この部屋で君と (新潮文庫nex)

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  • 新潮社 (2014年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800059

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この部屋で君と (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • 新潮文庫の次世代ラインナップ「新潮文庫nex」。若者向けなのかな?今人気の作家さん達による同居をテーマにしたアンソロジー。表紙も可愛いし、帯がメタリックで斬新です。
    同居…恋人同士の恋愛ものばかりだとキツいなと思ったけれど、むしろそちらの方が少なく、様々なシチュエーションでバラエティーに富んでいる。友達とルームシェアしたい女の子、出張先での同僚とのホテル生活、神様?との同居、夫婦、恋人、幼なじみ、腐れ縁…それぞれ立場は違うが、お互いの思いやりがないと同居ってできないよね。どの話もそういう思いやりが感じられて良かったな。
    各話に出てくる部屋の住宅情報と間取りが最初のページに書かれている。私は昔から間取りを見るのが好きで…見ているだけで妄想が広がる。

  • ブクログで表紙惚れし、早速書店へ。「ふたり暮らし」がテーマのアンソロジー、各話に舞台となる部屋の間取りが載っていて、間取り妄想が大好きな私は即買い!
    「ふたり暮らし」とはいってもその形態は様々。ルームシェア、同棲、新婚、成り行きでの束の間の同居(会社の先輩からはたまた神様!?まで)と、なかなか盛り沢山な内容だ。
    テーマが好みだったということも大いにあるけど、半分がお初の作家さんだったにもかかわらず、どれも面白く読めました!間取りを見ながらイメージを膨らますのが楽しくて楽しくて。
    どれもよかったけど、朝井リョウの「それでは二人組を作ってください」が印象に残った。どうしてこんなに女子心がわかるのだ!私も昔から「二人組」を作るのが苦手だった。同居の姉が去った後のルームメイトを見つけようと焦るあまり、空回り気味な主人公に共感。
    他の作品も、短編ながら起承転結がくっきりしていて読みやすかった。特に「転」の鮮やかさ!そういった意味では似鳥鶏の「十八階のよく飛ぶ神様」、神様の闖入に「はぁ!?」と思ったけど(笑)、まさかのどんでん返しに度肝抜かれました。
    韓国での出張を描いた、飛鳥井千砂「隣の空も青い」もよかった。安定感あるね飛鳥井さん、アンソロジーではおなじみの顔となりつつある。先輩社員との心のすれ違いをメインに、「韓国」というサブテーマを絡ませてきたところもお見事でした。
    「袖振り合うも、多生の縁」だなぁと。面倒でも厄介でも不自由でも、誰かと暮らすってことは長い短いにかかわらず、かけがえのない時間なんだと思う。

  • さまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。新しい!
    初めて読む作家さんばかりで新鮮でした。

    印象に残ったのは朝井リョウさんの「それでは2人組を作ってください」です。某シェアハウス番組を素材に使っているのがまずおもしろい。女子のいやぁな心を正確に言い当てていて、それがまた嫌なことに共感できてしまう部分があるので、ぞくりとする程でした。

    あとは三上述さんの「月の砂漠を」がとてもよかったです。妹を亡くした姉と、元妻を亡くした男との夫婦愛。悲しいけれど、とてもあたたかい気持ちになりました。

    「隣の空も青い」、「冷やし中華にマヨネーズ」もよかったです。

    腐れ縁の恋人、出張先の先輩と後輩、妖怪と僕、傷心の青年と少女。楽しいだけじゃない、さまざまな2人暮らし。さらに、在日韓国人、震災、トランスジェンダーを題材にしているものもあり、興味深い作品が多かったです。

    小説が始まる前に部屋の間取り、物件案内が掲載されているのが粋です。

    関係ないけれど、ルームシェア…自分には無理だぁ…(笑)

  • かわいい話、楽しい話がたくさん!
    書いてる人達もとても豪華だし安定感抜群!
    大好きな456さんが表紙描いてるしね

  • 朝井リョウの「何者」で登場したカップルの話があるとかで読んでみました。
    うん、相変わらず素敵。
    宮本はただの意識高い系男子だと思ってたのですが、可愛らしいというか憎めないというか…そういう一面を感じました。
    まあ所謂カップルの馴れ初めですが、やはり朝井リョウにしか書けない話なんだろうな。

    意外にも良かったのは、三上延の「月の砂漠を」。
    ビブリアシリーズ、一作目の一話目で読むのを辞めたぐらい合わなかったので身構えましたが、この話ではゆっくりした雰囲気にぐいっと引き込まれました。

