星新一〈上〉―一〇〇一話をつくった人 (新潮文庫)

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著者 : 最相葉月
  • 新潮社 (2010年3月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101482255

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星新一〈上〉―一〇〇一話をつくった人 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 最相葉月の本を読みたくて調べたときにこの本の存在を知り、購入した。
    星新一のショートショートは読んだことがある。その星新一は星製薬を創業した星一の息子であり、森鴎外の妹の孫である。
    そして星新一自身も東大の大学院まで出た秀才である。
    やはり新しいものを生み出す人は、膨大な知識があり、努力している。
    そして、時をつかんでいる。
    星新一の場合は、米ソを中心とした核開発と宇宙開発が世界的に起こり始めたタイミングであり、SF小説が日本に起こり始めた時期である。
    時をつかめるかどうかは運の問題だが、時をつかんだ人しか、大きな仕事はできない。

  • 星新一の偉大さは言うまでもないけど、同時代的には文壇的価値観に受け入れられなかったことに苦しんだりもしてて、後世から見ると無駄なことをと思うんだけど、とにかくそれに苦しめられておったのだなあ…

  • 帯文(裏表紙):”知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。”

    目次:序章 帽子、第1章 パッカードと骸骨、第2章 溶けた鉄 澄んだ空、第3章 解放の時代、第4章 空白の6年間、第5章 円盤と宝石、第6章 ボッコちゃん、参考文献、年譜、人名索引

  • 伝記分析より読んだ一冊。彼の作品を全て読み終わった後にもう一度読みたい。作品の見方が少し変わったかな。

  • あれだけ有名なのに意外と賞などからは縁遠かったとは知らなかった。

  • 星製薬なる会社が、そんなに有名だとは知らなかった。
    父親である星一という人物は大変魅力的である。

    ぼっちゃん、という人柄なのか。
    デビューするまでの軌跡にさほど悲壮感はない。

  • 「ボッコちゃん」「マイ国家」など数多のショートショートを生み出し、今なお愛される星新一。森鴎外の血縁にあたり、大企業の御曹司として生まれた少年はいかなる人生を歩んだのか。星製薬社長となった空白の六年間と封印された負の遺産、昭和の借金王と呼ばれた父との関係、作家の片鱗をみせた青年時代、後の盟友たちとの出会い―知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。

    星新一が森鴎外の血縁であることも大企業の御曹司だったことは知らなかった。
    最相さんが遺族協力のもとで膨大な数の資料整理および関係者への取材を行ったことに対しては称賛に値すると思う。徹頭徹尾客観的に述べようとする姿勢にも好感が持てた。
    上巻では星新一のデビューまでの話。

  • 3-1 文学理論・文芸論

  • 絶賛され文学賞を獲りまくった話題作。文庫化を待って読んだがこれが上下巻なのに止まらない。作家デビュー前の祖父・父の生い立ちから全盛期、作家生活晩年の苦闘、休筆後、そして死。

    作家の死後も作品は残るし、再評価される人もいる。我々は星さんを過小評価し過ぎではなかったか。筒井康隆さんも星雲賞を星さんが一度も貰ってないことを嘆いていたよなあ。昨年は小松左京先生も亡くなってしまった…。

  • 会社を継いだ二代目の苦労の部分がウェイトを占める前半部。最後の方で作家として脚光を浴びる部分に入る。

  • ショートショートの神様、星新一の評伝。上巻の前半は父星一のお話しが中心。昭和史に名を残す人物が多数登場します。後半は星新一がデビューする辺りまで。

  • 前に著者の「絶対音感」を読もうと思って探してた時に、この本を見つけて気になっていたが、小飼弾が書評を書いていたので後押しされた。

    なぜ気になっていたか。
    それは星新一が私の読書の原点の人だから。
    つまり、最初に自分で買って最後まで読んだ本が星新一のショートショートだった。

    私は読書が嫌いな子供だった。読書感想文も「植物図鑑」を読んで書いたくらいだ。
    小学4年生か5年生くらい、当時好きだったNHK少年ドラマシリーズの原作が読みたくなり、眉村卓の小説を買った。
    だが、読書習慣がなかったのでどうしても読み進められなかった。
    そんな時に出会ったのが星新一だった。
    星新一のショートショートは面白く、そして一つの話しが短かった(ショートショートだから当たり前だが)。そして読破できた。
    それがきっかけで、その後長編小説が読めるようになったのだ。

    そんな訳で、星新一には少し思い入れがある。
    彼の本は3冊程度しか読んでいないと思うが、それでも特別な作家だった。

  • 下巻の方にまとめて。

  • 数々の賞を受賞した、星新一の評伝。星新一は言わずと知れたショートショートの神様だが、実はこの本を読むまで、彼がかつて日本一の製薬会社だった星製薬の御曹司だとは知らなかった。

    前半の星製薬と父 星一に関する記述は、戦前、戦中の雰囲気を伝えて興味深いところがあるものの、概ね冗長。

    しかし、上巻の後半、矢野徹がSF大会参加のために渡米し、柴野拓美が「宇宙塵」を創刊するあたりから話は急に面白くなる。戦後日本が若く、やがて大御所となる大作家たちもまだ若く、そして何よりも日本 SF 界自体が若い、否、幼かった時代の物語だ。SF に魅せられた男たちが、一躍スターダムへと昇りつめる星新一とともに、世間の誤解と文壇の無理解に葛藤しながら、ただ「SF が好きだ」という理由だけで、SF の執筆、批評、普及に情熱を傾けている姿には、すべてのものが若いとき特有の、あの熱さがある。

