うそうそ しゃばけシリーズ 5

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 382
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461250

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズの本作は、珍しい長編でした。長崎屋の病弱な若旦那が湯治で箱根を訪れることがきっかけで起こる珍道中という感じでしたが、道中、山神やその娘のお比女、そのとりまきの天狗との遭遇で、若旦那が数々の災難に遭遇することになりますが、最後は良い感じでハッピーエンドとなり、ほっこりさせられる展開が良かったと思います!

  • いい意味でいつも通りの安心展開。神様の悩みも人の世で起こるよもやまの悩み事も一緒。ハートフルな「君にもできるよ、自信を持って!」というメッセージに救われる人は多いだろう。 90

  • しゃばけシリーズ5作目。若だんなが兄と2人(?)の手代と3匹(?)の鳴家と共に箱根へ湯治に行く話。人生初旅行なのに計画通りにいかず、はぐれて攫われて天狗に襲撃される。ひたすら事件に巻き込まれていく。
    相変わらず時代物初心者に優しい書き方のため正直読みやすい。ただ、せっかく小説なのだから必要以上に登場人物の気持ちまで細かく描く必要はないのでは、とやりすぎに感じる部分も。あらためて低年齢・小説初心者対象の作品だと意識させられた。
    兄・松之助がキャラクターとして気に入っているので今作はたくさん登場して嬉しい。今後も期待。

  • 若だんなが箱根!旅!大丈夫なの!?ってかんじだけど、相変わらずの若だんなの精神の強さがでていたなあとおもう。おっきな朝顔見てみたい。

  • 今回は何と、あの病弱な若だんなが箱根での湯治という人生初の旅行に出掛ける長篇作品。
    ここまでの舞台を用意したからには、内容も完 全に番外編でした。
    前にも書きましたが、佐助と仁吉は妖としての格からすれば無敵の存在であってもおかしくないのに、ほどほどにしか活躍させない塩梅が物語を面白くしています。
    西條奈加さんが解説に江戸言葉と現代語の使い分けが絶妙と書いているように、いろんなところで畠中さんのバランス感覚が発揮されてこんなに面白い作品になっているのだと思います。
    余談ですが、変化朝顔は今でも東京の下町では栽培されており、近所の商店街では毎年見ることができます。
    変化朝顔の存在を知らないと気付かずに通り過ぎてしまう地味なものですが、こんな風情がいつまでも受け継がれて欲しいものです。

  • 20200801〜0803 しゃばけシリーズ第5段は初の長編。鳴家たちが何気に大活躍。自分の不甲斐なさに悩み、怯え、守り達の優しさにもつらくなり、、若旦那とお比女の憂いと苦しみは、なんか読んでいる私にも刺さってくる。でも、勇気を出して進むしかないのよね、頑張れ!

  • 初めての旅で最初から兄や二人ともが若だんなからは慣れてしまったのにはびっくり。松之助が相変わらず一生懸命なのにホッとしたりちょっと悲しかったり。今回は比女ちゃんを通して自分の存在意義をさらに考える形になっていて、私もいろいろと考えさせられることになりました。若だんなの冴えは相変わらずで、妖は家鳴三匹と付喪神だけが活躍しますが一生懸命で可愛かったです。新龍が印象的でしたがもう出てこないのかな。今回は勝之進だけはどうしても好きになれませんでしたが、このシリーズは後味が良く安心して読めるのが嬉しいです。

  • 久々長編…と言う事だったけど、少し雑に感じてしまった。場面転換について行けずに『ん?』ってなってるうちに話が何やら進んでしまった感じがやや多かった気がする。
    あと、いつもの短編と比べて仁吉と佐助の関係性がちょっとまた違う印象が…
    短編の方がしゃばけは好きなのかもしれない。

  • シリーズ第5弾。
    江戸時代が舞台の短編連作時代小説。
    病弱な主人公一太郎が、今回初めて江戸を出て旅に出ます。
    その旅道中での珍事件を妖怪たちと一緒に解決していく。

  • 虚弱な若だんなが、ついに江戸から出る!
    波瀾まみれで始まって、毎度、どうなることやらと心配しつつ、とても楽しく読みました

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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