    そして坂木司はやっぱり駄目だ……地の文が話し言葉なのが生理的に受け付けない。和菓子のアン読もうと思ってたけどやめておこうかな。

    吉川トリコはまぁまぁ面白かったけど下品。R-18文学賞出身なのに好きになれないなー。

  • 新潮文庫nexの本気を見た(笑)
    新進気鋭の作家を盛り込んで盛り込んで、とてもボリューミーな作品になっていると思う

    私は朝井リョウさんの物語が読みたくてこの作品を買ったのだが、全ての短編に満足できた
    それぞれがそれぞれ個性を持って、どれも凄く面白く、これは読んで正解

    「女子的生活」では、まあネタバレなのだが女子がいない中、女子より女子な生活をしているところが素敵で
    「ジャンピングニー」では夢に向かって走る男女が爽やかかつ漢気溢れたラストで幕を閉じ
    「冷やし中華にマヨネーズ」では文句を言い合いながら暮らす2人が深く繋がっていて、それが終わってしまった切なさが素敵だった

    全ての作品に全て事細かな感想が言えるくらいに鮮やかな内容だった
    もっとこの人たちを読んで見ていたいと思えた
    とにかく読んで間違いない

  • 【内容紹介】
    同じ鍵を持つ、ふたり。だけど心は――。

    誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕......気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。

    朝井リョウ:アサイ・リョウ
    1989年、岐阜県生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞受賞。受賞作がベストセラーになり、現役大学生作家として注目される。男子チアリーディングチームを取材した書下ろし長編『チア男子!!』(第3回高校生が選ぶ天竜文学賞受賞)『星やどりの声』『もういちど生まれる』(2012年下半期直木賞候補)、『少女は卒業しない』などの小説を在学中に刊行。2012年春、大学を卒業して就職、大学時代の体験を綴ったエッセイ集『学生時代にやらなくてもいい20のこと』を刊行。

    飛鳥井千砂:アスカイ・チサ
    1979(昭和54)年、愛知県出身。2005(平成17)年『はるがいったら』で小説すばる新人賞受賞。他に『君は素知らぬ顔で』『女の子は、明日も。』など。

  • 図書館で。くすっと笑えたり胸がぎゅっと切なくなったり誰かと一緒にいるということが、いろ~~んな感情ひっくるめてステキだなと思う。

  • 8名の作家による二人暮らしのアンソロジー
    坂木司さん、三上延さんのお話が載っているので、借りてみました。

    朝井リョウさん、似鳥鶏さん、徳永圭さん は 始めての作家さんでした。

    面白かったものも、そうでないものも。


    朝井リョウさんの「何者」が、図書館のカウンター近くに
    今まで貸し出し多かったもの というコーナーに置かれていたので
    たまたま同時期に借りていて、後から読みました。

    「何者」の理香が同棲をはじめるまでのお話が こっちに載ってました。
    「それでは二人組を作ってください」 嫌~なザラリとした感じのお話でした。
    そしてこっちで読んだ二人の印象と「何者」での印象と随分違いました。

  • 何となくしみじみした。好みです。

    『冷やし中華とマヨネーズ』
    お互いだらだらとつき合いながら、でもかけがえの無い感じ、よく分かる。
    このまま続けば、いい夫婦になったかも知れないのにね。

  • ”この部屋で君と”朝井リョウ他著 新潮文庫nex(2014/08発売)

    ・・・同居がテーマのアンソロジー。
    恋人同士、友人同士、はては妖怪まで様々な取り合わせ。
    著者は、朝井リョウ、越谷オサム、吉川トリコ、坂木司、似鳥鶏、徳永圭、飛鳥井千砂、三上延の六名。
    名前は聞くが読んだことないなぁー、という作家ばかりだったのでお試しには良かった。

    ・・・全て、雑誌”yom yom”収録作品。掲載がバラバラなのだが、”おおっ!この短編とこの短編と・・・で、アンソロジー出せるわ!”と思いついた方が一番テクニカルだわいな(笑)

  • 同じ部屋に暮らす難しさと楽しさと、その後の切なさと、それまでのどきどきと。色んな感情をそれぞれの作家さんが見事に書いていました。私はやっぱり坂木さんの「女子的生活」が好きでした。飛鳥井千砂さんの「隣の空も青い」も好きでした。吉川トリコさんはR18出身なんですね、読んでなるほど、でした。今正に夫と二人暮らし。これからも二人の楽しさ、窮屈さ、面倒くささ、温かさを満喫しようと改めて思います♪この部屋で君と。それが思い出であれ未来であれ、男であれ女であれ友達であれ、恋人であれ、神様であれ…?とても愛しく感じます。