    後半は、星新一の、大御所となってしまったが故の苦悩、1001話に向けたプレッシャー、量産に対する批判、「空気から水を絞りだすような」創作の苦しみを描く。あのドライで、現実離れした文章の裏側には、確かに人間「星新一」がいた。25年ぶりくらいに、星新一のショートショートを読み返そうかと思う。

  • ハードカバーで出たのは知っていてずっと読みたいな~と思っておりました。でも文庫になるまで待とう!と思っていたので発売されてすぐに購入しました。

    自分と星新一氏のショートショートの出会いは中学生の頃でした。著者は高校時代に星新一氏の作品をむさぼるように読み、殆ど忘れてしまった、と後書きにありました。私も全てを覚えているわけではありませんが何作かはあまりに衝撃を受けたのでいまだにきちんと覚えております。
    人間が宇宙に進出して今の人類と同じように発展した惑星にたどり着く。文化レベルも人類のそれと比較してもほぼ同じか上ぐらいなのになぜ宇宙に進出しなかったのか?疑問に思った人類が尋ねるとその惑星の人達は砂漠化を止めたり、災害や飢餓対策をしていたらとても宇宙に進出する余裕はなかった、と答える。
    このお話は読んだときから忘れられません。

    星新一氏のお父さんが星製薬と言う会社を運営していた、と言う話は以前星氏の著作を読んだ時知りました。それにしても星一と言う方は壮絶な人生を歩まれた方だなと思いました。時代もあるのでしょうがなんというのか明治・大正・昭和初期の頃に生きていた人達は一人一人が一冊ぐらい本になりそうなドラマを持っている気がします。

    星新一氏に経営能力があったら今のショートショートは、SFはどうなっていたのでしょう?星氏の作品を熱中して読んだことのある読者はこれだけの作品を残してくれたことを感謝するでしょうが著者ご本人はどう思っていたのか。

    それにしても今は直木賞も芥川賞もぽんぽん色々な人にあげているよなあ~、だったら星氏にあげてもよかったじゃない?なんて読み終わった後悔しく思いました。

  • ノンフィクション。
    読むのに夢中にはならなかったです。
    昔購入した星新一本を実家に探しに行ったが、すべて行方不明。

  • 綿密な取材でひもとく故人の履歴。作者の主観表現の多さがきになったが、そういうものかしら。下巻に期待。

  • 上巻はどちらかというと、星一(新一のお父さん)のお話。どういう環境で育ったのかがわかる

  • 欲しい本。
    とりあえず星新一さんはほとんど全作品持ってると思うし読んでるとも思うので。

  • 僕は小学生の6年くらいから「SFマガジン」を購読、旧「奇想天外」も新「奇想天外」も買っていました。本書で紹介されるいくつかのエピソードは知っていましたが、星さんの生涯にそって、また、SFファン以外の読者を想定して構築しなおされた日本SF創世記の物語は新鮮でした。これもやはり星さんが築きあげた広い層の読者があってのことと思います。

    僕も著者と同じようにいつか星さんの本を手に取らなくなり、SFも読まなくなりました。雑誌などで「浸透と拡散」が言われていたのを記憶していますが、確かに今は昔であればSF、ファンタジー小説と呼ばれていたであろうものが書店で普通に並んでおり、映画もSFらしい設定が無いものを探すほうが難しいくらいです。中学の図書館で「SFマガジン」のバックナンバーを読んだ時、宇宙人やUFOを小道具にしたCMが放映されただけでもコラムのネタになっているのに(当時でさえ)びっくりしたものです。

    その中で独自の発想をショートショートという形式で、しかもそれをあらゆる世代、後の世代に読まれるよう最後まで苦心されていたという本書の星さんの姿に胸打たれるものがあります。今一度、星さんの本を手に取ろう。そう、思いました。

    何十年後、いや、何千年後の未来、ひょっとして違う星で、まったく異なる言語、フォーマットで、星さんの創造した物語が語られることもあり得るのかもしれません。その時、星さんの名前は忘れられているかもしれませんが、物語はずっと生き続けているのです。

  • 2010/3/29 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2012/5/7~5/16

    中高時代、夢中になって読んだ星新一さんの評伝。子供の頃だったので、星さんの出自などはぼんやりとしか知らなかったが(ショートショートではなかったので、「人民は弱し、官吏は強し」は読んでいなかった)、名家に産まれたお坊ちゃんだったこと、デビュー前に波乱万丈であったことが、最相さんの緻密な取材で浮かび上がってくる。日本のSF界の歴史としても興味深い。下巻も楽しみ。

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星新一〈上〉―一〇〇一話をつくった人 (新潮文庫)の作品紹介

「ボッコちゃん」「マイ国家」など数多のショートショートを生み出し、今なお愛される星新一。森鴎外の血縁にあたり、大企業の御曹司として生まれた少年はいかなる人生を歩んだのか。星製薬社長となった空白の六年間と封印された負の遺産、昭和の借金王と呼ばれた父との関係、作家の片鱗をみせた青年時代、後の盟友たちとの出会い-知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。

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