- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101451237
感想・レビュー・書評
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別れた夫であるウィリーと共に鎌倉駅から江ノ電に揺られ三度目の命日に鹿の子は動物霊園へ愛猫の埋葬に行く。互いに日本語と英語を使う対等な会話の中、渡米しウィリーの家族と過ごした頃の話等を挟み、自然派なジュディや彼女とウィリーの赤ちゃんにも会って、埃っぽいような懐かしさから日向の温もりへと移ろって行った。
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ジュディと会うところから、なんだかよくわからなくなってしまった。それまではぐいぐい読めたのだけど…
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野中さんの本は二冊目。
『ボーイミーツガール』よりはこっちの方が好みかなあ。
元夫婦のウィリーと鹿の子が猫の墓参りに行くところから始まる話。
他の人のレビューでもたくさん書かれてるけど
「欲しいものを全て手に入れたって-きっと淋しい。
淋しいのは当たり前だ。生きている限り、生きているからこそ、どうしようもなく淋しい。それはいかなる手段を使っても、ごまかしようのないことだろう。」
「傷のために臆病になったりしたくはない。誰かから傷つけられることも、誰かを傷つけてしまうことも、必要以上におそれたくはない。傷くらいなんだ?と言える気概を持ちたいと思うのだ。と同時に、傷を負ったが為に、それ以前とは自分が変化してしまったことをちゃんとわきまえて、その新しい自分にふさわしい、無理のない生き方をしたいとも思う。」
ってところがすごい好きだなぁ。
話はとっても淡々としてる感じなんだけれども、ところどころにちりばめられているそういう言葉がグッとくる。
共感できずに進んでいても、その言葉はずっと身近に感じられる。
でも、『ガールミーツボーイ』のときにも思ったけど、なんというか序章ちっく。
ああ、終わり?と感じてしまう……。 -
あとがき・谷川俊太郎 に びっくりしちゃった‥