私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)

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著者 : 中島義道
  • 新潮社 (2008年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101467269

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私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人によっては毒にも薬にもなる「戦う哲学者」中島義道

    すべてとは言えないがかなり共感できる。
    中島義道が、10のタイプの「善人」をバッサリと斬る。
    一部だが共感できる題材とその理由を簡素にまとめてみた。

    ★「『おれ、バカだから』と言う人」
    実は本当にバカなのです。
    (これ笑えました。)

    ★「笑顔の絶えない人」
    結局自分の利益になるからこのルールに従っているだけではないか。

    ★「常に感謝の気持ちを忘れない人」
    日本の社会はこの気持ちが欠如している人を吊るし上げるように出来ている。

    ★「みんなの喜ぶ顔が見たい人」
    自分のまわりの環境を自分に好ましいように整えたいからであって、エゴイズムなのです。

    ★「いつも前向きに生きている人」
    この信念を周囲の者たちに「布教」しようとする。

    ★「『けじめ』を大切にする人」
    一見筋が通っているように見えてなんだかんだで社会を利用して自分に従わせようとする。

    ★「物事をはっきり言わない人」
    責任逃れの上に無意味に過剰な演出を仕掛ける。

    いや~つまんない授業の道徳話よりずっと頷ける。

    なにに戦っているのか知らないが、
    この「戦う哲学者」中島義道・・・
    面白い。

  • “いい人”が嫌いというのは全面的に同意!
    いい人が好き、という人は、いい人に甘やかされている自分、決して自分を責めないいい人が好きなわけで、結局自分が好きなだけだよね。
    あと、いい人って話していてつまらない。
    やっぱり私は皮肉の1つでも言ってくれる人の方が好きかな。

    疑問に思う点は、こういう本の存在意義。
    こういう本を読んで、ふんふんなるほどと思ったところで、結局それは共感を得たいだけで、哲学の道からは外れているよね。
    そんな本に何の意義があるのか?

  • 中島先生は繊細でとても優しくて魅力的。でも、中島先生の考え方に染まってしまうと、自分のことを親切だと信じている鈍感で頭の悪い人達と付き合えなくなってしまうし、世の中生きにくくなってしまうので、なんとも難しい。

  • 偏屈?とういか実は皆心の中に多かれ少なかれ持っているけど、今の風潮には合わないので、何と無く声に出さなかったうちに、自分でもそんな気持ちに蓋をしていたことに気づかせてくれる本。
    オレンジ色の東京タワーが綺麗って、普通の感覚で逆に新鮮だった。

  • んー、まあ奇を衒った題名ではあるけど内容は普通。納得いかないところもなくはないけど、基本は合理的で論理的、理が通らないことが嫌い、というのの極端な形。自分もそういうところがあってさらに歳と共にそれが強まってきている気がするので、反面教師にしないといけないと思う、所詮自分は寂しがりやで孤独にはおそらく耐えられないし。

  • 9割同意した。
    この本は、何度も読み直す予定。

  • この本は,あの林修先生もオススメしていたので,ご存知の方も多いと思います。中島さんの嫌いなタイプである「笑顔が絶えない人」や「常に感謝の気持を忘れない人」などが紹介?されており,その中で「いつも前向きにいきている人」というのがあり,私もなんとなく「わかる!わかる!」と頷いてしまいました。ただ,あまり共感しすぎると自分も偏屈な人間になった感じがしてなんとも言えない気持ちにもなります。なお,姉妹本?で「私の嫌いな10の言葉」という本もありますので,そちらもオススメです。
    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50106562&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 私もポジティブな人とかポジティブに生きるべきだと思ってる人は嫌いです。共感できる。

  • 笑顔の絶えない人
    常に感謝の気持ちを忘れない人
    みんなの喜ぶ顔が見たい人
    いつも前向きに生きている人
    自分の仕事に「誇り」を持っている人
    「けじめ」を大切にする人
    喧嘩を止めようとする人
    物事をはっきり言わない人
    「おれ、バカだから」と言う人
    「わが人生に悔いはない」と思っている人

    上のような人は、
    いい人で、幸せな人、
    と思いきや、
    著者は、嫌いな人という。

    その理由が、こまごま例を交えて書かれている内容は、
    頗るおもしろかったです。

    「懸命な読者の皆様も、ご自分の所属する組織の中で勇気をもって実践してみることをお薦めします(もっとも、まかりまちがって追放されるかもしれませんが)。」

    実践とは、物事をはっきり言うことである。
    私の場合は、大喧嘩になって、追放の憂き目にあうだろうな、やっぱり(笑)

  • 私の嫌いな10の人々

    1笑顔の絶えない人
    2常に感謝の気持ちを忘れない人
    3みんなの喜ぶ顔が見たい人
    4いつも前向きに生きている人
    5自分の仕事に「誇り」を持っている人
    6「けじめ」を大切にする人
    7喧嘩が起こるとすぐに止めようとする人
    8物事をはっきり言わない人
    9「おれ、バカだから」と言う人
    10「わが人生に悔いはない」と思っている人

    これらの人々が嫌いな理由について、本当は好きなんじゃないかと思われるくらいよく調べ上げ、事細かに述べられていて、非常に面白く、また、納得させられる本

  • タイトルどおり、著者の嫌いなタイプの人間について書かれています。著者は世間で好まれるタイプの人間が嫌いみたい。共感できる箇所もあったけど、できない部分が圧倒的に多かった。ひとつだけ絶対違うと思ったのが「恋愛において女の方が長く尾を引く」という所。男の方が女々しいです(笑)

