お金とモノから解放されるイギリスの知恵 (新潮文庫)

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著者 : 井形慶子
  • 新潮社 (2005年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101481227

お金とモノから解放されるイギリスの知恵 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 10年以上も前の本のようなので、今読むと、日本の大量消費社会について書かれている部分もだいぶ異なる印象を受け、?と思うところがあったし、日本を悪く言い過ぎじゃないかと悲しくなるところもあった。
    気候風土の違い、歴史の違い、いろいろ異なって当たり前。
    もちろん、イギリスの、古いモノを大事にし、自然や人を愛し、楽しんで暮らしている様子、教育システム、看板・コンビニ・自販機の無い落ち着いた町並み、国への信頼、など、共感するところや憧れるところは多い。
    私自身、物欲や金銭欲をあまり持たずに生活を楽しもうとしている現在、周りから異様な目で見られるのを感じ、恥じ入りそうになることがあるが、これを読んで少し気が晴れた。

  • うーん。
    くだらん。
    イギリスと日本の違いを列挙しても意味なし。文化の違いには、それ相応の意味がある。そういうことを考えずにタラタラ書いた本
    イギリスに憧れるならいんじゃね?

  • 日本人から見れば質素ともとれるイギリス人の生活、思想を学べる一冊。
    食事、旅行、買い物から結婚、コミュニケーションまで様々な項目についてイギリス式の素晴らしい例が示されており、日本人がいかに物質欲に捕われた国民であるかを痛切に感じさせられ、自分の生活を見直させられる。

    …などということはない。


    本書の内容を意地悪な言い方で表すと

    『イギリス式ライフの過大評価と日本式の痛烈批判』

    なぜ作者は日本人であるのにこれほど批判的なのか。
    まるで、どこかのメーカーの他社製品との比較資料を読んでいるかのよう。


    確かに、本書にあるように、今の日本人というのは、必要の無いモノまで買いあさり、街並みなどお構いなくところ構わず開発をし、人を助けると言う優しさを忘れ、政治家の都合の良いように作られたシステムによって国自体が崩壊しかかっているようにも思われる。
    それは事実であり、否定はできない。
    しかし、だからといってすべてが駄目かというと、そんなことは無い。
    すべての悪の根源と言われている消費社会。しかし、戦後の日本が、世界でも有数の発展国として今あるのは、それに基くところもあるだろう。そして、その発展によって、恩恵を受けた国もあり、それにより世界が活性化したことも事実だと思う。
    また、街並みを壊すと何かと批判の対象となるコンビニであるが、最近ではその灯りが防犯効果となっているとの事実もある。


    そして、本書でこれでもかと出てくる事例。
    「あぁ、なるほど」
    と頷けるものもあるが、おかしなモノもある。
    というか、このマヌケな事例が本書の質を著しく落としているようにも思える。

    例えば、『旅行』について。
    とあるイギリス人男性とその日本人のガールフレンド。彼らが旅行に行った時のお話。
    イギリス人の男性は幼い頃から忍者に憧れていたらしく、移動手段は全てヒッチハイク、食事はレストランの残飯をもらう事もある程、そして寝るのは教会か公園のベンチの上。
    「たまにはレストランに行ったり、ホテルに泊まりたい」
    という彼女の意見は一度も聞き入れられず、結局二人はケンカ別れをしてしまった。しかし、イギリス人の彼は自分の行動が間違っているとは思っていない。と結ばれている。
    著者も「これがイギリス人のスタンダードとは思わない」と書いているが、それにしても馬鹿げた事例だとは思わなかったのだろうか?
    自分の事しか考えられない忍者オタクの話であり、これはイギリス人の生活とは関係ない。しかも忍者は残飯あさりなどしないだろう…。

    また、子供の弁当の話も面白い。
    元の話は日本人は食生活に注意を払っているにも関わらず、ひ弱であるというお話。
    その例として、日本の弁当は豪華である。イギリスのは簡素である。という話となったのだが、比較対照となるイギリスの子供の弁当が『ポテトチップとチョコバー』。
    さらに、イギリスの子供は毎食のようにお菓子を食べているにも関わらず虫歯がなく、風邪をひかないとくる。
    この比較の場合、普通の人なら『ポテトチップとチョコバー』を子供に持たせる堕落した親と、毎日菓子ばかり食べる子供に何も言わない無関心なバカ親に焦点が行くだろう。
    そりゃ、たまたまその子供はその時は虫歯もなく、健康だったかもしれないが、間違いなく将来肥満になり短い人生を閉じる事になるだろう。

    そしてテレビ番組についても、日本のバラエティは低俗とまずくる。
    そして、イギリスの例が毎度のようにくるのだが、またこれがオカシイ。
    『ツー・ファット・レディス』という番組で太った女性が各地で高カロリーな体に悪い料理を作りまくる。この番組のどこに見入ってしまう要素があるのだろう?そんなに素晴らしい内容だろう?料理のできない芸能人に... 続きを読む

