レアリアI (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 922
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800011

作品紹介・あらすじ

この未来(さき)に待つのが、奈落の底で笑う、あなただとしても。帝国と王朝が長年争う世界。帝国の軍事を担う魔女家当主・オレンディアの元に育った少女・ミレディアは、幼い頃に森で拾われた身。彼女は森で出会った青年・アキのことをずっと想ってきた。が、その念願の再会は、やがて世界に悪夢をもたらした。今、17歳となったミレディアは魔女家名代として、仲間と帝都へ向かう。両国の休戦、次期帝国皇帝候補の後見、そして、愛する彼を殺すために。

感想・レビュー・書評

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  • キャラクターとそのキャラクターの呼び方が様々で少し読みにくかったが、ストーリーは面白かった。休戦期間中の二大国。一つの国では魔女と呼ばれる女性が軍事と外務を司り、それに拾われた子が主人公。
    怪しく出てきた男の子が名前も顔も知らない皇太子かな?っとわかってしまったが、それも良かった。
    この物語の主軸がどこにあるのかは、まだわからないが、血の繋がりのない仲間の絆とかがメインになってくるのだろうか。
    続きが気になる一冊になった。

  • 【内容紹介】
    未来(このさき)に待つのが、奈落で笑う、あなただとしても。

    帝国と王朝が長年争う世界。帝国の軍事を担う魔女家当主・オレンディアの元に育った少女・ミレディアは、幼い頃に森で拾われた身。彼女は森で出会った青年・アキのことをずっと想ってきた。が、その念願の再会は、やがて世界に悪夢をもたらした。今、17歳となったミレディアは魔女家名代として、仲間と帝都へ向かう。両国の休戦、次期帝国皇帝候補の後見、そして、愛する彼を殺すために。

    雪乃紗衣:ユキノ・サイ
    茨城県生れ。2002(平成14)年、『彩雲国綺譚(さいうんこくきたん)』で第1回ビーンズ小説賞の読者賞と奨励賞を受賞。翌年、これを改稿した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』でデビュー。10代から70代という幅広い読者層に支持された同シリーズは、2011年に完結し、累計650万部超の大ヒットを記録した。そのスピンオフで2012年刊行の『彩雲国秘抄 骸骨を乞う』も話題を呼んでいる。2014年、『彩雲国』シリーズ以来となる、著者10年ぶりの新シリーズ『レアリア』を発表。

  • 時間軸が変わるのでなかなか話に入り込めなかったな。あと愛称のせいか、誰が誰だかわからなくて人物紹介を何度も見てしまった。でも書いてない人はいまいちわからないまま。海外ロマ本読みでカタカナ名には慣れてるとはいえ、それでも読みにくかったよ。大河小説と銘打ってあるので長くなるのか。。ヒロインちゃんを助けてくれた仮面の少年は精神的には大人だよね。とりあえずレナートとギィ他主要どころが亡くならなくてよかった。過去の3人を拘束、そして支配していた辺りのこともそのうち書かれるのかな?

  • いやぁ、読みにくかった。ホント読みにくかった。後半は面白くなりそうになったのよ。だからほんとにもったいないと思う。これは編集が悪いと思うのよねぇ。明らかにつかみに失敗してると思う。時系列がわからないし、誰の話かもわからないし。最後はだいぶ読みやすくなってきたから2巻以降も読むけどさ。

  • 面白かった~!
    雪乃さんと言えば、彩雲国。彩雲国と言えば、中華。
    だから新作が洋物だと知ってから読むの躊躇ってて、ようやく読んだのだけれど、すごく面白かった。
    雪乃さん洋物も良いな。
    読みづらいって感想を結構見かけたけど、彩雲国からこんな感じの書き方だった気がするから特に読みづらいとかは思わなかった。
    ただ、最初の頃の全く何もまだ情報が無くて読み進めるときついて行くのが大変だったなという懐かしい感じを再び感じて感慨深く思った。
    ああ、懐かしいなこの感じ…って(笑)

    登場人物が初っ端から多くてちょっと整理しよう。
    アキは、神官のロジェなんだよな。
    “ミ・レディ(僕のお姫様)”を知っていたから。
    あのとき、あそこには二人しかいなくてその会話も二人だけが知っていたから。二人だけしか知らないから。
    だから、アキと神官ロジェは同一人物で間違いない…よな?

