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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101463261
感想・レビュー・書評
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このような脱力系エッセイを読んでいる場合ではないと思いつつも、現実逃避というやつで私も彼岸へ行ってしまった。本書の執筆は平成2年からのもので、バブルが弾けてからも皆が彼岸も此岸もなく生きていたように思う。それにしても、本書のほとんどが実話であるとあとがきを読んで驚いた。特に「彼岸へ」で印象的な幻覚を催す草やキノコの話だ。なお、私が最も衝撃を受けたのは、異常な早口のKが登場する「サウンド・オブ・ミュージック」であった。あと、カバー裏の著者近影の肖像がとても気になる。
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クセのある人への観察眼が素晴らしい脱力系エッセイ
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面白いという言葉ではまとめきれない面白さ。読んでいる最中は、思考回路がすっかり彼岸に。
全くのフィクションではないだろうし、また、完璧なノンフィクションでもないだろうし。
熱なんか何度も測るから上がる…というのは、はい、ごもっとも、と思いますし、葬儀の際のこととか、昔何処かで会ったことがある話等、印象が着陸強く残っているわけです。
ぞんざいなお話を読んでからは、いちいち自分の行動が気になるようになってしまいました。