  • 日本に対する批判が中盤から強くなりすぎて、読んでいてしんどくなった。あくまで文化の違いでしかないのに、なぜこんなに日本を悪く言う必要があるのか。

  • はじめに お金があれば幸せになれるのか
    第1章 なぜイギリス人は倹約を楽しめるのか
    第2章 家は持った時が始まり
    第3章 質素でも満足できる食事の風景
    第4章 美と健康にお金はいらない
    第5章 贅沢しないイギリス流余暇の過ごし方
    第6章 シンプルな生活にあきない秘密
    第7章 教育を学校だけに任せない国
    おわりに 質素で上質な生き方のすすめ

    解説・岡野弘

  • 渡英60回以上の経験を持つ著者がイギリスの良い所を沢山紹介しているエッセイ。

    イギリスに行ったことも無い者にとって「初めて知った!」「へ~そうなんだ~」と感心する事も多い。

    日本との比較においてはちょっと日本に対して辛口なような気もして、あ、なんだかスミマセン。という気持ちにもなるが、きっと著者にとってそれほどイギリスは魅力的な国なのだろう。

    本書の意外なオススメポイントは
    Queen(=イギリスのロックバンド)のボーカル、フレディマーキュリー氏について一部言及があること。
    フレディファンとしては思いがけず「まあ、こんなところに、こんなこと(←出っ歯について(笑))で紹介されている」と嬉しかった。

  • この本は日本の「おかしい」所をバシバシ指摘してくる。うわーなんか思い当たる所もある、いたい心が痛い。
    日本の中にいると気付かないことを示してくれていると思う。たまにはこういう本もありかな。心に余裕がある時に(笑)。
    買い物、人付き合い、健康、美容…大切なのは自分の意志だ。※

  • 9年くらい前に購入した本。そろそろ本の整理をせねばと、ブックオフ行の本を選定していて、その中の一冊に入れてました。買った覚えがあるけど、読んだ覚えがない気がして、改めて読みなおしました。イギリスと日本の違い。モノを大切にする意識の高いイギリスに対して共感したり、羨ましかったり。でも、読後は、日本のいい所をちゃんといえるようになりたいなぁと強く思いました。本文中に本を大切にしない国・日本というような事が書いてあって、ちょっとした大型古本店の批判もありました。この本もブックオフに売ろうとしたんだけど…、ごめんなさい…。でも、この本を所有したいと思ってる人もいるはず。収まるべきところに収まりますように。誰かの心の糧になりますようにと願いを込めて、旅立たせようと思います。

  • イギリス至上主義。
    いいとろこもありますが、途中から日本への攻撃が激化。

  • まぁ、まぁ、
    イギリス好きな人にはとても面白いと思う。
    フムフムと思いながら読みましたー。

    私も新しいものよりも、使い続けること、
    無駄なことにお金をかけないことが好きなので、
    納得しながら読みましたー。

    どんなときでもジョークを忘れない国民性がいいな♪と思った。

  • 相変わらず、日本批判が多くて、やっぱり読めないなと、途中でギブ

  • なぜイギリス人はこのような行動をとるのか、と不思議に思った時にさらっと読みたい本です。
    日本人とは異なる、イギリス人の価値観・考え方が、具体的事例を通して紹介されています。

    基本的に日本の在り方を憂い、イギリスの歴史を敬う姿勢で書かれています。
    日本人が見習うべきことはたくさんありますが、そもそもじっくりと文化・教養を熟成させてきたイギリスと、ここ半世紀で急速に経済発展させた日本とでは、国の根本が違います。イギリスのようになろうと真似したところで、追いつけるはずもありません。

    私が最も参考にしたいと思ったのは、イギリスの子育てです。なんでも子ども中心にするのではなく、本人に責任を持たせ、自立心を育てるという教育方針は、子どもができたら取り入れたいと思いました。

  • 日英の文化を対比して、英の文化の素晴らしさを感じる事ができた。それで、週末はフットボールがあるんだから羨ましい。
    でも、逆に日本は日本で素晴らしい文化もあるんだなと、自分は思えた本でもあった。

  • こんなふうに生きたいと思った

  • ちょっと無理がある。

    お菓子ばっか食べてる子(イギリス)が健康で、彩りキレイ栄養にも気を使った食事をしている子(日本)がアトピー?
    それはたまたまだろう。

    心をこめて美しくお弁当をつくるお母さんの、何が問題なんだ?

    ポテトチップより、手作り弁当がいいよな、きっと。


    本当に困ったときには、政府が助けてくれると信じて生きられるなら、幸福だなーと思ったけど、
    昔見た映画の、イギリスの炭鉱に暮らす人々は、とても安楽にはみえなかった。
    未来もその空と同様に暗澹たる感じだったけど、どっちがリアリティなんだろうか?


    『一流であることは、社会的責任も担うこと』という騎士道?が日本の武士道?に通じるところがあり
    日本ではすっかり武士道は薄められてしまったけど、イギリスにはまだ立派にその心意気が残っているのかしら???


