起死回生 (新潮文庫)

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著者 : 江上剛
  • 新潮社 (2005年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101462226

起死回生 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 池井戸潤の半沢直樹シリーズのような銀行ものです!

    どうやら作者の実体験が元になっているらしく、読んでて銀行ってそんな汚いことしてんだ!ってか政治家も銀行もすごい誠実ぶって裏ではこんなやつが蔓延ってるんだなぁ。

    と、リアルに感じる一冊でした。

    名前は変えてあるものの、ほぼ実在した流れらしいから、本当驚きですわ。

    ここまで騙し切った夜の女も、脇役ながら私はすごいと唸らざる得ない。ぜひ、この女サイドの本も読みたいところです。

    男は女で失敗する。とは、ただの言い伝えだけではないのね。笑!!!!

    世の女の強いこと。強いこと。

    さりげない脇役に感服です。

  • 高校生でこれはちょっと難しかった。でも全体的にわかりやすくておもしろかった。きれいなだけじゃだめなんだなー

  • バブルの傷跡が癒えない銀行は、貸し渋り、貸し剥がしに狂奔を始めた。アパレルメーカーの常務を務める東亜銀行OBの若木豊も、同期入行で今はゼネコン副社長の臼井久貴も、バブル時代の債務と出身行のすげない対応に苦しめられていた。傾きかけた企業に群がる闇の紳士たち。そして彼らとのしがらみを断てない銀行のトップ。事業の生き残りを賭けて、男たちの熱い闘いが始まった。
    銀行の審査部門に身を置く古川は前任の支店長時代に本部の指示のままに貸し剥がしを強行し、企業をつぶしてきたという自責の思いを捨てきれない。
    貸しはがしの実態、合併を果たし図体は大きくなったものの、進むべき方向を示せない銀行トップ、本来の使命を忘れ、問題先送りと自己保全のみに狂奔するモラルダウンした銀行の現場などを活写する。回収するだけで未来を示せない銀行ではダメだ、銀行の使命は企業との共存であり、いまこそ企業の再生に全力を傾けるべきという主張が全編を貫く。プロットは単純、勧善懲悪な展開ではあるが、余計なものを殺ぎ落とした組み立ては悪くはない。銀行出身の著者だけあって銀行の内情の描写は説得力がある。メガバンク、銀行再編、貸し渋り、貸し剥がし、債権回収、外資参入と瑕疵担保責任、会社再生法、金融庁検査、自己資本、債権放棄といった今日的な金融界の様様なキーワードが巧みにストーリー内にちりばめられており、外部からはわからない実際の銀行の事情を垣間見ることができると同時に、その実態に暗然となるのも事実。
    本書に登場したような志と気骨をもった銀行マンが主流になることを切に望む。

  • バブル後、アパレル会社の役員を務める40代の銀行OB。
    これから、会社を立て直そうというときに、銀行から融資返済を迫られ、苦境に立たされる。
    同じく銀行OBで建設会社役員の同期も、銀行支店時代に対応した違法な融資から始まった悪の連鎖から逃れられずにいるなか、癌にも冒されてしまう。
    片やなんとしても会社を立て直そうと、起死回生をはかり、
    片や悪の隠れ蓑と化してしまった会社をたたもうとする。

    銀行側の対応も、保身にばかり力を入れる者と、銀行を変えていこうとがんばる者との両面から描かれている。融資をして終わりではなく、会社再生プランを含めての融資と、銀行の姿勢が変わっていく様子も描かれており、銀行内部事情に詳しくない者としては、読んでいて大変興味深い。

  • 未読

  • 仕事と言うものは決して楽なものではない。

    それはわかりきったことだけど、何故男たちは命まで懸けるのだろう。



    不良債権処理、貸し渋りに貸しはがし、事業再生、M&A・・バブルの後遺症で様々な言葉がニュースを賑わす。

    この小説は、そんな中のフィクションとは思えないほどリアルな描写。

    銀行とはこれほどまでに非情なものなのだろうか。

    もしも自分の身に降りかかった話だとすれば、間違いなく耐え切れないと思う・・。



    小説に登場する人物のそれぞれの立場がめまぐるしく変わり、窮地に追い込まれる中規模のアパレルメーカー。

    銀行マンの理想と現実、自己保身、多くのジレンマ・・。

    タイトルの「起死回生」同様に最終的には、多少光明の見えるエンディングだったので、少なからずほっとした。



    やっぱりオレもサラリーマンなんだなあ。

    こういう小説には、知らず知らずに夢中になってしまう。

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