- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101461342
感想・レビュー・書評
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しゃばけシリーズ第13弾の本作は、通常通りの短編5編の構成でしたが、今回は、一太郎若旦那の友人の栄吉の嫁取り話から始まり、長崎屋乗っ取り危機の話や若旦那の嫁取りの話に続き、若旦那と妖たちとの今後の距離感についてなど、今後の未来にも関わる重要かつ面白い話でした!
今後どのような展開をみせるのかが、また楽しみです! -
江戸。面白いねー。
バラバラと読んでるから、シリーズの中で飛び飛びだけど。読んでないの読みたいなぁ。 -
若だんな本人や周りの将来を見据えた連作短編集。
若だんなや栄吉の許嫁が登場したり、若だんな周りの妖が若だんな離れの準備を始めたりと、何かと先を見据えた話が多かった。
これまでの作品を通して、色んな所で妖や幽霊の居候が増えていたし、これからも増え続けるだろうと感じる巻でもあった。 -
タイトルからも、未来にむかって動き出した感じがする。栄吉や若だんなの嫁取りの話題が出て、変化を予感させる一巻だった。
栄吉の来年…栄吉のお見合いの話。若だんなの周りは変わりばえしないようで、少しずつ変わっていく。14の娘にひっぱたかれた若だんなよ…。栄吉は間違いなく尻にひかれるだろう。
寛朝の明日…小田原に怪異があらわれたと広徳寺に天狗が現れる。不安がる弟子の秋英を寺に残して小田原へ向かう寛朝とあやかし2匹。しかし小田原に近づいても怪異の噂は全く聞かない。不思議に思ったところ、それは天狗の嘘であった。
おたえの、とこしえ…長崎屋の店主が留守の間、偽の証文を持って現れた上方の店主。期限までに戻らなければ、長崎屋を明け渡せとおたえへ迫る。まるで店主が戻らないことを確信しているかのような態度に若だんなは不安を感じ、上方へ店主を探しに行く。
仁吉と佐助の千年…若だんなに大量の縁談がもちこまれた。それを契機に、嫁取りと妖の暮らしがぶつかるため、若だんなの離れでの生活が難しくなることに気づく妖達。
仁吉や、佐助も傷が浅い内に若だんなのそばを離れた方が良いのではと諭す。
離れまで押し入ってぎゃあぎゃあ騒ぐお見合い相手や仲人に閉口する若だんなの嫁取り騒動の結末は、ロリコン疑惑。
妖達の来月…若だんなが建てた一軒家に貧乏神の金次や猫又のおしろ、噺家の獏が住むことに。
若だんなはお祝いとして3人にそれぞれ布団や火鉢などをプレゼントする。初めて自分の物を持った妖たちがさっそく引っ越した矢先に、若だんなからもらった品々が盗まれた。 -
長崎屋にかかわる人や妖たちの、行く先についてが明るくなるよう皆が励んでいることが心温まる気持ちいいお話ばかりでした。
貧乏神さんがとっても怖いということも…。 -
うっかりしてたけど、一太郎、一度死んでたんだ(¯―¯٥) だからあんなにやることなすこと、仏様みたいなのかなあ? 普通他人が図々しく家の中まで入ってきたら、怒鳴りつけるでしょうに。
今回、兄や以外の妖達の気持ちもあって面白かった。神様も人の命の短さはどうにも出来ないって、なんかやるせなくて悲しい。好きな人とずっと一緒にいたいって、万物共通の思いか。 -
安定の読み物。
物語では年を取らないことも多いけど、一つ前に進んで良かった。