いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

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著者 : 河野裕
制作 : 越島 はぐ 
  • 新潮社 (2014年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800042

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いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • 現実世界のミステリー小説かと思ったら、ファンタジー要素がたくさんつまった物語であった。著者の思惑通り!?、途中まではそれに気づかなかった。最後の最後に、なんだ、そんな話か(笑)と思ってしまったけど、七草と真辺由宇の心情描写が素晴らしかったので星5つ。

  • 雰囲気は良かったけれど、なんだか全然もの足りない。
    おもしろい、と思えそうになるのに、その手前で波が引いていってしまうような感じ。
    170606

  • 面白かった。
    不思議な入り方してたから話に入れるようになるのは少し時間がかかったけど、一度話に入るとスラスラ読めた。
    設定とキャラが良い。

    由宇のキャラが少しだけ自分と通ずるものが有る様な気がして読んでて度々胸が痛くなった。
    いつだって正論を言っているのに周りはそれを分かっていても受け入れ難い。
    それ故、少しずつ自分の立場を悪くしてしまう。
    正しくありたいのにそうできないことが世の中には沢山あるし、そんな理不尽さを誰しも受け入れている。
    しかし、由宇はそうではない。貫いている。
    七草がそれを何よりも諦めたくなくて護りたいのは痛いほど分かる。
    読んでてジーンときた。
    そういう自分の正しさを護ってくれる七草の様な存在が近くにいる由宇をとても羨ましく思った。
    そりゃ離れてしまったら由宇が心許なく思うのも無理無いなって。
    いつだって正しく、気高く、真っ直ぐなどこか超人じみた由宇が普通のか弱い女の子に戻ってしまうのは七草のことなんだよな。
    それがグッときた。
    七草も七草で、悲観的でいつだって自分のことは諦めて背負わなくてもいい気苦労を背負ってしまうのに、何よりも諦め切れなくて護りたいのは由宇のこと。
    2人の関係性が堪らなく愛おしい。
    階段を登って由宇が消えてしまった時、離ればなれになってしまうのかと思った。けれど、由宇は戻ってきた。
    もしもあの時戻って来なくても納得のいく終わり方ではあったけど、やはり戻って来てくれて良かった。
    七草が報われた。
    いつだって自分のことを諦めてしまう七草が階段島に1人残る選択は流石に救いが無いなって。
    七草は階段島の暮らしを気に入っているとは言っているけど、やはり由宇が側にいる階段島の暮らしが七草にとって良い気がする。
    せっかくもう二度と会うことはないと思っていた由宇との二年ぶりの奇跡的な再会。
    もうこの2人が離れてしまわないことを願う。

    それにしても階段島の真実には驚いたなぁ。
    予想してなかったから読んでてそうなんだ!?って驚いたわ。
    階段島の外にいる自分自身が切り捨てた自分の一部が集められた島、それで捨てられた人たちか。なるほどな。
    そして、○○(個人名)が失くしたものを見つけるという言葉に込められた意味。
    なるほど~と膝を打った。
    しかし、最後の最後まで魔女が結局何者なのか分からなかった。
    階段島を完全に支配していて、捨てられた人たちを護ろうとしているのは分かるけど、一体どんな人なんだろうか。
    誰よりも優しいのだろうなとは思うけど。
    時任さんかなとちょっと疑ってたけど、どうやら違うみたいだし。
    あとは100万回生きた猫かなって。
    七草がらくがきをしたと言ったけどそれをずっと見ていたから嘘だと言った魔女。
    ずっと見ていた?
    やっぱり人を超越した存在なのかな。
    あの階段の仕組みも魔女が作ったのかな。
    色々謎がまだ残っている。
    大地のこともどうなるのか気になるし。

    堀は七草のことが好きなのかな。
    恋愛感情としてかはちょっと微妙なとこだけど、間違いなく人としては大切に想っているよな。
    じゃないと由宇にあんな注意しないもんな呼び出してまで。
    話すことが苦手でとても傷つきやすいのに七草のことを思って由宇に話しをした。
    堀良い子だよなぁ。
    堀も何か救いがあれば良いのにな。
    佐々岡あたりとくっつくとちょうど良さそうな気がしないでもない(笑
    佐々岡と言えば、階段島にあんな明るい“佐々岡”がいるってことは外にいる佐々岡自身は暗い?のかな。

