ロンドン骨董街の人びと (新潮文庫 ろ 1-1)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101491318

感想・レビュー・書評

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  • 英国の老舗古美術商スピンクで働いた著者によるアンティーク生活を描いたエッセイ。本書を読みながら、普通の人にはまず縁がない、古美術というアートの世界に引き込まれる。

    それにしても読んでいて、著者の言葉遣いには舌を巻く。これも英国滞在から得たものなのかもしれないが、文章がうまい。本書が講談社エッセイ賞を受賞したというのも頷ける。これだけのエッセイを物した著者に他の著作がないというのが不思議に思える。

  • 英国古美術を通して見える歴史や英国人気質。伝統、誇り。貴族の没落に伴う骨董趣味の広がり。

  • w

  •  イギリス留学を経て、欧州屈指、王室御用達の古美術商に就職した、日本人女性の自伝的エッセイ。
     大富豪コレクターに財団コレクション、アンティックス・フェアに古美術鑑定ショー、貴族の館でのオークションetc.。
     ヨーロッパにおける美術業界やディーラーのステイタスを、『内側』から東洋人によって解説される新鮮さもさることながら、華やかで起伏に富んだ美術界の光景は、庶民から見ればまるで小説の世界だ。
     しかし筆致に浮つきはなく、英国への愛着にも溺れず、その国民性を冷静に見つめて綴った内容は、厳しくも温かく、後味の良い読み応えとなっている。

  • 資料ID:C0022296

    配架場所:本館2F文庫書架

  • 一見、とてもクールにイギリス人を観察しているが、実は、そこには愛が感じられる。

  • 70p。美品

  • 2007年12月7日(金)、読了。

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