野の花ホスピスだより (新潮文庫)

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著者 : 徳永進
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101477138

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野の花ホスピスだより (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 死が身近な事に感じました。「ありがとう。」と言って感謝しながら最後を迎えたいと思いました。それまでボケないように元気でいたい。

  • おもしろかれば続けられる。死は尊い、尊いからおもしろい。死を前にした患者から学ぶ。死が怖ろしいと思わなくなる。2014.8.27

  • 理想のホスピス。
    こんなところで働けたら幸せだな。

  • 緩和ケア、ホスピスに興味があり、書店でなんとなく手に取った一冊。笑いながら、泣きながら読みました。普段、教科書通りの理想の看護と現実とのギャップにもやもやとした感情が湧き出ることが多いのですが、こんな関わり方を本当にしている人たちがいるんだ!と思えました。
    医療に携わることのない人にも、ぜひ読んでほしいです。死を知るきっかけにもなると思います。
    わたしもいつかこんなふうに人と関わっていけるように頑張ります。

  • 読みたいんだけど、涙が邪魔して読み進められません。

  • 2012年4月6日購入。
    2012年11月21日読了。

  • 朝日新聞掲載のものが出ていたので、たぶん、私が初めて読んだ徳永先生のものがそれ。読んだ覚えがあるものが、確かにあった。
    メロンの弥助じいさんの話が、いいなあ、と思う。とても幸せな気持ちを、分けてもらった気がする。

  • ホスピスケアのある「野の花診療所」を開設された徳永進医師の書。
    「野の花診療所」は鳥取にあるので、県民の僕としては、このような心をもたれた方がおられることに、勝手な親近感を感じるとともに非常に嬉しい気持ちになる。

    目次の上では3部構成で、「野の花の人々」「野の花通信から」「野の花カルテ」となっている。何編あるかわからないけども、2~3ページごとに、様々な死の物語や著者自身の考えた(思いついた)ことがずーーーーと続く。
    もともとは、共同通信社、毎日新聞社、朝日新聞社、そして、著者の診療所から出されている「野の花通信」に投稿されたものがまとめられたもので2002年〜2009年の間に書かれたものらしい。

    ひとつひとつの話に、なにか考えさせられることや、不思議なことや、不安、安心、葛藤・・・などなど著者の思いが練り込まれている。「感動」とひとくくりにできるものとは違う気がした。

    いまや死と遠くにいる(錯覚)の中で生活する現代とは対局ありつつも、なおも(だからこそかな?)、その死や生について逡巡する著者のようすに惹き込まれた。

    だいぶん前に、この先生の本を読んだことがあるけども、今ではウチの婆ちゃんの愛読書になっている様子。
    この本もプレゼントしようと思う。

  • 週明けからぐりぐりと一仕事おわらせ、さすがに疲れて、図書館へ寄ったあと、階下の本屋へ。久しぶりに徳永進の本をみかけて、似たようなタイトルの本を読んだような読まなかったような…と思いつつ、表紙カバーの赤い郵便ポストと猫の後ろ姿に、ふらふらと購入。このところ、いただきものの図書カードがあるせいで、本を買い気味。

    読んでいて、先週の「尊厳死ってなんやねん!?」での話を思いだしたり、こころゆさぶられるところがあって、ところどころで涙をこぼす。同じくらい、笑いがこぼれる。そんな本だった。

    野の花診療所にやってきた人の人生、思い、揺れる心、変わる意思。

    ALSの東さん。
    「死は覚悟できている、延命の必要なし」という確固たる意思を持った日本男児。しだいに病状は進み、自分でおしっこの始末もできず、食べられず、人の世話になるのはプライドが許さん、死にたいと言う東さん。
    当直ナースが声をかける。「東さんのプライドも大切にしたいけど、家族や私たちにとって、オシメした東さんでも一日でも長く生きてほしい」。
    東さんは突然泣きだし、「アリガトウ、イエニカエッテミタイ」。

    医者のぼくの前では起こり得ない出来事だと、徳永進は書く。
    ▼意思は変わる。確固とした意思さえ変わる。考えてみた。おそらく「本人の意思」は自分の所有物と考えやすいが、本来、他に帰属する部分が多い、のではないか。(p.55)

    肺がん末期の静さん。
    「家におる時は痛うて、えろうて、舌かんで死んだらぁ思って。かんだら入れ歯ガクガクで死ねれんで」と笑う。「楽になったら、今度は生きとうなって。まぁ、人間ってええ加減なもん」とまた笑う。

    子宮がん末期で入院したスエばあさん。
    自分の病気のことをどう思っているか聞くと、「さあ、治そう思やあ、治りましょうやあ」。横でナースが言う「さっき、わしゃあ死んだ方がええって言われてたのに」。

    ▼皆の気持ちは揺れ、皆の言葉もゆれる。それでいいんだ、と思う。(p.237)

    先週、「尊厳死ってなんやねん!?」で、桑山さんは変わるんですと言っていた。元気なときには「自然に死にたい」と言ってた人も、実際しんどくなってくると「しんどいのはイヤや、楽になりたい」と呼吸器をつけたりする。呼吸器をつけて、その楽さを知り、言うことが変わってもくると。

    行動療法の話にあった「どうなるかは分からない。…あれこれ工夫しているうちに道が生まれたりする。それって、何にでも共通している」(p.101)とか、三途の川を渡るときにお父さんが痛くないかと案じる娘さんに応じて座薬を入れるナースの話にあった「意味のないものの意味」(p.197)とか、死ぬことだけを相手にしている医療空間は異常ではないかという話にあった「死に飽きることなく、死に対して心を砕き、死に深くかかわり通した」(p.159)看護師さんのことなど、こころに残るエピソードがあちこちにある。

    そして「心を解く」(pp.221-222)を読んで、泣いて、ちょっときもちがすっきりした。自分のなかにうずまいていたもやもやが、洗われた気がした。

    *野の花診療所
    http://homepage3.nifty.com/nonohana/

    (4/16了)

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野の花ホスピスだより (新潮文庫)の作品紹介

鳥取市にある、わずか19床の小さなホスピス「野の花診療所」。ここには、人の尊厳を大切にする穏やかで温かい看取りの実践がある。従容として死に向かう人生の最終章で人は何を思い、どのような言葉を口にするのか?家族はどんな心持ちで愛する人を見送るのか?「カントリー・ドクター(田舎医者)」の日々の診療風景から生きる哲学を導き出す医師の、軽やかにして深淵なるエッセイ集。

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