サッカー監督という仕事 (新潮文庫 ゆ 9-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101497211

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  • 読売サッカークラブ元コーチである著者の、サッカーと監督に対するあり方をまとめたもの。 サッカーは、完全な平らではないグラウンドを足を使ってボールを操るという、不確定要素を多分に含んだボールゲーム。故に規律(チームとしての決まり事)と自由(プレイに対する臨機応変さ)を高度にバランスさせなければ、強いチームにならない。 監督は、サッカーに対する深い知識を持っているのは当たり前。必要なのは強烈なパーソナリティ。 という基本思想をベースに、実例を用いて分かりやすく解説してある。 また、選手のボールの無いところでの積極プレイに付いても詳しく書かれており、サッカーの観戦の仕方が変わるかも。 これらの事は、氏のWebページの主要な試合のレビューにも繰り返し一貫して書かれており、非常に分かりやす

  • ・サッカー監督に求められる最大の資質は,優れたパーソナリティーだ.
    ・子供のコーチをするうえで最も重要な目標は,彼らが「サッカーを楽しみ,より好きになる事」
    ・「自主的な思考錯誤」への積極的な姿勢を育成することが,選手としての力を伸ばすための唯一のパスポート.
    ・キックやストップという技術を極めるには反復練習しかない.

    ドイツや読売クラブでのコーチ経験をベースに非常にロジカルにサッカー監督の役割を評論している.無事ネスなど他の分野にも応用できる話多数.

  • 2004年の文庫を再読。

  • プロジェクトマネージメントのおかしな本が流行っていたり、
    管理手法の本が流行っているが、それらは二流だという。

    目的を達成するために、選手たちが全力をつくして取り組むことができるように
    することが仕事だという。

    魅力あふれる人間性と、専門性と意思の強さだろう。
    誰がそうかは、子供のサッカーチームのコーチでは、思い当たる人がいる。
    子供たちも、人間性、専門性、意志の強さを持ったコーチを信頼している。

  • サッカーの世界はビジネスシーンに通じる部分がある。といわれてもそれはトップマネジメントに限った話であると思う。まー少なくともTプロの場合は社員は個人事業主みたいなものだから、「クリエイティブな無駄走り」は必要なのかもしれない。

  • サッカーをやっている人にお勧め。
    やってないけどサッカー議論好きの人にもお勧め。

    日本代表は4-4-2じゃ駄目だとか。
    4-2-3-1がいいとか。数字の羅列で議論することの意味のなさ。
    サッカー監督というある意味サッカー理論を極めた人たちが
    何を語るのかがわかるし、そういう人の考え方に触れられる一冊。

  • [要旨]
    サッカー監督に求められる最大の資質は、優れたパーソナリティーだ!選手の能力と個性を見抜き、個人プレーと組織プレーをバランスよく展開させる。選手の心理マネージメントも欠かせない。「規制と解放のサッカー」「クリエイティブなムダ走り」を手がかりに、プロコーチの目線で試合を分析、監督の役割とその魅力を熱く語る。ジーコ・ジャパンへの提言など大幅加筆した決定版。

    [目次]
    1 監督の資質;
    2 何よりもまず大切なこと;
    3 攻めの戦術的エッセンス;
    4 守りの戦術的エッセンス;
    5 サッカーという心理ゲーム―心理マネージメントの方法;
    6 「才能」をいかに使うか―スター・マネージメントの難しさ;
    7 監督が試合でやるべきこと;
    8 文庫版特別書き下ろし

  • 湯浅本
    言っていることはいつもと同じだが、
    特に「メンタルスポーツ」であるフットボールにおける、
    「メンタルマネージャー」としての監督にスポットをあてている
    ドイツで「指先のフィーリング」と呼ばれる人心掌握術が、
    監督にとっていかに重要な要素であるかがわかる
    ただし、どこまで言っても湯浅本でしかないので、
    他の著作を読んだことがあるとありがたみが半減

  • フットボールファンは是非読んで欲しいです。
    2006年ドイツW杯予選時に出された本ですが、トルシエとジーコの比較などされていて大変おもしろいです。

  • 湯浅さんが自身のサイトや、雑誌のコラム等色々な場所で発信されていることをまとめた本、という印象でした。

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