わからなくなってきました (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101463223

感想・レビュー・書評

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  • 野球中継の緊迫した場面でアナウンサーが言う紋切り型発言、「わからなくなってきました!」っていったい何なのよ。などなど、劇作家の宮沢章夫の語りが楽しすぎるエッセイ。言葉のツボも面白いけれど、目薬の差し方に生き様が出るだとか、職業が寝言を規定するだとか、なるほどと思う話もたくさんあります。

  • 三度、宮沢章夫。
    気分転換に軽く読みたい時にはいいですねぇ。
    この人の単行本の中には、誰でもどこかにツボにハマる話がありますよ、きっと。こっそり笑うこと間違いなし。

  • 不思議な脱力感を味わえる本です。著者の視点やツッコミが面白く、なぜか手放せない一冊です。

  • 独特な視点が相変わらず面白い。
    中でも、「胴上げ」「ピース」「マラソン」が面白かった。

  •  9回裏2アウト満塁、点差は2点。バッター3番、秋山。このとき、野球解説者が叫ぶ「わからなくなってきました!」この発言って、ナニ?「ダメになっている」場所、人とは?盛岡いい人列伝、これからは八次元だ!など小気味なエッセイが満載。

  • 9回裏、8点差のゲームが3点差に。2死満塁で絶好調の3番打者登場、緊迫した場面で、アナウンサーが発する「わからなくなってきました!」という叫び。この紋切り型発言って、いったいなんなのか?そして、世界で初めて提唱された「胴上げの日常化」とは?「鉄道模型マニア」のリアルな哀しみは…などなど、言葉の意外なツボを、小気味よくマッサージする脱力エッセイ、満載。

  • アナウンサーはなぜ突然「わからなくなってきました」と叫ぶのか。おしゃれな喫茶店はなぜ
    ある日「だめになってゆく」のか。何がなんだかよくわからないうちに思わず膝を打ち足を
    踏み鳴らすエッセイ集

  • 脱力系エッセイ。
    こういうパターンも好き

  • 宮沢章夫が書く「書評」ではない「読書をした経験を書くエッセイ」はおもしろい。特にギリシャの古典劇とかにツッコミを入れるときは腹がよじれる。古典劇の仰々しい劇的なセリフから、よくあんなにおもしろい箇所を見つけてくるよね。まあ「それも見ておもしろいと思える」のも含めて作家力なんだろうけど。

  • わからなくなってくる( ̄m ̄〃)

著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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