  • ◆周りに流されるな。

    さらりと目次に目を通して、きっと最後まで読むだろうと思った。というのも筆者が嫌いだと堂々と言ってのけるは、今日の日本で模範の人と思われているからだ。

    周りからは「立派な人だ」と箔をつけられ、親や学校の先生からは「ああいう風になりなさい」と模範とされてきた人。まるで皆の心に刷り込まれるように、そのポジションに立ってきた人。それが筆者の嫌いな人だ。

    私たちの価値観の基準は、一体どこにあるのか。答えは周りの価値観の集合体、つまり世間の体裁だ。そこに気付かされるから、この本は面白い。

  • 大好きな中島先生の本。(こういう風に書くと厭がられるのだろうな 笑)
    この本にある、中島先生の嫌いな人びと、私も嫌いです(笑)

  • ホントにその通りで笑ってしまう。朝ドラがどうしても受け入れられないのは、ヒロインの「国民的理想人格」が気持ち悪くて嫌いだからだったんだ。

  • やはり、「どうせ死んでしまうのですが」のはなむけの言葉が傑作でした。

  • いやー偏屈(笑)最高に偏屈な人だ!だからこそ、ブレない文章。読んでいて、清々しささえ覚える。面白い。

  • 中島さんが本書で主張することのほとんどは私も普段考えているようなところですが(怒りを持ち出すところに哲学者の「超然」としたイメージとかけ離れたものがあり、そこが人気の源なのでしょう)、わずかに矛盾を感じる点もあります。例えば、他人であるパイロットに「誇り」という言葉を使ってまで褒めちぎるのはどうしてかよく分からないですが、本人の中では矛盾しない一貫したものなのでしょう。それは個々のメンタリティの差異でもあるのでしょうが。それにしても事例のギャグ漫画のような古臭さが何ともいえん。

  • 私は物事の判断をするとき、理論的に考えていると思い込んでいるようで、自分の経験から作られた勝手な常識という、ある種の宗教に囚われて物事についての善悪を決めていたと思う。この本から、自分の持つ常識を疑ってかかることを考えさせられた。

    今、一番ヒトに進めたい本だ。他人から押し付けられたものは、拒否したくなるし、この本について自分のように面白いと感じる人もいれば、時間を返せコノヤロー!と思う人もいるかもしれないので、他人に勧める(押し付ける)ことはやめておこうかな

  • めっちゃ偏屈。でもなんかスッキリ。嫌いって言えるのがすごいなぁ。いつも前向きな人とか、愚痴を言わない人とか、すごく嘘つきな感じが嫌い。自分だけはまともだって信じちゃってる感じが嫌い。
    自分の頭で考えてるか、感じているか。

    考えるのめんどくさいときとか、うっかり好い人のフリしちゃうけど、違うもんなぁ。

    ただそれを、嫌い、と言い切る勇気がありません。貫けないから、普通のバカで。

    面白かったです。

  • よんこんなタイトルつけるな、と思って手にとってみた本。
    この人、ちょっとひねくれ者なんだけど、感受性はなかなか鋭い。皮肉っぽく書いているけれど、基本、自虐的なのでさほど嫌味じゃない。

    ただ後半にいくにつれておもしろみがなくなってきたので読み飛ばした。

  • 賛同できる章もあるし、納得できない章も。
    人の迷惑になることはしない、の理不尽さは普段変だなーと感じていたことが書いてありました。

    途中でギブアップ。嫌い、っていう説明を延々と読むの、楽しくなかった…

  • 共感できるところとできないところがあった。
    くすっと笑えるところもあり。

  • 中島義道の本で初めて手に取ったのがこちら。
    とにかく目次で爆笑してしまった。

    1.笑顔の絶えない人
    2.常に感謝の気持ちを忘れない人
    3.みんなの喜ぶ顔が見たい人
    4.いつも前向きに生きている人
    5.自分の仕事に「誇り」をもっている人
    6.「けじめ」を大切にする人
    7.喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人
    8.物事をはっきり言わない人
    9.「おれ、バカだから」と言う人
    10.「わが人生に悔いはない」と思ってる人

    ここに書かれている10の人は、一般的に「良し」とされてる人だと思います。なのでこの価値観はわりと多くの人に植え付けられている。
    にも関わらず、私はこんな人を嫌いなんて!とは思わずに爆笑してしまった。
    それはなんだか、図星というか、いい当てられたというか、、そんな気分でした。

    世間の評価に迎合し、自分で考えることをやめてしまった私は、笑顔を作ってみたり、意識して感謝をしたり、前向きのフリして現実と向き合わなかったりしていたと思います。
    そんな自分に一番の違和感を抱えて、勝手に生きずらくなっていた。

    自分の頭で考えられない不自由さから解放してくれる本であることは間違いないと思います。

    この目次の人々に対し、なんらかの違和感を覚えた人はぜひ手に取ってほしい本です。

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私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)の作品紹介

「笑顔の絶えない人」「みんなの喜ぶ顔が見たい人」…そんな「いい人」に出会うと、不愉快でたまらない!共通するのは、自分の頭で考えず、世間の考え方に無批判に従う怠惰な姿勢だ。多数派の価値観を振りかざし、少数派の感受性を踏みにじる鈍感さだ。そんなすべてが嫌なのだ!「戦う哲学者」中島義道が10のタイプの「善人」をバッサリと斬る。日本的常識への勇気ある抗議の書。

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