殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)

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著者 : 清水潔
  • 新潮社 (2016年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101492223

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殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)の感想・レビュー・書評

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  • 「桶川ストーカー殺人事件・遺言」の著者でもある清水潔さんが書いたノンフィクションである。
    清水さんは2007年より「足利事件」の追跡を開始し、確定していた無期懲役囚・菅谷さんは冤罪ではないかとの疑問を持ち、捜査の矛盾点や謎を継続報道。DNA再鑑定をすべきだと提起し続けた。
    2009年、日本初のDNA再鑑定により犯人のDNAとの不一致が判明。
    菅谷さんは釈放された。
    清水さんは文藝春秋において数ヶ月にわたりレポートを掲載。
    菅谷さんの釈放時にも迎えのワゴン車に同乗していた。
    何故こんな冤罪事件が起きたのか。
    清水さんはひとつひとつ丁寧に検証し、自身で取材をしながら真実へと迫っていく。
    「ルパン」と呼ばれる真犯人。
    実は清水さんによってすでに警察には情報が流されている。
    しかし、少しも事件解決に向けた捜査は進展していない。
    これは何を意味するのか?
    警察の威信とは何だろう?
    人間がすることだ。科学捜査における信憑性も時代とともに変化する。それは仕方のないことだろう。
    だが、間違いに気付いたときにどう対応するのか。
    そこにすべてがかかっている。
    腐った組織は隠蔽工作に走り、自浄力のある組織は反省すべき点を反省し二度と同じ過ちを繰り返さないよう努めるだろう。
    はたして警察はどちら側の組織なのだろうか?
    清水さんを突き動かしているのは「怒り」なのだと思う。
    突然奪われた未来、冷酷な犯人によって断ち切られた未来。
    残された家族の慟哭など犯人は理解できない。できないからこそ、こんなにも残酷なことができるのだ。
    「ルパン」もこの本を手に取って読むのだろうか?
    せめてほんの少しでも後悔の念があるのなら、逃げきろうなどということは考えないでほしい。
    罪を犯した者は相応の罰を受けるべきなのだから。

    清水さんの思いは「あとがき」に詰まっていた。
    大抵のことなら取り返しがつく。何とかなる。やり直せる。私はそう信じて生きている。
    だが「命」だけは違う。唯一無二。
    どれほど嘆こうが取り戻すことなどできない。
    一日も早く真犯人が逮捕され、真実が明らかになるよう願っている。
    けっして許してはならない悪もこの世にはあるのだから。

    【足利事件とは?】
    1990年5月12日、足利市にあるパチンコ店の駐車場から女児が行方不明となる。
    翌朝、近くの渡良瀬川の河川敷で遺体となって発見された。
    犯人として菅谷利和さんが逮捕され、起訴され実刑が確定して服役していた。
    しかし、遺留物のDNA型が再鑑定により判明。
    再審で無罪が確定した。

    【北関東連続幼女誘拐殺人事件とは?】
    ・1979年8月
    足利市の八雲神社境内で遊んでいた近所の5歳女児が行方不明となる。
    6日後、渡良瀬川近くで全裸でリュックサック詰めにされた状態で遺体となって発見される。
    リュックサックは市内業者の特殊仕様によるもので数十個しか販売されていない。

    ・1984年11月
    足利市パチンコ店より5歳女児が行方不明となる。
    1986年3月8日、自宅から1.7km離れた場所で白骨死体として発見される。

    ・1987年9月
    群馬県新田郡尾島町で8歳女児が自宅近くの公園へ遊びに出かけたまま行方不明となる。
    1988年11月27日、利根川河川敷で白骨死体の一部が発見される。

    ・1990年5月(足利事件)
    詳細は上記にて記載

    ・ 1996年7月
    群馬県太田市のパチンコ店で4歳女児が行方不明となる。
    未だに何も発見されておらず失踪事件となっている。

  • Twitterでよく目にし、政治や社会問題に対しての発言が「とても信頼の出来そうな人だ」という印象を受けていたある記者が、「文庫X」の著者だと知り、しかもその内容があの足利事件に迫ったものだと知り、絶対読んでみようと思った。

    読んでみて、この国はこんな理不尽なことがまかり通っているのかと本当にがっかりしたし、自分の住む界隈の事件なのに何も知らずに生きてきたことへの焦りを感じたのと同時に、自分がどんな立場になろうと小さい声に寄り添うことを第一に真相へとせまっていく覚悟のあるこの記者に心底敬服した。Twitterで受けた印象は間違っていなかった。

    実際に「ルパン」は捕まっていないし、飯塚事件は死刑執行されてしまっている。だけど、この清水記者の血のにじむような調査報道は、こうやって日本中に広まっているわけで、何かしら影響を与えていくに違いないと信じたい。

    そして何よりこの本を読む一番のきっかけとなった「文庫X」の発案者の書店員さん、すごい。大成功ですね。

  • 殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)
    (文庫X)

    著者:清水潔


    上記の表紙ではピンとこない方が多いかもしれない。
    ここ数か月の間に本屋に行った事がある方はこちらの表紙は見た事があるのでないだろうか?


    ある書店員が本書をアピールするためにはどうしたらよいのか考えて行き着いた。
    皆に読んで欲しい。
    手に取って欲しい。
    知って欲しい。


    書かれているようにこれは小説ではない。
    元の表紙では読んでくれない読者が多いのではないか。


    私もその一人になっていたと思う。
    この表紙だったからこそ手に取って読む気になった。
    立ち読みもせずどんな内容かも知らずにそのまま購入して読んだ。


    500P以上もありノンフィクションでありながら一日で読みきった。
    それだけ引き込まれた。


    心が揺さぶられたとか衝撃的だとかそんな表現では生温い。
    愕然としたし憤りを感じたしもっと単純に著者の調査報道をする姿勢が凄いと思った。


    本来報道とはこうあるべきでこうであって欲しいと切に願う。


    本書は4名の幼女誘拐殺人事件と1名の幼女誘拐事件について記者が事件を取材し現時点で書ける範囲を書いている。
    書ける範囲と書いたのはまだ事件は終わっていないからである。


    警察のあまりに杜撰な捜査。
    警察、検察、裁判所。
    国家権力のあまりに杜撰な体制。
    組織の都合のみ優先とするあまりに傲慢な態度。
    人の命がこんなにも軽く扱われていることに唖然とした。


    これはドラマや映画ではない。
    本当にあった出来事でありそれは今も継続している。


    目を背けず向き合わなければいけない。
    何が出来るのか分からないし何が出来るわけでもないかもしれないが、まずは知る事から始まる。


    報道機関や記者の見方が変わった。
    本編及びあとがきを読めばその意味が分かると思う。


    私もこの書店員のように多くの人に読んでもらいたい。
    読んで事実を知るべきだと思う。


    幼い子の命が奪われた。


    何故それを解明しようとしないのか。
    そこにはもう戻ってこない被害者がいる。
    被害者遺族がいる。
    そして加害者、犯人がいる。
    しかも塀の外に。
    近くにいるかもしれない。
    それも平然と。


    逃れている殺人犯がいる。
    逃している殺人犯がいる。


    「殺人犯はそこにいる」

  • 読みながら憤り、驚き、やるせなくなり…様々な感情が渦巻いた一冊であった。
    群馬と栃木の県境で起こった、いたましい少女連続殺人事件。不可思議な未解決事件に疑問を持った、ジャーナリスト清水氏の執念の取材により明らかになっていく、衝撃の事実にただただぞっとした。
    いつ、どんなきっかけで、自分が犯人にされるかわからない。
    冤罪の構造。こんな杜撰な取り調べが、まさか現代でも行われているなんて。何が正しいのか、何を信じたらいいのかわからなくなる。自分の価値観が一瞬にして崩れ去るのを感じた。
    この一冊に詰め込まれた情報量は相当なものだが、それでも、ページを捲る手を止められなかった。あまりの理不尽さに怒りが収まらなくなりながらも。読了後、もう一度読み直したときは、抑えていた悲しみが一気に溢れ、涙が止まらなかった。こんなことが本当にあっていいのかと。そして、どうして清水氏がここまで全てを投げ打った取材をするのか、その理由を考えると、あまりに辛すぎた。
    こんな腐った世の中に絶望を一瞬感じたけれど、救いは、己の身を顧みずに真実を追求し続ける、清水氏のようなジャーナリストの存在だ。そして、とあるムーブメントにより本書を購入し、感銘を受けた読者が大勢いるということ。私もその一人だ。この本を読んで本当によかった。更に多くの人が本書を手に取って、世を変えるきっかけになってくれればいいと切に思う。

  • 警察や検察のメンツは人の命よりも重いのか…警察と検察に対する不信感が募り、冤罪事件に対する恐怖を感じた衝撃的なノンフィクションだった。

    本書は日本テレビが行った報道特番プロジェクト『ACTION 日本を動かすプロジェクト』の裏側を描いたノンフィクションである。テレビの放送も興味深く観たのだが、番組の裏には、これほどの綿密な取材調査とドラマがあったとは知らなかった。

    群馬県と栃木県の県境で起きた5人の幼女誘拐殺人事件。その中の一つの事件である足利事件は警察に検察による怠慢と隠蔽工作により冤罪事件となる。この事件が足枷となり、5つの事件は長らく線で結ばれることはなかった。この5つの事件の関連性に着眼し、丹念な取材調査で同一犯人によるものという結論を導きだしたのは日本テレビ記者だった…

    そして、辿り着いた結末は…

  • わたしは想像してみた。ある日、身に覚えのない事件のことで突如として逮捕されてしまうことを。取調室で何時間にも渡ってお前がやったのだろうと責め立てられ、認めるまで食事も、眠ることさえ許されない場面を。
    果たして自分はやっていないと貫けるだろうか。
    そして、自分や身近な大切な誰かがそのような局面に出くわすことは本書を読む限り、ないとは言えないのだ。

    本書は足利事件を追い、それを連続幼女誘拐殺人事件だと断定し、そして真犯人を追うノンフィクションだ。
    当時の報道はテレビで観た記憶がある。
    犯人として服役していた菅家さんの無実が証明され、釈放された映像はよく覚えている。だがその裏側にこのようなことがあったとは。

    わたしはノンフィクションを読むときには文章に書かれたものをそのまま飲み込むことはなるべくしないようにしている。書き手がいる以上そこに書き手の想いが入ってしまうであろうし、物事を一方からしか見ないことは危険だと思っているからである。
    本書については特に、身内に警察関係者がいるので気をつけて読み進めた。
    それでも、読みながら怒りや焦りを抑えきれずにいた。
    こんなことが現実に現代の日本で起きているのか。

    著者である清水さんは何度も繰り返し訴えている。これは警察の捜査への批判ではない。冤罪の恐ろしさを訴えるための文章ではない。ただただ、幼い少女たちの命を奪い、遺族の悲しみを、冤罪で捕まった人の人生を踏みにじり、未だに野放しになっている真犯人を捕まえてほしいだけなのだと。
    清水さんは独自の取材でおそらく真犯人はこの人だと割り出し、捜査当局へ情報提供を行っている。
    にもかかわらず、未だ未解決事件であるということが恐ろしい。
    もちろん安易に逮捕はできないであろうと思うが、捜査が進展していないことが恐ろしいのだ。
    今ではDNA鑑定の精度も当時の比ではないほどに進歩しているであろうに、再調査すら恐らくはなされていない、もしくはされてはいるが放置されているのである。

    多くのマスコミ関係者、警察関係者、司法を扱う人々に、そして一般市民にも読まれるべき1冊だと心からそう思った。
    1日も早く、真犯人が捕まることを、そして遺族や冤罪で人生の多くの時間を刑に服してきた菅家さんが心休まる日が来ることを祈るばかりである。
    そしてこのような本をしたためることを決断した清水さんには賞賛と尊敬の念をおくりたいと思う。

  • ふつうに怖い。寝るのを惜しんで夢中でページを繰ったのは久しぶり。筆者の主観が前面に出すぎな感はあるがそんなことは気にならない密度。事前の知識がほとんどない状態で読んだので,本半ばのあの場面では声が出るほど驚いた。警察や裁判の実態がこれだ,とまでは言わないが,まあ現実はこんなところだというのがどんな話を聞くよりもよくわかる。

  • 桶川ストーカー事件よりも清水さんの胸中に何度も触れる描写が少し余計に感じましたが遺族の声にこんなに寄り添うことができるこの方はすごいと思います。それと共に細やかで我慢強い捜査を一番は警察にしてほしかったと感じます。気持ちが塞ぐ時期に読み始めたので感想が難しいですが、子供たちの写真を見る度に切なさでいっぱいになります。親御さんの気持ちを思うともっとつらい。この本が真犯人を追い詰めるきっかけになればいいと思うのは夢物語でしょうか。

  • 近年、情報社会を生き抜くための教育方針として、「情報を整理して比較検討する」とか、「主体的に対象を調査する姿勢を持つ」といったことが掲げられ、実際にそういう内容の教材が小・中学校では用いられている。が、実は、教える側の「大人」の方が、出来上がった価値観や社会システムにとらわれていて、しかもそのことに気がついていないことが多いのかもしれない。

    例えば、テレビCMに出てくる「家族」はいつでもお父さん、お母さん、息子、娘(そこに犬が加わることもある)。実際の「家族」の形はもっと多様だ。だが、そのCMを作る側の大人は、それが「スタンダード」で「理想」の形だと信じている。そして、それを見る側は、その形こそが「正しい形」なのだと無意識のうちに刷り込まれる。メディアの力は諸刃の剣だ。だからこそ、発信する側には「社会の基盤を支えている」というまっすぐな正義感と使命感がなければならない(と、思う)。

    しかし、メディアの側にいる人間もまさに「人間」であるがゆえに、力の強いもの、大きなものに「巻かれる」方が楽だという判断をくだす時がある。それが、社会にどのような影響を与えるかということは差し置いて。その場合は、「一般市民」には二重の罠が仕掛けられていることになる。「大きな権力」がついた嘘と、「メディア」の責任放棄だ。この二重のトラップを見抜くことは難しい。市民の側もまた、疑問を持ったり自ら調査・判断することより「受動的に信じる」ことの方が楽であるし、そもそも、そのような「大きな権力」についての真偽をどこでどうやって調べればよいのかなど皆目見当がつかない。

    しかし、我々の「平穏な生活」の背後には、そういう「闇」が確実に存在している。臭いものに蓋をして、普段は見ないようにしているだけだ。気がつかないようにしていることの幸福を知っているからだ。「死刑」の世界なんて知りたくない。自分とは関係のない世界であってほしい。「殺人犯」なんてニュースや映画の世界での話だ。「犯罪」なんて、日々をつつましく健全に生きている自分には関係がない…。

    そうではない、ということを、事例とともに、そして著者の熱い使命感とともに、ハッキリと読者に伝えてくれるのがこの本の最大の長所であり意義だと思う。「思考停止」に陥ってはいけない。楽な方に流されてはいけない。一方的に発信される情報を鵜呑みにしてはいけない。そういった、「これから」を生きる上で必要な根本的姿勢に気づかせてくれる。(小・中学生は学校で教えてくれる部分もあるけれど、既に出来上がってしまった「大人」は自分でそのことに気づくしかない。また、それに気づいていない大人が子どもを育てると、その子もまた思考停止に陥る。)

    文章は読みやすく、難解な語句も筆者が嚙み砕いて説明してくれているので、内容に置いて行かれるということはない。また、記者ならではというか、魅せ方がうまく、話の展開や説明の順序に良い意味での巧さを感じた。

    「世界の闇につながる一筋の割れ目」に、必ず気づくことは無理でも、少なくとも、今までよりは注意して見るようになるだろうし、そういう割れ目がある、ということそのものに考えが及ぶようになる、よいきっかけとなる一冊だった。

  • 普段はミステリしか読まないのです。
    本格が良くて、できれば探偵が居て、一番の好みは大学生や大人のミス研サークルとかで
    密室があったり、アリバイトリックがあったり、叙述だったり……

    そんなミステリが大好物で、ミステリしか読まないのですが……
    たまたま立ち寄った近所の本屋さん(小)でとても推してたのですよね

    この書店で300冊以上売れました!みたいなポップと、何やら文字コピーのあらすじカバーと。
    思わず手に取ると、横のレジのおにーさんの視線が。
    「面白いですよー是非どうぞ!TVでもこの前ここに取材が来てやってたんですよー」
    と、めちゃめちゃ売り込み
    ポップには内容と言うよりも、売り込みの文句
    コピーされたブックカバーで文庫の帯も、背表紙も、とにかくあらすじ的なものは何も分からなくて、取り敢えずタイトルと、作者と、誘拐事件の本だと言う事が分かっただけだったのでした。

    一瞬迷ったのですけど購入。
    きっとフィクションのドキュメントミステリ?と勝手に推測して、文庫にしては高いなーとか思いつつ読むことにしたのでした。

    記者のインタビューストーリーかな?と読むまでは予想していたのです。
    『白ゆき姫殺人事件』みたいな感じなら、読みやすそうなのですよね

    実際に本を開いてみて、押しも押されぬノンフィクションにビックリ。
    まるで密着24時的なドキュメントを見ているかのようだったのです
    と言うか、その手の番組がそのまま出てきたり。

    著者は所謂ジャーナリスト。
    記者・カメラマン・リポーター・マスコミ……その手の単語を思い浮かべて良いイメージは実はあまりないのです。
    週刊誌やワイドショーを見ても、閉口することはとても多いし
    インタビュー記事を読んでも「上手くカットされてて、本当はこういうことを話したんじゃない」みたいな事を聞いたり見たりすることってきっと皆あると思うのです

    本当に、本当にこんな風に一番小さい声を大事にして、事実の究明に貪欲で
    それを如何に正しく世に知らしめるか

    そう言うジャーナリストも居るのかどうか。
    しーなには分からないのですが「居ると良いな。フィクションとしても、居ると良いな……」と思わずにはいられなかったのです

    ノンフィクションのドキュメントミステリではなく、告発、或いは警告本だったとしーなは思うのです

    聞いたことのあるニュースや名前。事件。
    この事件、あったなー……と思い起こしたり、こういうことがあったんだ……と背筋が寒くなったり。

    被害者とその家族と犯人。そして捜査する機関、組織、国。
    と、随分話は大きくなっていくのですが
    流石記者。文章がとても読みやすく、それでいて読み応えが大。

    事実と、心情と、出来事、そして聳える現実が文面から生々しく伝わってきたのです
    これがノンフィクション?
    これがドキュメント?
    しーなはこの手の本を初めて読んだので分からないのですが
    社会現象になってもおかしくない位の実録本なのでは……?と
    もしかしてもの凄く重要な本を読んでいるのでは……?と
    読み始めてもうすぐに途中でやめられなくなり、一気に読んだのでした。

    ミステリには、警察も検事も弁護士も、犯人も被害者も出てくるのですけど
    実際はこうやって戦っているんだ……と、真実はこうやって導き出されているんだと
    切実に伝わってきたのでした。

    正義とか、真実とか、現実とか……何て書けばいいんだろう。
    普段の守られている生活や、守られるべき命とか……色んな事を心に刻む本だったのです。

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