- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800042
感想・レビュー・書評
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【内容紹介】
11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎......。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。
河野裕:コウノ・ユタカ
1984(昭和59)年、徳島県生れ。兵庫県在住。グループSNE所属。2009(平成21)年、『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』でデビュー。著書に「サクラダリセット」(全7巻)「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズなどがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなかクセのある設定で、主人公含め際立った特徴を持つ登場人物たちの外連味のあるドラマがおもしろい。
島という閉じられた世界の中で、閉塞感を感じるストーリーなわけですが、それでもスルスルと読めるのは文章のテンポがいいからでしょうか。
個人的には堀さんのキャラが好きですね。報われてほしい。 -
新潮文庫のサブレーベル、『新潮文庫nex』の創刊ラインナップから、一番面白そうだったのでお試し買い。
『階段島』と呼ばれる不思議な島を舞台にした青春小説。『島の謎を解く』という主題がストーリーを引っ張って行くものの、ミステリとしてはさほど複雑なものでもなく、ある程度、『島』のシステムが作中に出揃ってしまえば、登場人物の性格の過剰な描写と併せて、仕組みを予想するのは難しくない(この手のストーリーはどうしてもオチの付け方が限られる……)。
普段の新潮文庫より若い年齢層を読者と想定していることは、造本からも伺える。カバーイラストの画風も強いクセがない。キラキラの帯も目を惹く。
……が、新潮文庫のアイデンティティとも言えるスピンを無くしたのは頂けない。スピンだけは外して欲しくなかった……ショック。 -
うーーーん。
ある「島」にやって来た高校生たち、彼らの周辺で起きる奇妙な事件。
ファンタジー色(と言うべきか否か判断つかず)が強すぎるのか、地に足がついていない感じがした。また文章も決して下手ではないが、平坦で読むのに苦労した。
設定やアイディアなど悪くはないのだが……。 -
なるほど〜ってなる
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「失ったものは、何か。心を穿つ青春ミステリ。」
生きていれば色んな感情が生まれては沈められ、その度に何かを得ては失われてゆく。
失われたものって何だ?
大人になるに連れ、手元に残ったものだけが「今の自分の姿」だと思うようになった。
これまで手放したものたちの中に、自分が自分たらしめるものがあったのではないか。
幸せを得るために不幸を受け入れることも覚えた。
だから少なくとも不幸ではないと言えるのに。
なのに この本を読んでこんなに 切なくて眠れなくなるのは 一体なぜなのか… -
昔、明石家さんまが出てたポン酢のCMがあってね。
そういうことかな。 -
かなり昔に読んだ作品です。当時の自分にとってあまりにも寄り添ってくれた本でとても思い出深い作品です。この本がなければ今の自分はいません。そういった意味でこの評価です。
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だいぶ面白かった。