    あとは消えた子供。
    あれは小さい頃の大地かなやっぱ。
    同じピストルスターの絵だもんな。
    そこがちょっと引っかかる。

    区切りが良いと言えばいいけど、やはり気になるとこが多いから2巻も... 続きを読む

  • そんなにおもしろくない。

  • サクラダリセット実写化で注目が集まる河野裕さんを初めて読みました。カバー全体から溢れ出るラノベ感と若者向け感がどうしようもなく気になり、いつか読もうと思っていたら、まさかの本好きの父親の部屋に積読本として発見!ちょっくら借りてきました。

    ”どこにもいけないものがある”
    この最初の一言から、私の中では「これは絶対に2時間30分アニメとかにすべき!」みたいに考えて、すっと脳内アニメに変換し続けて読了。思っていたのとはちょっとちがったけれど個人的に”ナド”くんだったり”堀さん”のキャラクターとか結構好きで、パラレルワールドものをあまり好まない私でも興味深く読み切ることができました。階段島に宿る全体的な雰囲気が文章だけでしっかりと染み付いていていいなと。ただ最後の方になってからタイトルの「いなくなれ、群青」を急に持ち出してきたのは、わざとらしくてあまり好きになれませんでした。そして帯に「心を穿つ新時代の青春ミステリ」ってあったけど、果たしてこれはミステリジャンルの所属になるのだろうか?

    この種の作品でよく描かれる、お互いに友達以上恋人未満の女の子に振り回される男の子の青春ストーリー、「腎臓をたべたい」とか「砕け散るところを見せてあげる」と設定上は同じようで違う感じがけっこう好きです。

    河野さん、思っていたよりも面白かったというよりも興味深いなって思ったので、サクラダリセットシリーズとか本作の続編も読んでいきたいと思いました。
    でもね、何回思い出そうとしても「さらば、群青」って言っちゃうww

  • 2017/04/08読了
    結末良かった〜!
    ただ、途中のテンポが緩やかだったのと主人公の語りがなんかリズム感悪くて、ダレた感じがした。世界観も、最初から最後まで一貫した雰囲気って感じではなかったかも、、ちょっと唐突なかんじ。でも結末と、階段島の真相は好みな感じ。

  • この作者さんの作品は初めてだったけれど、綺麗な文章を書くな、という印象が第一に浮かんだ。まだまだ階段島についての謎が気になる。

  • こちらの読解力の問題なんだけども、全体像の把握がうまくできなくて何度か読み返した。ファンタジーが得意ではないというのもあるけども、そのファンタジーの世界にうまいこと入り込めなかったんだろうと思う。基本的に登場人物が若いと、自分が年寄りだからか好意的に入り込んじゃって「そうそう」とか思うことが多いんだけども、これについてはそのとっかかりをつかみ損ねたというか。もう1回読んだから変わるかもしれないなと思う。

  • もう1年半も前から目をつけていながらも機会が無くて読まなかったんだけど、こんなに面白いと思わなくて後悔。
    思わず帰り本屋寄って、既刊全冊買ってしまった。

  • 本の中に「あらゆる成長は、弱い自分や、間違った自分を捨てることだ」という言葉がパズルのピースのように埋め込まれている。弱い自分や間違った自分は、捨てられる。そして、捨てられた自分は成長できない。哲学的なメタファーが多様されている書籍ではあるが、捨てることの行為や間違っていることを認識する姿勢を見直すためのきっかけを与えてくれる。

  • 捨てられた人が集まる島 階段島
    謎に満ちた島だけど、最後にはすっきりできる作品

  • 最初から最後まで、どこか捉えどころのないふわふわとしたお話でした。

    もう10年早く読んでいたら、
    登場人物に共感して色々思う所はあったかもしれない。
    そう振り返るほどに、自分もまた変わってしまったんだなぁと思うと少し寂しくもあります。

    外界から切り離された島、失われた記憶、姿の見えない魔女…等、好きな要素はたっぷり。

    ただ、青春ミステリと思っていたのに、
    唐突に訪れたファンタジー設定には上手く気持ちが切り替えられなかったです(笑)

