仮想儀礼(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.80
  • (31)
  • (91)
  • (60)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 661
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (623ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101484167

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんだか正彦さんの応援してました。

  • まだ途中だけど感想。まずメリハリがない。
    篠田節子らしくない。どうしちゃったの。
    ぐいぐい引き込んでくれる構成や筆力はどこ?この調子で上下1,200頁はさすがにキツイんじゃない?

  • ゲーム作家に憧れて職を失った男が金儲け目当てに教団を創設。インターネットを足掛かりにしてトントン拍子で組織を大きくしていく。

    金儲け目当てだったんだが、信者の暴力事件、殺人などのトラブルで悪に徹しきれないまま組織はどんどん大きくなる。巨額の金銭も動くようになり、宗教法人を隠れ蓑にした巨悪も忍び寄る。

    トントン拍子に進みすぎて、いくら何でもあり得んだろう・・・って箇所が多すぎる。当然、ハッピーエンドの結末は予想されないが、どんな落とし所になるのかが、さっぱり読めない。下巻も読むしかないか・・・

    (2012/4/21)

  • 『聖域』『ゴサインタン』『弥勒』の宗教三部作に続く第四弾!ゴサイ~が僻村に嫁入りしたネパール人妻が神懸り状態になり自然発生的に教団が形成される過程を描いたのに対し、本作では失業中の男二人がほどほどの金儲けを目的に似非教団を作る。ところが思惑を越え信者の数は増え続け、やがて二人は現代日本の宗教を取り巻く大きなうねりの中に呑み込まれて行く。教祖役は元都庁職員であり、詐欺師にも拘わらず社会常識に長けた堅実な人物として描かれており、物語の目撃者の役割を果たしている。終盤、宗教を食い物にする怪人物登場。読み応え有。


    荻原 浩の『砂の王国』が似たような設定らしい。φ(.. )

  • 諸事情により職を失った二人の男が、たまたまニュースで目にした9.11事件に光景に感化されて、事業としての宗教を始めるという話。

    個人的には面白い、というか興味深い本だったけど、あまり人にはお勧め出来ないと思ってしまった。篠田節子の小説は何かひとつ伝えたい主題もないし、感動があるわけでもなく、いま自分たちが暮らしている日常の中で起こりうる、あり得る世界を提示するものだと思っている。宗教的な超常現象を絡めながらもそこに恐ろしくリアリティを感じさせてしまうのがこの著者の凄いところ。宗教が人間を象徴するものであるというのもあるけれど、今回もかなり引き込まれてしまった。

    ちなみに、この後は平野敬一郎の『決壊』を読もうと思っていたけど、本作がかなり重たかったのでしばらく時間を置いてから読もうと思う。。

  • ドラマがとても良かったので。
    ドラマより「昭和の男」な桐生慧海と、優男の矢口。信者の背景はだいぶ容赦ない。由宇太が絶望と狂気に囚われたまま死んでいったのは悲しい。
    どちらから入っても面白い。

  • おもしろい

  • 『仮想儀礼』
    NHK BS/毎週日曜放送
    2023年12月3日から

  • スキャンダルの末、財産を失った教団。だが、残った信者たちの抱える心の傷は、ビジネスの範疇をはるかに超えていた。さまよえる現代の方舟はどこへ向かうのか-。

  • 20221020 読了
    軽いノリでサクサク進んでいくストーリーだったので
    サクサク読めた。
    主なる組織については、もう少し深堀して欲しかったけど
    主要キャラ達が甘く、彼らが深堀しなかった分?、
    下巻がヤバイのだろうな(と思っている)
    宗教は税金免除のビジネス。

全62件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

篠田節子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×