  • 日本は確かに、国家としての数値上〈GDPや個人貯蓄額・企業の競争力 等々〉は世界有数の大きさとなり、「豊か」になったように見えるが、果たしてその実態は、経済にしか幸福を測るすべを求められない個人を作ってしまった。
    この本は、今の日本人が心の中ではおかしいと感じたり不安を感じているものの、声に出したりできていない、もしくはあまりに当たり前になりすぎて抵抗することもできなくなった社会的常識〈悪弊〉に、イギリス社会との対比を通して新しい「人生観」で反論している良書だと思います。

    ただ、一部は日本の慣習を悪く捉えすぎている面も見られます。
    たとえば子供の食生活に関するコメント。
    どう控え目に考えたって、コーラやスナック菓子だけで育つ子供が、丁寧に愛情込めて作られた日本食で育てられた子供より健全に育つなんてありえないと思います。このような偏った食文化がイギリスの文化と言うのなら、それは決して見習うべきものではないと思う。日本人が素直にそんなことを真似したら、今は良くても将来必ずそのツケは返ってくるだろう。それに、同じ欧州圏でも私が訪問したことのあるイタリアでは非常に豊かな食文化を持っていましたし・・・。
    とは言え、この本の内容の8割9割は普段自分が抱いている共感と非常に合致しました。

    なんとなく、平穏な毎日を過ごすために、たとえ居心地の悪さを感じても無理に幸福を金やモノで演出しようとする日本人。
    長い歴史の中で受け継がれた健全な健康管理方法をドブに捨てる日本人。
    子供に正しい教育ひとつ与えることのできなくなった日本人。
    夫婦関係すら、死ぬまでの惰性のひとつで押し通そうとする日本人。
    前の大戦を、その時代に生きた人々の行動を悪と決めつけながら、結局は戦う相手が他国の経済にすり変わっただけの、何の前進もない日本人。
    盲目的に規則・規制に従い、判断や責任という言葉を見失った日本人。
    悪く言ってしまえば、本書を読んだ後に抱く日本に対するイメージはこのようなものです。

    しかしイギリスが全て正しいわけではなく、当然のごとく日本が優れている文化・環境・社会常識も沢山ある。(そもそもどちらの国の文化が優れているか劣っているかなんて論じる方がナンセンスなのですが・・・)
    そんな、お金では買えない本当の価値を見直す最大のチャンスは、その大転換点はまさに今なのではないでしょうか。
    お金で幸福は買えないし、モノが増えても日々の生活は充実しない。そのことに日本人は皆気づいているはずなのだから。
    経済力ばかり肥大し、「欧米から学ぶものはもうない」なんてことが言われますが、そのような傲慢なことは言わずに、諸外国から学ぶべき知恵はまだまだすごく沢山あるのではないでしょうか。この本はそんな謙虚な姿勢を改めて教えてくれました。

    日本のことをちょっと悪く言いすぎだと思いますし、イギリスにも暗部や酷い歴史もあるのは承知の上で、これぐらい刺激ある言葉のほうが今の日本社会に議論を生む良い材料になると感じます。

  • 大変きれいです。

    £3

  • £1
    文庫本
    古本屋で購入

  • たまたま書店で見つけ、タイトルに惹かれて購入。英国人思想賛美のために現代日本社会の負の側面ばかりをピック・アップし過ぎである。
    しかし日本をここまで卑下する必要があるのか。読書を中断することの希なぼくが途中で投げ出そうと思ったほどだが著者の英国偏愛に一応最後まで付き合った。比較文化論という体をとらず純粋に英国賛歌として持論を展開される分には軽い読み物として佳作だったのに。

  • 日本とイギリスの比較論。全てイギリスの方法がよいというわけではないと私は思うけれどね。しかしイギリス人が「子どもをダメにする一番てっとり早い方法は欲しいものを次々に買い与えること、これを続ければたちまち子どもの意欲と暮らしぶりは荒廃する」との言葉だ。豊かさを目指して走り続けてきた日本人、お金に追われモノに埋もれている現在、本当は簡素な豊かさを求めているのではなかろうかと著者は言う。生活スタイルすらロハスとかシンプルライフとかのトレンドとして使い捨てていく日本。そろそろ脱却したいものです。

  • 全てのイギリスの人がこんな風にしているとは思わないが、この本から学ぶ事は多い。子育てなどにはとても勉強になった。

  • イギリス人の人生やお金の考え方などがお勉強できます。中でも興味深かったのが食べ物についてのエピソード。食パンにスパゲティや豆を乗っけたのが夕食て!まあ、それだけ食事を作る人の負担は少なくなるので、家族団らんの時間が沢山とれる、ということなのでしょう。
    イギリスでなら主婦になれる気がしました(w
    全体にイギリスバンザイなところがありますが、豊富なエピソードは一読の価値ありかと。石鹸を貸したキタナイ男があのロックスターだった(!!)とか。

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