    嫌いではないですが、個人的には少し物足りない作品。

  • 1月17日読了。図書館。

  • 階段島シリーズ第1弾。

    装丁からライトノベルかな?と思って読み始めたが、いい意味で予想外だった。青春ミステリというよりは、ファンタジー色が強い青春小説という感じを受けた。
    大人でも十分楽しめる、構成のしっかりした作品。

    捨てられた人々が住む「階段島」。主人公はこの島に迷い込んだ(経緯は記憶を失くして不明)男子高校生の七草(ななくさ)。
    真辺由宇(まなべゆう)がこの島にやってきたところから物語が動く。

    最初はストーリーの展開がまどろっこしく感じたけれど、途中から俄然面白くなってきた。
    終盤で明かされる階段島の住人の秘密には、なるほどと思った。

    大地くんの家庭、魔女の正体、七草たちは階段島を出ることができるか等、気になる問題が山積み。続編も読んでみたい。

    全編読み終えてから再読すると、最初に?と思っていた部分がクリアになり、また面白い。

  • いまいち響かず。言い回しも回りくどいし、ムダに哲学的で読むのがちょっと大変だった。続き物のようなので、とりあえず次も読んでみるけれど…楽しめるといいな。

  • 読み終えた後になるほどな~と思った

  • こまっしゃくれた()高校生達の成長譚なんでしょーね、と斜め読みしてたら、後半の種明かしでガツンとやられました。これ、(広義の)ミステリーだったんですね?!(遅)
    こんなにしっかりしたアンサーもらえるなんて、全然期待してなかったから、感動ひとしおでした。
    こういう出会い方、最近のミステリーではなかなかないから、ほんとに嬉しい(泣)。最近のミステリのオビ、ネタに抵触しすぎなんだよ(号泣)。

    本作を端的に表現すると、ものすごーくまっすぐに、こまっしやくれた若者達の一瞬に過ぎ行く青い春(季節は初冬)を描いてる話だった………………アラサーには眩しすぎた………………。

    作中で喧々諤々やり合う主役二人の議論の内容があまりに自己中とか、今時の若者が、そんな死語どころか古語みたいな言葉使うか?!とか(ex.おしなべて)、いろいろ青臭さが鼻につく部分は多かったんです。

    でも、それすらも作者のミスリードというか伏線だったんですね(多分)。
    作品に通底するこの青さがなければ、本作は成立し得なかったでしょう。
    このオチを付けるに相応しい作風・タイトル・装丁です。天晴。

    文章自体は好みじゃないのでいつもだったら問答無用で星2つなんですが、今作は上記のことを鑑みて星4つです!
    ツーランクアップとか、初めてじゃないかしら。いや、それだけ感動ひとしお(二回目)だったんす、はい。あとは読了直後の勢い←←



    【内容紹介:今回もまま引用〜\(^^)/】

    11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。

  • ミステリー、ファンタジーくくりのお話と聞いていたけれど真辺と七草の言い合いというか、論争がメインになっているような気が…。
    長編の序章巻だからかまだ見えないわからない部分がたくさん。どうなるのかなぁ。

  • 青春恋愛ものかと思っていたら魔女も出てくるファンタジーでした。気づけばとある島に閉じ込められていた僕。島から出るには失くしたものを見つけなければいけない。ただの恋愛ものが苦手なので、不思議な設定にわくわくしましたが、主人公たちの喋り方が苦手でやっぱりイマイチでした。

  • 図書館。ミステリー……なのか? まぁ、タイトルの意味はわかった。あと、読んでいる最中から登場人物がやたらポエミーで「青」臭いなぁと思っていたのだけれど、その感覚こそがじつは真相を突く正解だったのだと最後に気付くのは、なかなかのカタルシスでよい。そしてなるほど、これはまさしく青春の「成長物語」なのだなぁと。風景描写が多いのですんげー早く読めたけど、まあまあ楽しい。個人的にはこれがどういうふうにシリーズ化していくかのほうが気になるので、続編も読んでみる。

  • 「新世代」感のあるタイトル、装丁に惹かれました。
    斜に構えた主人公に天真爛漫なヒロインと、キャラクターに既視感が強いのが引っかかる。語りもセリフもこましゃくれていて、これは肌にあわないなー(トシかな)と思いつつも読み進めていくと...

