しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 389
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101445038

感想・レビュー・書評

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  • 裏表紙に書いているこの本の説明「この文庫本で試みた驚くべき企てを、どうか未読な方には明かさないでください」なんて書いてあるから期待したけど誰にも話さないよ。
    読心術も本が食べられることも。

  • これだけ手の込んだ作品は初めて読んだ。他の方のレビューでは内容はそこまででもないというものが多いが、自分は普通に楽しんで1日で読んでしまった。とにかく驚く結末で、読んで損はない気がする。

  • 本作品の一番の見せ場は、本そのものなんですね!
    脱帽です。ミステリとしての評価じゃないのに、☆つけちゃいます。

    惟霊講会という新興宗教の継承をめぐる謀略に、ガンジーたちが巻き込まれて行く話。
    惟霊講会の教典『しあわせの書』がキーアイテムになっている。
    海尻が実は鷹狩なのは、講堂に忍び込んだあたりで見当がついたけど、後継者を決定するための断食会を装った集団殺人計画、という意外な真相は、奇をてらっていてなかなかだった。
    とっ散らかった伏線を回収してくれて(ヤセールまで!)すっきりした(笑)。

    本作品の体裁を限りなく『しあわせの書』に寄せるため、物語を二百ページほどに収める必要があったからだろう、多分に修飾が省かれていて、ところどころ描写が足りない。
    特に登場人物に対する説明。断食会に参加した8人のうち、最後の1人は正体が分かるまでほとんどディスクリプションされてなかった気がする。
    こんな片手落ちな感じなのになんで評判いいんだろ。

    …と思ってたら!

    それを犠牲にしてまで、『しあわせの書』の仕掛けを本作品で(物理的に)実行してるのは、凄い!
    泡坂妻夫さんの洒落っ気が身に沁みました。

    まさか紙は食べられないよね…(笑)。

  • 作中に出てくる本と同じトリックがこの本にも使われているなんて、気づかなかった…

  • 著者のエンタティナーとしての執念を感じる。すごい。
    残念なのはストーリーがつまらない事だ。

  • 確かに最後のネタバレのあたりはビックリ。
    そういう仕掛けかよ、と唸ってしまったが....。

    ガンジー先生がよくわからん。
    ガンジー先生でなくてもよくないかい?
    浅見光彦のような人物とか...。

  • 宗教団体“惟霊講会”の教祖継承問題に巻き込まれた探偵ヨギ ガンジーとその弟子、不動丸と美保子。2代目教祖を選ぶために催された断食の行には、実は巧妙な罠が仕掛けられていた。そして、最後に明かされる驚きのトリック。いやー“しあわせの書”の謎にはびっくりします。

  • 何の予備知識も無しで読み始めたので、最初は間違えてどこかの宗教団体に関する本を買ったのかと思ってしまった!

    何とか読み進めたら、実はこのヨギ ガンジーさんの推理小説というか感じに。

    まぁ短めだし、読みやすいけど、いわゆる推理小説ほど難解な謎でもないし、ドキドキ・ワクワクがあるかというとそうでもない。

    でも最後に出てきた本書の秘密には確かに驚いた!すごい!でも★は3つかな。

  • 仕掛けが神ってる。

  • 少し前の本。

    小学生ですら名探偵コナンを楽しむような時代に読むと、う~ん、そういう話ですか・・・となってしまうのは、少し悲しいことなのか、その時代を経て今があるというべきか。

    でも、ただただ読者をあっと驚かせようと、全力で仕掛けを作る筆者のサービス精神には、大いに感服しました。エンターディナー魂に乾杯!

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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