私の嫌いな10の人びと (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101467269

感想・レビュー・書評

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  • たぶん中島義道と同じような感覚を持ちながら、言語化できなかったり、行動に移せないでいたから、自分はこの本が好きなんだと思う。誰かの言葉に仮託して、喋ってもらいたいこともある。卑怯者とか言われそうだし、自分でもずるいと思う。いずれにせよ、本を読んでいて自分の感覚を自分で理解できたのが良かった。自分に対する誠実さ、これは生きる中でより大事したい。

    また折に触れて、読み返したい。

  • あとがきにはいいことが書いてあった。
    個人の嫌いな人の紹介だから、それ以上でもそれ以下でもない。著者に嫌われないように生きようとする必要もないが、考えることは、やはり大事だ。

  • 2013.10.22 Amazonの著者ページで見つける。

  • 20171108読了
    2006年発行。
    1.笑顔の絶えない人 
    2.常に感謝の気持ちを忘れない人
     p.27感謝の気持ちを他人に要求する人
     p.57卒業生へのはなむけの言葉 
    3.みんなの喜ぶ顔が見たい人
     p.70自分のことをいつも後回しにする人 
    4.いつも前向きに生きている人 
    5.自分の仕事に「誇り」をもっている人 
    6.「けじめ」を大切にする人 
    7.喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人 
    8.物事をはっきり言わない人
     p.184ニュースはすぐに伝えるべきだ
     p.195ああ、会議! 
    9.「おれ、バカだから」と言う人 
    10.「わが人生に悔いはない」と思っている人

  • 中島先生は繊細でとても優しくて魅力的。でも、中島先生の考え方に染まってしまうと、自分のことを親切だと信じている鈍感で頭の悪い人達と付き合えなくなってしまうし、世の中生きにくくなってしまうので、なんとも難しい。

  • 偏屈?とういか実は皆心の中に多かれ少なかれ持っているけど、今の風潮には合わないので、何と無く声に出さなかったうちに、自分でもそんな気持ちに蓋をしていたことに気づかせてくれる本。
    オレンジ色の東京タワーが綺麗って、普通の感覚で逆に新鮮だった。

  • んー、まあ奇を衒った題名ではあるけど内容は普通。納得いかないところもなくはないけど、基本は合理的で論理的、理が通らないことが嫌い、というのの極端な形。自分もそういうところがあってさらに歳と共にそれが強まってきている気がするので、反面教師にしないといけないと思う、所詮自分は寂しがりやで孤独にはおそらく耐えられないし。

  • 私もポジティブな人とかポジティブに生きるべきだと思ってる人は嫌いです。共感できる。

  • 笑顔の絶えない人
    常に感謝の気持ちを忘れない人
    みんなの喜ぶ顔が見たい人
    いつも前向きに生きている人
    自分の仕事に「誇り」を持っている人
    「けじめ」を大切にする人
    喧嘩を止めようとする人
    物事をはっきり言わない人
    「おれ、バカだから」と言う人
    「わが人生に悔いはない」と思っている人

    上のような人は、
    いい人で、幸せな人、
    と思いきや、
    著者は、嫌いな人という。

    その理由が、こまごま例を交えて書かれている内容は、
    頗るおもしろかったです。

    「懸命な読者の皆様も、ご自分の所属する組織の中で勇気をもって実践してみることをお薦めします(もっとも、まかりまちがって追放されるかもしれませんが)。」

    実践とは、物事をはっきり言うことである。
    私の場合は、大喧嘩になって、追放の憂き目にあうだろうな、やっぱり(笑)

  • 私の嫌いな10の人々

    1笑顔の絶えない人
    2常に感謝の気持ちを忘れない人
    3みんなの喜ぶ顔が見たい人
    4いつも前向きに生きている人
    5自分の仕事に「誇り」を持っている人
    6「けじめ」を大切にする人
    7喧嘩が起こるとすぐに止めようとする人
    8物事をはっきり言わない人
    9「おれ、バカだから」と言う人
    10「わが人生に悔いはない」と思っている人

    これらの人々が嫌いな理由について、本当は好きなんじゃないかと思われるくらいよく調べ上げ、事細かに述べられていて、非常に面白く、また、納得させられる本

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著者プロフィール

1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰. 著書に, 『時間を哲学する──過去はどこへ行ったのか』(講談社現代新書),『哲学の教科書』(講談社学術文庫), 『時間論』(ちくま学芸文庫), 『死を哲学する』(岩波書店), 『過酷なるニーチェ』(河出文庫), 『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫)『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎), 『明るく死ぬための哲学』(文藝春秋), 『晩年のカント』(講談社), 『てってい的にキルケゴール その一 絶望ってなんだ』, 『てってい的にキルケゴール その二 私が私であることの深淵に絶望』(ぷねうま舎)など.

「2023年 『その3 本気で、つまずくということ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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