囚人狂時代 (新潮文庫)

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著者 : 見沢知廉
  • 新潮社 (1998年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101473215

囚人狂時代 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ほとんどの人にとっては一生縁のない「刑務所」。怖いもの見たさもあってこの手の本はそれなりにニーズがあるのでしょう。この本の特徴は粗暴犯でも経済犯でもない、いわば思想犯による刑務所レビューであることです。左翼活動から右翼に転向、スパイに対する殺人容疑で逮捕された著者による有名無名の収容者の描写はなかなか生き生きとしておもしろかったです。(お勤めしている人からしたらそれどころじゃないんでしょうけどね。)

  • 何度も読み返して、三島由紀夫の隣に。
    図書館には閉架書庫。青学のインテリ、
    塀の中を知るのに、安部譲二の
    塀のなかのよりは、遥かに、凝縮されてた。
    自殺した。

  • 新右翼団体のリーダーにして、イギリス大使館火炎ビンゲリラ事件及びスパイ粛清事件の実行犯。懲役12年を満期まで勤め上げた筆者による獄中体験記。
    凶悪犯ばかりを収監している千葉刑務所の日常……なんてそうそう垣間見れるものじゃない。単純な好奇心に背中を押されながら一気読み。

    小説『調律の帝国』で語られたような「絶望・恐怖」は殆ど姿を潜め、囚人同士の人間関係や個人のキャラクターのようなものが前面に押し出されており、ああもうコイツしょうがねえなあ、みたいなほのぼのさすら漂う。
    しかし、塀の向こうの彼らにほのぼのしちゃうって事は、囚人達が「特殊」な人間などではなく、結構どこにでもいるニイちゃんやオッちゃんであるという事の証左。
    自分の身の回りにある何かが、ある時突然“ラスコーリニコフの斧”になったとしたら。
    そんな薄ら寒い想像すらしてしまうのも、筆者の「異常に」冷静な観察眼と筆致の為せる技か。

    巻末の参考資料「受刑者の生活心得」「守らなければならないきまり」等も興味深い。

  • テレビ等で名前を知ってる受刑者の話や囚人達のエピソードはオモロイし獄中の話も興味深い。楽しめたけど被害者が存在すると思うと少し複雑な気分になった。 とりあえず捕まる様な事は一生しないでおこうと思う。他人事やから暢気に読んでられたけど我が事やと考えると中に入りたくないわ。

  • 新左翼から新右翼へと転向し、ゲリラ事件で懲役12年を千葉刑務所で過ごした著者が綴る異色のルポルタージュ。鬱屈した刑務所の生活や「大物」犯罪者の素顔をどこかコミカルに描いている。一柳 展也のエピソードと医療房での生活が特に面白い。

  • 中が見えない塀の内側って気になるのが人情です。
    まっとうな人がなかなか見ることができない塀の中。
    この本では、刑務所の中の様子をしっかり伝えてます。
    ある意味、読者の知りたい欲求をある程度満たしてくれます。
    塀の中の日常が割りと読みやすく軽いタッチで描かれていて、
    とかく重くなりがちな「塀の中のあれこれ」が良くわかる。

  • 私は刑務所に入るのが怖い。今のところ入りそうなことはしていないし、これかもせずに生きていくつもりだけど、私は自分が暴力に弱いことを自覚しているので、こういう制度的な暴力はとてもではないが耐えられそうにない。

    この本をどう読むかは難しい。
    80年代の有名事件の受刑者の赤裸々な姿が出てくる。むき出しの暴力にさらされ、拘禁されている姿は、たしかに興味をそそられるし、怖いし、有り体に言えば興奮する。しかし、ここまで書いていいものだろうかと思う。
    昔はこういうのをなんとも思わなかったし、犯罪の実録が好きなくせになにをいい人ぶっているんだと言われればそれまでだけど、これは考えてしまう。

    しかし、隠せばいいというものでもないだろう。
    著者はそれを身をもって体験している。告発しているというのとも違うし、そういうスタンスでもない。これは必要だと思う。隠せば、よけい悲惨になってしまう。
    私は暴力が嫌いだ。また暴力に弱い。だけれども、それを抜きにして社会や制度が成り立つと思っているわけではない。

    なんともまとまっていなくて申し訳ないのだけど、なんというか、自分の世代や、今の社会では解決できないものがあるのだと思う。

  • 危ない、あるいは危うい笑い。影山民夫の笑いと同じ匂い

  • 囚人達のキャラクターがいい
    刑務所の環境にも色々とあることがわかる

    終盤、著者の話が始まって鼻につく

  • 右翼の活動家でもあった著者が投獄された十数年を綴った作品。獄中の生活が意外に明るい感じで描かれる。文章的にも上手く、すいすい読めます。有名な犯罪者も結構出てきて、オッと思わせる描写多し。
    刑務所物はたくさんあって、なかなか面白い分野だと思う。私が個人的に好きなのは花輪和一の『刑務所の中』とこの作品です。
    作者は数年前に自殺しているのですが、その死の遠因にこの刑務所生活があるようで、そんな苛酷な生活をこうも明るく透明なタッチで描けるのは、やはり才能でしょう。

  • 全然好きじゃないが、読んでしまう。

  • とてもおもしろく読めた。いままで読んだ刑務所モノは良く考えれば、判決待ちまでの収容で、刑期を務めている間がどうなのかということはあまり知らなかった。こんなにも非人道的なんだと思ってビックリした。しかし、いまはもう変わっているのかもしれない。医療刑務所のことなど何も知らなかったので、知れてよかった。服役は相当つらかっただろうが、好奇心に満ちた視点で内部事情が描かれていて、楽しく読めた。暗い視点からのものも読んでみようと思う。

  • 刑務所内の話を面白い部分だけぎゅっと集めた本。
    さらっと読めるので時間つぶしに良いかもしれない。

  • 新右翼リーダーだった著者が書く獄中体験記。かなり面白い!過去世間を騒がせたアノ人がいっぱい出てきます。あの犯人は獄中ではこんな感じだったとか、思わずニヤリとしてしまう。オススメです。

  • 腹抱えて笑える刑務所エッセイ。
    ブラックジョークが許せるひとは是非(このひと人殺してるしね…)。

  • 平成18年1月24日読了。

  • 面白い!!でも人を殺したとは思えない明るさ?にちょっと複雑…。自殺はその反動なのかとちょっとうがってみたりして。

  • 一生触れることのできない世界は超★魅力的!!それが刑務所の中であっても。

  • けーむしょの中のお話しなのですが、あっけらかんと記されてるです。
    そして、やっぱり悪いことはしない方がいいわ。とな、思うです。
    おお!っちう大物もでてらっしゃるので、読み応えありでした。

  • 閉鎖的構内での見えぬ精神破壊

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