一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)

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著者 : 久世光彦
  • 新潮社 (1997年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101456218

一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 気の利く美青年がお世話してくれるアールデコまがいのホテルなんて…
    行きたいじゃないか!

  • 読むのに時間が掛かり過ぎて疲労した。耽美も綺談も怪奇も幻想も嗜癖も、その他わからない……熱狂者=マニヤには「妄想」(p.327)が重要な胚子かも知れぬと痛感した。嗚呼。 115

  • 乱歩にそれほど詳しいわけではないのだけれど、これだけファンの多い作家を描いて、時代の匂い、独特な作風を再現するのがすごいことだというのはわかる。山本周五郎賞キャンペーン。

  • 2011.01.28

  •  昭和の探偵小説家、江戸川乱歩がスランプを脱すべく、ホテルにこもった数日間を描いた小説。
     美青年の中国人従業員や、探偵小説好きのアメリカ人の人妻に興味を惹かれながらも、乱歩は起死回生となるべき短編『梔子姫(くちなしひめ)』を一心不乱に書き始める。

     作者は徹底的に乱歩の実像に迫り、神経質で小心な中年作家の生態を昭和の調べに乗って赤裸々に描いていく。そして遂にはいかにも乱歩が書きそうな奇譚『梔子姫』まで創造するのだが、徐々に完成していくこの作中作が思いのほか面白く、本編よりも気になって仕方なくなる。
     実際の乱歩の妄想と作中作の描写がシンクロし始め、全体的にモノクロのトーンで進むストーリーはまるで、作者自身が見た夢のようでもあった。

  • 1/3 読了。

  • 久しぶりにぐいぐいひきこまれる小説を読んだなあと思う。乱歩は短編集1冊しか読んだことのない自分でもとても楽しめた。あまりのおもしろさに友達に勧めまくったけどヘンタイチックな表現が多々あるので、なんだかちょっと気まずいような……笑

  • ☆山本周五郎賞
    1935年(昭和9年)の冬、40歳の江戸川乱歩はマンネリ化した自分の作品に辟易し、連載をほっぽりだして異国情緒漂う麻布の<張ホテル>に逃げ込んだ。 <張ホテル>のボーイである美貌の中国人青年華栄や、滞在中の人妻ミセス・リーなど、乱歩の心を妖しく惑わす人々。その中で乱歩は「梔子姫」を書き始める。それは、久しぶりに乱歩の胸の底から熱く湧き上がってきた物語であった…。
    ここでの乱歩は、その俗人染みた趣味や癖が細やかに書き込まれ、おどろおどろしい探偵小説の売れっ子作家とは程遠い、臆病で自信なげな四十男として描かれている。そして、<張ホテル>という不思議な空間に包まれ生み出される「梔子姫」は、この小説の主筋と絡まり合いながら、濃密で妖しげな物語となっており、久世氏独特の作風が惜しみなく発揮されている(ような気がする)。

  • 謎の美しき中国人青年と、探偵小説マニアの人妻に心乱されっぱなしな乱歩さん。妄想逞しく、変態じみてます(笑)しかし、散りばめられたエッセンスと文章がなんとも耽美で浸れます。

  • 乱歩以上に乱歩ワールド満開!

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