生命の木の下で (新潮文庫)

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著者 : 多田富雄
  • 新潮社 (2009年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101469225

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生命の木の下で (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • (2011.03.22読了)  

    ◆多田富雄の本(既読)
    「免疫の意味論」多田富雄著、青土社、1993.04.30
    「生命の意味論」多田富雄著、新潮社、1997.02.25
    「免疫学個人授業」多田富雄・南伸坊著、新潮社、1997.11.25
    「免疫・自己と非自己の科学」多田富雄著、日本放送出版協会、1998.01.01
    「寡黙なる巨人」多田富雄著、集英社、2007.07.31
    「露の身ながら」多田富雄・柳澤桂子著、集英社文庫、2008.08.25
    「残夢整理-昭和の青春-」多田富雄著、新潮社、2010.06.20

  •  世界的な免疫学者であり、病に倒れてもなお書き続ける魂に感動を覚えた人が多いはず。
     多田富雄氏のエッセイとして、彼の知を感じることができる作品だ。
    タイやアフリカをはじめ、多くの民族の村を訪れる。そこで感じる気持ちを正直に綴った文章が、心に響くのだろう。
     また、国際舞台にも出て行くことで、英語だけではだめだといった危機感や、日本人に必要な素養にいたるまで、日本人、そして日本に向けた優しさと強さを兼ね備えた素敵なメッセージでもある。

  • 世界的な免疫学者である著者。最近では能作家としても知られている。いままでにもこの人の本を読んだ。読みやすくわかりやすい文章でありながら,内容がしっかりしているという印象。

    第一章は旅行記。なぜここまで苦労してアフリカの奥地まで行くのかわたしにはわからない。ただ,その思いの強さと,そこにいたるまでの状況を,文章だけで見事に表現している。また,麻薬中毒から村人を救うグループに会いにゴールデントライアングルまで。ここでも,著者の桁外れた好奇心がうかがえる。どうしてここまでして人を救うことができるかを知りたいのだろうが,わたしにしたら,どうしてそのために,そこまで出かけていけるのかが知りたいくらいだ。

    第二章は,著者のものの見方がよくわかるエッセイだ。時にやさしく,時に厳しい。科学者らしい語り口(とわたしは思う)で,正月や2000年問題,景気,教育,音楽,自然など,さまざまな話題が登場です。第一章と重複する話題があるのはやや気になるが,ここは気楽に読み流した。

    第三章では,著者の内面が現れる。わたしは免疫に関する本しか読んでいなかったので,このような文学や哲学の影響についてははじめて知った。大変興味深い章だった。やさしさの哲学は,特に印象に残った。

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