武王の門〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 北方謙三
  • 新潮社 (1993年8月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101464053

武王の門〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 歴史は決まっているから、菊地武光の最期の場面は、しょうがないとはいえ、戦い抜けなかったものかと。
    九州を拠点に朝鮮、中国まで広がる国。夢があっていいですね。

  • 上巻の中盤までは、人物や地理、背景を追うのに懸命で、ななか入っていけませんでしたが、上巻後半から下巻は、ぐいぐい話しに引き込まれました。
    大きな夢を抱く懐良親王、その夢にかける菊池武光。
    他、月王丸や今川了俊なども、皆それぞれ魅力がありました。
    ラストは本当に切なかったですが、熱い夢を共に見させて貰った気持ちです。

  • とても面白かった。戦法、領地経営もよく書けていた。

  • 破軍の星 と比べると、やや劣るかな、とも思うがそこは好みの問題だろう
    物語の迫力、重厚感、そして疾走感
    読むのではなく、読ませられる内容
    引き込まれて、惹きつけられて…
    大満足

  • 時代小説。
    北方謙三さんというだけで手に。

    南北朝時代って知識としてほとんど知らなかった。昔学校でやっているはずなんだけど・・・。
    なので新鮮でした。もちろん面白かった。

    ただ、ひと言いわせていただきたい・・・・・・、

    人名の漢字が読めね~~!!!

    水滸伝みたいに巻頭に、人物紹介がほしかったな~と。
    自分の頭の悪さを棚に上げて思ったりしました(笑)

  • やっぱり今まで読んだ他の北方太平記の方が熱かった気がする。もっと友情とか親子とか合戦とか怒涛の様に畳み掛けて欲しかった。もっとクサイぐらいが自分は好き。 征西府側は懐良と菊池武光、幕府側は今川了俊の三者の視点から書かれてるので状況は分かり易い気がするけど、これが熱の冷める原因かも知れない。 賀々丸の今後が楽しみ。続編に登場するんかなぁ?

  • あとひと押しという所で大将急死。
    勝利目前で退却。そして瓦解。
    最後50ページまさに急転直下。
    小説の終わり方って難しい。でも潔さと清々しさが残った。

  • ハードボイルド。九州に独立国家を目指した2人が挫折するまでを描いた。男たちの悲哀がいい。

  • 最後の100ページがすごかった…電車の中じゃなかったら号泣してた。

  • 「少弐家は、風そのものでございましょう。草の靡きの武士とは違います」南北朝時代における僅かな期間の九州統一。

  • 北方謙三初の時代小説。牧宮懐良の物語だけど、菊池武光も主役の一人。北方の中国ものと同様、滅びの美学と夢の話で、生きる活力と常識に囚われず現状を打破する意志の強さを学ばされる。北方南北朝は数多くあるけど、偶然にも時代的に先になる楠木正成や破軍の星を読んでいたのは運が良かった。牧宮懐良は好きだけど、やはり北畠顕家が好き。
    南北朝時代は、キャラ立ちした良い人物が沢山いる。本作の続編、陽炎の旗が早く読みたい。

  • *上巻と同じ感想です*

     南北朝後期、後醍醐天皇の皇子懐良親王は征西大将軍となり九州の地を踏む。薩南から徐々に勢力を拡大するなかで、懐良は菊池一族の庶子でのちに棟梁となる若武者、菊池武光と出逢う。無二の友誼を結んだ二人は、やがて同じ夢をともに追うようになる。それはこの国の武士の有り様を変え、九州をひとつの国としてまとめあげ、戦のない世を作るという、壮大な夢だった…。

     血が沸き立ち心震える戦記物。懐良親王と菊池武光という二人の主人公が突き進む覇道に胸が熱くなります。サブキャラクタや敵方までみんな魅力的。大陸との貿易や山の民との協力など、背景を支えるディテイルも書きこまれていて読み応えがあります。本当に熱中しました。
     けれど『破軍の星』と同じく、この小説はハッピーエンディングになりえない題材を扱っています。夢が現実に手の届きそうな場所まで来ていて、本当にあと少しなのに叶わない、というもどかしい展開をコンボで食らってしまい、わかってはいてもそれはもう落ち込んだものです。元気や勇気ももらったけれど、すごく消耗した読書でした。
     『破軍の星』の北畠顕家の末路では、若者らしいまっすぐな清しさが印象的でしたけれど、『武王の門』は少し違う。御所さま(懐良)も武光も父となり、歳を重ねて、その先にある結末なので、哀しみの種類が違うんです。どちらがより大きいとかではないけれど、歳月の重みを感じる。
     夢は夢でも見果てぬ夢、なんですね。すごくきらきらしていて、悲しくて、やっぱり美しい。叶わない分そうなのかもしれません。それでもこの本を読んでいたあいだは、御所さまと武光とともに夢を見ることができて幸せな時間でした。

