- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101461212
感想・レビュー・書評
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次々に舞い込む事件を物の怪達と協力して解決していくお話。物の怪達との掛け合いにほっこりとした。時代小説ということもあり、漢字漢字で読んでいて少し疲れるところはあった。
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久しぶりにしゃばけをもう一度読みました。
畠中恵さんの描くしゃばけワールドはやっぱり面白い。
設定やストーリーも大好きです。
読みやすくて次が気になる作品です。
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2001年から始まり、コミックやドラマ、舞台にもなった「しゃばけ」シリーズの第1弾。
と言っても、おれは全然、知らなかった。名前くらいは聞いたことがあるかも…、という感じで、中学生もよく読む本だそうなので、おれも読んでみた。面白い。というか、妖怪がかわい過ぎる。やっぱりおれ小さいかわいくて一途、みたいなやつが好きなんだなあ。一気に「鳴家(やなり)」という小鬼の妖怪のファンになってしまった。
「かわいそうになって掌で小鬼の頭を撫でてやる。鳴家は目を細めて、見るからに気持ちよさそうだ。その様子を見て、我も我もと、周りにいたのも競って膝にのぼってくる。若だんなが小鬼まみれになったのを見て(略)」(p.122)とか、かわいすぎる。「うまい団子と聞いて、隅の陰から、鳴家たちの声がぎしぎしと聞こえ出す。そのうちに姿が転がり出てきて、部屋はにぎやかになった。膝に乗ってきた鳴家に団子をやる一太郎に(略)」(p.215)という部分も。
サイトがあって、この文庫本の表紙に描いてあるイラストのキャラクターたちがいた。鳴家はインスタもやっているらしい。なんということ。
ということで、ストーリーそのものも面白いが、キャラクターを楽しめるという点でよかった。このシリーズはぜひ読んでみたい、と思う。ドラマやミュージカルもあったということで、今更ながら初めて知ったブームだった。(21/05/04) -
慣れない江戸言葉にちょっと苦労したけど、キャラも親しみやすく、思ってたより楽しく読めた。
続きが気になる感じで終わるので、次も読んでみようかな。 -
大好きな作品です。冬にこたつで読みたくなるような、暖かくて楽しいシリーズ!
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最初は物語がなかなか展開しなくて退屈したが、後半は一気に読めました。
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江戸+妖怪=好き!
一種の観光気分になれるほど、江戸の街並みや人々の様子が細かく魅力的に描かれているし、なによりも妖怪たちが可愛い!たくさんの人間がいる中で、たくさんの妖怪がいる非現実的なお話なのに、不思議とすんなりと受け入れられる。それは、日本に根付いた風習に沿っているからかも。人間であれ、妖怪であれ、色んなタイプがいて、十人十色。ただ、ある妖怪は本当に恐ろしく表現されていて、ゾゾっとした!続きものみたいなので是非読んでみたいな!一太郎と手代たちの行く末が気になる -
江戸有数の大店の若だんな一太郎は、生まれつき体が弱く床に臥せってばかり。この一太郎、実は妖怪を見ることが出来、脇には手代の白沢・犬神を従え、愉快な「妖」らが集まってくる。巷で騒がれている不可解な連続殺人事件を、妖怪たちと共に解明へと乗り出す人情推理帖。小説全体の空気はほのぼのとして、一太郎と手代のやり取りや、妖怪たちに囲まれた日々の様子など登場人物も個性豊かで微笑ましい。文句なしに楽しめたのでシリーズの先も読みたい。幼なじみの栄吉のまんじゅうは美味しくなるのかしら。
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江戸でイメージするのは「情」と「粋」
妖怪たちと一緒に暮らす一太郎から見た江戸は、
私たちが歴史の授業で習った江戸時代の町より
少しだけファンタジーで、少しだけなごやか
巻末の解説「かわいらしくてこわい江戸の幻想奇譚」(小谷真理さん)の言葉を借りるなら
江戸の世界や伝統をそのまま伝承するより、そのままお作法通りより、ちょっとずらしてしまったその倒錯したパロディ感性に江戸の「粋」を感じました。
(この文章にとても共感した)
仁吉や佐助がなぜこんなに一太郎を大事にするのか
そもそもなぜ一太郎には妖との関わりが深いのか
それが細かく描かれていたのが、今後シリーズを読む上で最高の入り口だったな…シリーズ全部読みます
(しゃばけシリーズ全部揃ってた実家に感謝) -
体の弱い若だんなとお江戸と妖の話。
それぞれのキャラクターにしっかりと意思があり動いている様が伝わってきてとても好感が持てた。わりと凄惨な事件が起こっていてもほのぼのしている感があり読みやすかった。鳴家がこんなに可愛らしいキャラクターになっているのが新鮮だった。子猫か? 個人的に、栄吉の成長とか頑張りに胸が熱くなるんだけど、特に大仰にならないところが想像をかきたてられた。全体的にサラサラしている印象。