    道化師は、初代は皇帝ユーディアス、その次がアキことロジェ、で現在は仮面の皇子ことアリル。
    王子様はアリュージャで次がアイゼン、お姫様はオレンディアで次がミレディアか。

    ユーディアスとリュージャの確執って一体なんだろ?
    ユーディアスとオレンディアはまだ鎖に縛られていて、鳥かごからリュージャだけ出してあげたんだよな。
    だから、ユーディアスはオレンディアを取られたくないんだよねきっと。
    リュージャが鳥かごからオレンディアを連れて出すってのが最大の裏切りの様に思えるのかなぁ。
    鳥かごから出してあげたのと引換えに、オレンディアは自分にくれってことなのか?
    恐怖帝が死んだときに何かしらやり取りがあったんだろうけど、そこが鍵か。
    鎖の魔術を外すときに、二人だけで話したのか、それともオレンディアを交えて三人で話したのか。
    もしくは、ユーディアスとオレンディアだけで話し合ったのか。それをリュージャは知らず。
    これからこの部分は触れられていくんだろうな。

    ギィってセシルの息子なんだな!?っていうのが衝撃だった(笑)
    父親誰なんだろう?
    ギィのミレディアに向ける感情は何なのかな?
    親愛なのかそれとも愛なのか。
    それをギィも計りかねているんだろうけど。
    今のところはどっちもありそうだけど、親愛の方なのかな?
    城から連れ出すときにオレンディア以外で始めて命令を聞いた相手だったり、笛吹き一座の刺客に水路に落とされたのを助けれなかったことが気がかりだったり。
    ギィについてもこれから掘り下げていくのだろうけど、気になるわ。

    アリルがミレディアに御執心なのは、昔助けてくれたからかな?
    ラムザとは双子?
    どうしてアリルだけ捕らわれてるの?
    そして、道化師のポジションに何故ついているの?
    アリルについては謎だらけだ。
    でも、ミレディアのことがとても大切なのが痛いほど伝わってきていじらしい!!!
    ボタン外されて素肌を触られたときの年相応な反応が可愛すぎた。
    ミレディアとアリルにくっついてもらいたいけど、アキがいるしどうなるんだろう。
    オレンディアはミレディアに、誰か一緒に生きる相手を見つけてもらいたくてアリルをくっつけたんだよね。
    そうなってほしいよ。
    このままだとミレディアは戦に再び赴いて死んでしまうか、アキのために死んでしまうかどちらかだもの。
    今まで通り出るはずの無かった宰相会議に道化師と参加するくらいミレディアのことを想っているし、アリルには頑張ってもらいたい。

    早く続きを読まないと。

  • 決してつまらなくはないのだろうが、あまりの読みにくさに途中で放り投げた。
    他の方のレビューにもあるように、時系列がバラバラで話の流れが掴みにくく、キャラの相関関係もわかりづらい。地の文にそこはかとなく漂う暗さは割りと好みではあるのだが、たまに入り込むラノベ調の雰囲気に苛々する。どっちかに徹底してくれたらいいのに、と思うのは、彩雲国でも思ったことだ。彩雲国はレーベルがレーベルであっただけにその辺りは我慢できたが、もうちょっと何とかならなかったのかな……? という気分。
    おそらく、全てが終わってから纏めて読めば面白く読めるのかもしれないが、面白く読めるところに辿り着くまでにわかりにくすぎて挫折する感じかもしれない。

  • すごく長い序章のような一冊。正直読むのが苦痛に感じてしまいました。面白くなりそうな要素はあるものの、全体に流れる空気が重くて暗くて・・・救いが感じられない。けれど、きっと2も読むと思う。

  • 彩雲国の作者、雪乃紗衣さんの久しぶりの新作。
    彩雲国とは、打って変わって西洋もの。
    正直いうと読みづらい。時系列は飛んでるは、登場人物はみんなヒロインの昔からの知り合いで、説明があんまりない。情報量が多すぎて最初は何が何やら。
    でも、さすが雪乃さん!後半一気に引き込まれます。仮面の少年の正体や、魔女たち大人組の過去、謎がすごく気になります。
    今回は、登場人物が出揃うまでが長かったですが、次回話がもっと展開するのを期待します!

  • 新潮文庫から新しいレーベルが出たので
    試しに2冊購入したうちの1冊。

    まだ途中ですが、たまに会話をしているの?と
    聞きたくなるような文章(というか単語でぶつ切り)
    があり、これがこの作者さんの味なのかと
    しばらく読んでから納得しました。

    これからどういう展開になるのか、楽しみです。

  • あー、雪乃先生の文章だ。と、最初の1頁目を読んで嬉しくなった。風景描写の美しさは相変わらず素晴らしく私にはまだ書けないなぁと思ってしまうほど。張られた伏線もたくさんあるのだろうけど、ただただ純粋に雪乃先生がまた文章を書いてくれて嬉しく。彩雲国が終わったときにもう書かないのかもしれないと思ってしまったから。

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著者プロフィール

茨城県生まれ。2002年10月「彩雲国綺譚」で第1回ビーンズ小説賞の読者賞・奨励賞をダブル受賞。03年11月、受賞作をもとに改稿執筆した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』で作家デビュー。同シリーズは11年7月に本編が完結し、累計650万部を超える大ヒット作となる。他の著作に「レアリア」シリーズ、『エンド オブ スカイ』がある。

「2023年 『彩雲国物語 十六、 蒼き迷宮の巫女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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