わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101448329

感想・レビュー・書評

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  • 雑魚釣り隊シリーズ1冊目。

    過去の怪しい探検隊から比べると釣りが中心でより本格的な内容。
    みんなおオッサンだけど、人生を楽しみまくっている。

    お金をかけなくてもこんなにも幸せは身近にあるんだとシミジミと感じる。

    お金じゃないんだ。

  • いつもの椎名旅レポートといった感じで
    期待を裏切らないドタバタ旅紀行なんであーる。

    椎名本の凄いところは、3年もすると中身を全部忘れているので
    3年毎に新刊扱いで読めるトコであろうか。
    じっさいこの本ウチに2冊あるし、買ったことさえ忘れていた。

    取り敢えず暇つぶしにはもってこいの一冊。

  • 懐かしい!昔椎名さんの怪しい探検隊シリーズには慰められた事数えきれず。寂しい時にあの軽薄文体に触れると心和みました。自分もドレイとして参加しているような気分になったものです。
    10年前くらいにこんな感じの雑魚釣り小旅行に友人たちと沢山行った事を思い出します。釣れてもそんなに価値がある魚じゃないんですが、掛かってビビビッと引いたときは何回釣っても胸踊るんですよね。なんだか懐かしい気持ちになりました。
    椎名さんももう70歳かあ。早いものです。

  • 東ケト会を思い出し、懐かしい気持ちでいっぱい。いくつになっても椎名さんの周りには気持ちのいい人たちが集まってきて、大勢で出かけてはアホバカ話をしながらウグウグとビールを飲んでいるのね。私が男だったらドレイになりたい!と思っていたのは、もう20年くらい前のことかなあ。

  • 椎名誠が好きだ。思い起こせば1981年の未だ寒さの残る早春、私は大学4回生になろうとしていた。もう卒業に必要な単位はほぼ取りきって(といっても可ばかりだったが・・・)毎日、神戸ポートピア博覧会のアルバイトに出かけていた。アルバイト前にふと立ち寄った三宮の書店でなんとなく手に取った一冊が「かつをぶしの時代なのだ」。椎名誠氏のスーパーエッセイとしては初期の作品だった。この本に腹がよじれるほど笑い、氏の日常を観察する目に心酔し、氏の生き方に強烈に憧れた。すぐにデビュー作「さらば国分寺書店のオババ」を読み、続いて「気分はだぼだぼソース」「哀愁の町に霧が降るのだ 」とエッセイを読み込み、氏の独特の文体、いわゆる「昭和軽薄体」に毒されひたすらおバカになっていったのであった。しかし、おバカになったからといって不幸になったかと言えばさにあらず。どちらかといえば幸せに暮らしてきたといえる。そう、氏の『「正しい」より「怪しい」のほうが面白いのだ!文句あっか!!』といった価値観に少なからず影響されたおかげで、正しく清らかな紅顔の美少年であったウェルズは、おバカで怪しく厚顔無恥な中年へと徐々に変貌していったのであった。しかしある意味それは人間らしくなったとも言える。人からはどのように見えるか知らないが、私はシーナさんのおかげで少しずつ私らしくなっている。人生の楽しみ方を分かってきている・・・と思う。

  • 平成17年から19年まで「つり丸」に連載された雑魚釣り隊シリーズ第一弾。実は4年前にマガジン・マガジン社より刊行された単行本の方を読んでいた。今回のはこれに大幅加筆修正が加えられた文庫本バージョン。とはいっっても、4年前に読んだ内容はほとんど記憶にないので、どこがどういうふうに変化したのかはまったくわからない。読み比べをすれば一目瞭然だが、多にも読みたい本が山ほど控えているので、おそらくそれはやらないだろう。『新宿遊牧民』の登場人物の多くが写真入りで載っているので、両方セットで読むのがオススメ。20倍楽しめることでしょう。とにかくビールをグイグイ飲みながら新鮮なお魚を食べたくなってしょうがなくなる一冊なので、ダイエット中とか病気で食事制限が課せられている人は身悶えしてしまうことでありましょう。

  • オモシロイ。貝がパッカンとあいてタコが現れる所では、いい歳して笑ってしまった。文化人じゃないシーナマコトに久しぶりに会った気がしました。

  • この、いい歳をした大人達のグダグダぶりがとても好きです。特に雑魚釣り隊のメンバーの。

  • 先に第3版を読んでしまったのですが、また元に戻って、第一弾の雑魚釣り隊を読みました。
    私は椎名さんの考え方に賛成で釣りは食べれてナンボだと思っています。
    まぁ、刺身じゃなくても、だしになってくれれば充分だと言うことを、このシリーズで学びました。
    第3弾に比べるとまだ新しい試み感がある文調で、初々しい感じがするところがありました。
    ぜひ、釣具も借りられるところでハゼ釣りなんかしてみたいなぁと思います。

  • 釣りと言っても、釣れない感じのエッセイ。
    ほんとあんまりつれていない感じ。
    でも、楽しそうで、どちらかというと
    料理、酒などが楽しめる。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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