理工教育を問う―テクノ立国が危うい (新潮文庫 さ 33-2)

制作 : 産経新聞社会部 
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101455129

作品紹介・あらすじ

資源小国の日本は科学技術によって近代化を成し遂げた。しかし今、その発展を支えた教育制度が限界を迎えている。受験戦争で知識偏重が進み、実体験と創造力に乏しい人間を大量生産したのだ。死んだカブトムシの電池を替えようとする小学生、魔法瓶の底を加熱する東大生…。製造業が主流である島国で、これからの理科教育をどうすべきなのか?豊富な現場取材から再生の道を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 平成10年(底本7年)刊行。

     学生の理工系進学離れの実情に関する新聞連載を書籍化したもの。
     初等教育、大学教育、大学院教育、理科教員教育等多面的な議論が展開されており、極めて有益だ。古さを感じさせない。
     初等教育(学齢前からでもある)における理科の重要性を看取しうる書である。

     本書に言う、理科軽視の社会「文明社会の野蛮人」とは言い得て妙。本書は、是非、学校の先生、特に小学校の先生に読んでもらいたい一書である。

  • 05/05/07読了

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