  • 東北、九州などを舞台とした作品です。

  • 2013年05月 05/25
    名作でした。後半が切なすぎて、読みながらメンタルが磨り減ります。ただ、それでも強くあろうと思わせてくれるのが北方作品の魅力。強くあろうと思わされます。

    2010年08月 02/63
    九州の話だけに、知っている地名がたくさん出てきて、各地への親しみが一挙に沸く。毎度のことながら、幸せな形では終わらないので後半は読むのがつらい。

  • ハードボイルド作家、北方謙三の記念すべき歴史小説第一作目。
    舞台は南北朝時代であるから、戦国時代のちょっとだけ前、建武の新政以後です。九州人なら九州探題がいた頃と言った方が伝わりますかね?
    新田義貞や北畠氏、歴史に名高い悪党、楠木氏や征夷大将軍、足利尊氏、執事、高師直の時代として有名です。
    菊池氏よりでた猛将、菊池武光と征西将軍宮、懐良親王の九州統一の夢を描いた作品です。歴史には忠実ですね。死に場所が詳しくわかっていない懐良親王を海に出たとしてさりげなく新見解を示してる辺り流石です。

  • いい小説の時はいつもそうだが
    残りがあと少ししかなくなり
    読み終わりそうになる時
    ものすごい寂しさともったいなさと切なさを
    いつも感じる。

    これを読み終わってから
    続編があると知った時の狂喜乱舞の興奮は忘れることができない。

  • レビューと称するのに、これじゃあ本当に秋野の感想でしかねーよ、と思うのだが、これはもう、
    手にとって読んでください、としか・・・・(意味なし!)
    歴史の年表を開けば、懐良親王という人物は呆気なく短く書かれているのかもしれない。
    けれども、そこに確実に夢と夢を追って生きた事実があったのだ、と思うだけで読んだ後もこうして手が震えるほどだ。
    北方さんには、ブラディドールでヤラれたけれど、この歴史小説で二度目に撃たれた。
    それくらい衝撃のある本である。
    この作中、歴史の流れで舞台は九州だけれど京では足利一族が尊氏と直義の兄弟の争いに発展していて、
    物語の途中ですでにどちらも果てている。
    なんつーか、そこでもやっぱり尊氏には秋野は心が動かされなかった。憎たらしいと思った直義だが、
    その最後や人生には改めて考えるところも出てくる。
    基本的に―――好きじゃないみたいだ。足利尊氏くんが。(余談でしたね)

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。

  • 時は鎌倉幕府が滅亡し建武の新政も足利尊氏の前に消え去った。
    そんな中南朝の復興を願い九州の地に降り立った皇子がいた。
    名は征西大将軍「懷良」。
    九州の地を南朝の勢力下におきそこからの反攻を目指し、忽那水軍と菊池武光を両輪に戦乱の中に飛び込む。

    しかし長い戦乱の中で様々な体験をすることで彼はある夢を見る。
    その夢とは・・・

    ハードボイルド作家の北方謙三が始めて挑戦した歴史長編です。
    既に確固たる地位を固めていた筆者がこの本で新たに新境地を開きましたね。

    物語の中では日本史とは日本にはとどまらず、朝鮮・中国をも視野に入れた歴史のダイナミックな動きの中で成立していることが感じられますので、そういった意味でもおすすめの本です。

  • 南北朝動乱時代を疾風の如く駆け抜けた「親王」。新たに描いた「夢」とは何だったのか・・。

  • 懐良親王、菊池武光が格好良すぎる〜。もう一気にファンになり、九州旅行では懐良親王がらみの戦場、墓を見てまわりました。

  • 資料ID:C0016513
    配架場所: 本館2F文庫書架

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