    ラストの種明かしで、主役たちの青臭さ、不自然さまでもが物語の主題の一部としてスッキリ回収されてゆく。安易な「不思議ちゃん」の濫用ではないところが新しい。

  • 階段島なる不思議な世界.自分の中の自分との葛藤,そして友情,愛,いろいろなものを温めて,とてもゴミ箱とは思えない世界.捨てられた七草の方がかなり大人な感じがして,この先人格逆転現象でも起きればいいと思う.

  • 私には全く合わない小説でした…

    内容が抽象的すぎるうえ、風景や人物の外観描写が少なすぎて映像をイメージできないので、作品世界に全く入り込めません。セリフは、良く言えば詩的なのでしょうが、率直な印象としてはわけの分からないことを気取った言い回しで語っているだけで、ただただ鼻につくだけ。

    何より登場人物達に必死さが全然感じられないし、島を「出なくてはならない」決定的な理由がないので、緊張感も共感も得られませんでした。

    良いなと思ったのは表紙のデザインとイラストだけでした。

  • とある架空の島。高校生の僕は同級生の女生徒に再会する。この島を出て行くにはルールがある。島を出る事を決意した二人は行動に出る。
    青春の残酷さ、孤独さを突きつけてくる。青春の通過儀礼のような物語。
    もっと単純な青春恋愛小説だと思って読み始めたが、奥が深かった。面白かったけど求めていたものとは違った。

  • 「11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。」


    タイトルが!!!いいよね!!!!言葉に力があって美しくていい。
    という理由と、君の膵臓を~があまりにアレで、自分が年喰ったせいで最近のラノベが駄目になったんじゃねーかと思ったので、よしでは他のも読んでみようと思い読む事にしました。
    結論:君の膵臓~が私には合わなかっただけであった。


    SFファンタジー青春恋愛ミステリ小説?みたいな…。すげー分類しづらいお話でした。

    ある日突然、目覚めると見知らぬ島にいる。その島に連れて来られた人々は、直前の数日~数か月の記憶が消えていて、そして皆「何かを失くしてしまった人たち」だという。失った何かを探し出すことが出来たら島を出られるのだが、実は皆、「連れてこられた」のではなく、「捨てられた」人々だった…。
    一体誰から捨てられ、何を失くし、どう探し出せばいいのか。様々な謎が、奇妙な島での生活を送るうち、少しづつ解けていく。

    何と言ったらいいのか…うーん、難しいなあ。
    凄く詩的で、抽象的で、かといって文章や主人公が落ち着いているもんだからふわふわした感じもなく、とても独特な世界観を持つ話だった。
    何を主題においてこの物語を楽しめばいいのかっていうのがわかりづらくて、わからんわからんと思いつつも読みやすいのでついつい読み進んじゃって、そしたらあれよあれよと謎が解き明かされて、盛り上がって終わりました。
    しかもこれ、シリーズ作品だって言うのに「謎」の殆どがこの1作目で解き明かされちゃって、え、どうやって続くの大丈夫?ってなっちゃった。

    でもね、面白かったんだよ!ふしぎ!!!

    ヒロインはびっくりするくらい「こんなやつ現実にいたらぜってーーーやだ!!!」みたいな感じだし、主人公も主人公でヤレヤレ系で何かアレだし、登場人物がみななんかどっかちぐはぐですわりが悪い。んだけど、とある謎が解き明かされた時に、そのちぐはぐさの意味も分かって、みんな魅力的に思えてくるのが不思議。

    ミステリというには弱いし、ファンタジーというには地に足ついてて、なのに設定が全然現実的でない。
    結局私はこのシリーズを青春恋愛ものとして読む事に決めました。主人公のヒロインに対する思いが重く切なく苦しくてたまらなかったので。

    限りなく純粋に書かれたというこの小説を、全然純粋でない自分がどこまで楽しめるかが楽しみです。

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いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)の作品紹介

いなくなれ、群青は河野裕さんのミステリー小説です。高校生の主人公が巻き込まれる事件を元にストーリーが進んでいきます。誰よりもまっすぐで正しい、凛としている少女の真辺由宇。彼女との出会いが主人公の平和な高校生活を一変させてしまいます。奇妙な島、連続落書き事件、それらに秘められた謎。ファンタジー要素のある青春ミステリー作品です。

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