蔭桔梗 (新潮文庫)

  • 53人登録
  • 3.73評価
    • (3)
    • (11)
    • (7)
    • (1)
    • (0)
  • 7レビュー
著者 : 泡坂妻夫
  • 新潮社 (1993年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101445045

蔭桔梗 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 淡泊 秀逸 余韻

  • 女の肩から音もなく着物が滑り落ちるような。そんなふうに、静かな熱を持って淡々と進む短編たち。
    どの話も尖るような勢いはないのに、いつの間にか指先に刺さった棘のようにじくじくと痛み出す。
    「弱竹さんの字」はラストに向けた展開が秀逸。
    「十一月五日」には創造者の情念。
    「竜田川」こういうミステリー、もっと読みたい。
    「校舎惜別」怖い。なぜか怖い。

  • 時代に残されていく職人達とそのすれ違いの恋愛ストーリ。切ない作品ばかり。職人達の衰退と上手く行かない恋愛。泡坂得意の美しい綺麗ではかない恋愛話。ただ、なぜこれが直木賞?とは思う。似たような美しいストーリは他にもあるし、泡坂らしいもっとユーモアのある作品やトリックの作品のほうが作者の恐ろしい力量が感じられるのだけど。

  • 紋章上絵師という職人の物語は、藤沢周平の伊之助シリーズを思い出させ、職人への憧れが増してしまった。直木賞受賞作。

  • 第103回直木賞。
    現代では珍しい紋章屋の短編小説。着物に家紋を入れる「生駒屋」の若主人が主役。銀座の老舗呉服店に、親の代以来久しぶりに出入りすることになったが、そこに淡い再会があった。
    作者・泡坂妻夫は紋章上絵師でもあるから、表題作「陰桔梗」の他にも本書には「増山雁金」「簪」といった、呉服や紋章を取り扱った作品が掲載されている。

  • 直木賞受賞作。下町職人世界と大人の男女の機微。しかし謎が明かされるというその構成はミステリ的な手法で有る。

  • 伝統職人の世界を舞台とした男女の機微を描いた作品集。
    と言うと、普通なら僕の興味範囲外の作品になるんですが、作者があの泡坂妻夫なので、手に取った次第です。
    で、どうだったかと言えば、大正解ですね。
    すごく面白かったです。上手いな〜と感動しきりです。
    伏線の張り方がさり気なく、情景説明のように書かれた一文が後で実を結ぶんですよ。
    だから泡坂ミステリのファンである身には堪らないですね。

全7件中 1 - 7件を表示

泡坂妻夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
東野 圭吾
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

蔭桔梗 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

蔭桔梗 (新潮文庫)の単行本

蔭桔梗 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする