赤光 (新潮文庫)

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著者 : 斎藤茂吉
  • 新潮社 (2000年2月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101494210

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赤光 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この茂吉を代表する歌集には、明治38年から大正2年までの9年間の歌が収められている。白眉はなんといっても大正2年の作歌だろう。この年に詠まれたものは、そのことごとくが名歌であるといってよいが、とりわけ「死にたまふ母」を含む一連の連作短歌が強く心をうつ。「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳ねの母は死にたまふなり」―吉本隆明は、「写実と象徴と稀に見る均衡を獲得した」と評するが、まさに写実が象徴に達し得た成果がこれらの歌だ。また、連作によって物語を構成する方法も、人麻呂の「挽歌」を想起させつつ、まことに哀れ深い。

  • この書籍は、斎藤茂吉氏の歌集の一つです。
    普通なら、作品が古いほうから掲載していますが、この歌集では、大正二年から明治三十八年に遡って掲載されています。
    大正二年では「十四章、二百十二首」明治四十五年では「二十一章、二百四十八首」明治四十四年では「八章、百十二首」明治四十三年では「四章、四十三首」明治三十八年から四十二年までは「十四章、二百二十首」です。

  • 浦野所有
    →11/06/11 須藤さんレンタル
    →13/06/22 返却

    浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - -
    斎藤茂吉というと、母なる大地を写実的に歌い上げた、素朴でいかにも田舎風見な歌風を想像してましたが…。自分の無知さに改めて驚いた次第です(苦笑)。

    何なんですか、『赤光』の独特すぎる世界は!
    きやうじんもり(狂人守)としての精神科医(=茂吉)の苦悩に満ちていたんですね。しかも、やたらと「字足らず」が多い。字余りが多いのはまあいいけれど、ここまで字足らずが多いと読みづらい! でも、脳内を心地よく狂わされる感じの、このリズムがいいっす。

    <「死にたまふ母」より>
    我が母よ死にたまひゆく我が母よ我(わ)を生まし乳足(ちた)らひし母よ

    <「葬り火」より>
    あらはなる棺(ひつぎ)はひとつかつがれて隠田(おんでん)ばしを今わたりたり

    <「虫」より>
    なが月の秋ゑらぎ鳴くこほろぎに螻蛄(けら)も交りてよき月夜かも

    ちなみに、「ゑらぎ」は笑い楽しむという意味。この歌、いいですよねー。こういう月夜って確かに、何の特徴もないところが味わい深いです。何気ない日常に価値を見いだした茂吉の世界。ぜひご堪能ください。

  • 5/7
    詩は読み慣れてないから何とも言いがたい…
    赤が象徴的に使われてるのはわかったけど、それが一篇の詩にどういう効果をもたらすとかそういうのがわからん。

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