風は山河より〈第3巻〉 (新潮文庫)

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著者 : 宮城谷昌光
  • 新潮社 (2009年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101444536

風は山河より〈第3巻〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 978-4-10-144453-6 316p 2009・12・1 ?

  • 桶狭間で横死した 今川義元。その印象がどうしても強いので、駿河の今川氏と言うと弱い大名、貴族趣味に溺れた守旧的な守護大名、というイメージがあるのかもしれない。

    しかし この時期の今川氏は違う。同盟の計略をもって北条氏を駿河から追い出し、東が安定したとみるや 西の三河ににすばやく楔を打つ。それは怪僧太田雪斎がいたからだと筆者は言う。尾張の織田信秀が戦国大名としてまだ自立していなかったこの当時、雪斎の頭の中には駿河から尾張まで東海四ヶ国と、更には京都に至る地図が描かれていたのだろう。

    一方で今川義元よりも京に近い織田信秀。守護代ですらないのに伊勢神宮の改築に金を出す彼の眼は、明らかに都を向いていた。伊勢から大和路か、美濃から近江路か、今日でいえば近鉄かJR東海道線かの選択はまだできていなかったかもしれないが、美濃に梟雄斉藤道三が現れなければ、織田家の天下統一の道はもっと早く開けていたかもしれない。

    しかし本書の本題は、その両雄に挟まれる三河松平家である。上洛の道を開こうとする今川家の前線基地になるか、同じく西進を目指す織田家に後方の安堵を提供するか、今日の眼で見れば、松平広忠は前者を選び家中を苦難に陥れ、子の代になって家康は信長と後者の道を選び、徳川家は東へと伸びていく。武将としての勇敢さを持ちながらも戦国大名としての戦略眼に欠けていた広忠ではあるが、大久保、本多、酒井といった後の老中首班クラスの先祖たちは支え続ける。それも三河の山河の所以である、と筆者は言うが、功成り名を遂げた子孫たちの脚色が入っているのではないか、と私は少し疑ってみたい。

  • 家康が生まれた頃の三河が舞台。

    漢字変換出来ない文字が沢山出てきます。作者はどこで得たのでしょうか。

    漢字雑学のクイズ番組に出演したらチャンピオンになれそうです。

  • 岡崎松平家存亡の危機
    ついに天才軍師・雪斎出陣す(帯から)

  • 第三巻は、後の徳川家康が生まれるところから数年間の三河の情勢
    松平本家は内憂外患の中にある。
    内では一門に争いがあり、外には織田信秀に攻められ、重臣を次々失っていく。
    ある意味、よくこれで松平本家はつぶれなかったなあと思う。

    一つには岡崎城を守り抜いたこと、もう一つには織田にしても今川にしてもまだ三河を本気で取りに来ていなかった幸運があったのだろう。

    それにしても、主人公としての菅沼氏には合戦もなく平和な中にあり、今ひとつ、物語の中に入り込むのが難しい。
    要するに他家(松平家)の争いを外から見ているような疎外感がある。
    そろそろ菅沼氏の活躍を期待したい。

  • 一旦は岡崎城から逃げ出した家康のお父さんですが、叔父をだまし討ちっぽく追い出して、再び城主に返り咲きます。

    ところが織田と今川に挟まれた岡崎城は、天才軍師雪斎の知略もあり、風前の灯火に!
    このままでは、援軍もあてに出来ないってわけで、仕方なく家康父は、手中の珠ともいえる嫡男竹千代(家康)を今川に人質として送り出します。

    だがしかし!竹千代は部下であり親戚筋でもある者の手で輸送途中にかどわかされて、織田に売られてしまうのでした。

    3巻まで読んで思ったのですが、三河武士なんだか、情がこわすぎる。妙にねちねちしてるように感じます。

    主君の寵愛を嫉妬したり、あいつより自分の方が蔑ろにされてるとか・・・まぁ、多かれ少なかれこういう問題はあるとは思うのですが、読んでてなんだかなぁ〜と言った感じ。

    筆者は松平贔屓のようなんで、徳川本家の人間については、手放しで持ち上げてる感じなんだけど、そんな素晴らしい家の人間が、2代続けて側近に斬殺されたり、嫡男移送中に誘拐されるかなぁ〜?

    奥さんの貰い方も捨て方も、なんだかどうよな気がする徳川家。
    どうひっくり返しても可哀想なお家とは思えど、正義の味方とかには思えない・・・。

    因に私的には人質は今川に送るって言うのは口実で、実際は織田に送るっていう裏密約とかあったのではないかなぁ〜と・・・思ったり・・・。

    読みやすいかどうかは別として、筆者は出来る限りの文献と照らし合わせてお話を作っている様なので歴史背景等勉強になります。
    へ〜こんな事実があったのか〜と新しい発見がたくさんありました。

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