  • +++
    誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕…気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。
    +++
     朝井リョウ 「それでは二人組を作ってください」
     飛鳥井千砂「隣の空も青い」
     越谷オサム「ジャンピングニー」
     坂木司「女子的生活」
     徳永圭「鳥かごの中身」
     似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」
     三上延「月の沙漠を」
     吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」
    +++

    いろんな時代、いろんな場所の、いろんな部屋で繰り広げられる、いろんな二人の物語である。冒頭に、不動産広告のように部屋の案内と平面図が載せられていて、それを見ただけで周囲の環境や部屋の様子が想像できてすでに愉しい。物語に飛び込めば、どの二人もしあわせいっぱい大満足というわけではなく、何らかの屈託を身に宿して日々を暮している。それぞれの部屋の間取りによってもたらされるものもあって、それがなおさら興味深い。そしてそれぞれが最善とは言えないかもしれないが、なんとなく満たされて終わるのが心地好い一冊でもある。

  • 印象に残ったのは越谷オサムと三上延の作品。
    特に三上さんのは、昭和初期を舞台にしてて、鉄筋コンクリートの住居が建て始められたばかりの頃。会話が少ない新婚夫婦が鉄コン住宅に住み始めた理由がわかったときは納得。ビブリアシリーズ以外ももっと読んでみたいと思った。

    この本を読んだ後に、三浦しをんの木暮荘物語を読んだけど、家をテーマにした小説としては、木暮荘に軍配。

  • アンソロジーなので、

    普段読まない作家も読めると思って読んだけど

    普段読んでる作家さんが一番良かった。

    一人暮らししたことない私は、そっちに憧れるのだけど。

    いずれにしても、どんな形でも二人暮らしって大変。。。

    人とのかかわりがシェアの醍醐味なんだろうな。

  • 一つ屋根の下で暮らす人達のアンソロジー。人気作家さん達8名がいろんなシチュエーションで描かれています!8名中4名の作家さんは未読でしたが、どのお話も楽しむ事ができました♪朝井さんは本当にリアルな感じで痛々しくもあり上手かったです!坂木さんのは、そうなんだぁってびっくりしました(笑)飛鳥井さん、三上さんも大人な雰囲気で良かったです!特にお気に入りは吉川さんと越谷さんのお話です☆どちらも女性が頑張ってる感じでとても切ないです。吉川さんのが一番お気に入りでうるうるきました(;_;)満足度の高いアンソロジーです♪

  • 部屋で二人で住む話をテーマにしたアンソロジー。恋人や夫婦中心の甘めの話が多いかと思っていましたが、様々な設定でどちらかというと寂しかったり辛口のものが多かった印象。特に、朝井リョウさんの作品はぐいぐいえぐられるようでした。二人組になるのって難しいと私自身が思ってしまうので納得してしまうし、ぐいぐいえぐられました。三上さんの作品が切なくほろりとするものに、胸が温かくなるものもあってよかった。

  • 気鋭の注目作家が描く、一つ屋根の下アンソロジー。

    一度は耳にしたことのある作品の著者の魅力をぎゅっと詰めた作品集です。「この作品はよくドラマ化や映画化されているけど、実際に読んだことない」人や、「流行には乗らん!」という硬派の方にぜひ読んでほしいです。

  • 一時的であっても、誰かとともに暮らすことが書かれた作品を集めたものです。似鳥鶏さん目当てに買いましたが、どの作品も面白く、非常に得した気分です。今まで接点がなかった作家さんの作品を読めるのが、アンソロジーのいいところだと思います。とくに坂木司さん、飛鳥井千砂さん、徳永圭さんの作品が出色で、ほかの作品も読んでみようと思いました。

  • 好きな作家が入っているので、買いました。短編で、読みやすく、部屋をモチーフにしたいろんな人たちが、登場して楽しめました。

  • 表紙とテーマに惹かれて手を取りました。
    様々な形のふたりぐらし。
    どのお話も魅力的で面白い。ハズレがほとんどなかったです。

    お気に入りは朝井さんの「それでは二人組を作ってください」

  • 2人で住むことがテーマなので、単純に考えると男女の同棲、結婚が出てきそうですが、なかなかどうしてバリエーションに富んだ同居人(一部人じゃないのも)が登場します。
    少し重たい話、ばかばかしい話、ゆるい話といろいろです。個人的には徳永圭の「鳥かごの中身」がじわじわ来ました。
    あと、それぞれの話の頭に間取りを入れたのはいいアイデアですね。お話の中の部屋を具体的に想像できるので、読みながら風景が浮かんでくるようでした。

  • 【あらすじ】
    誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕……気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。

    【感想】

  • 2017.7.14読了 83冊目

  • 誰かとの同居生活についての話。
    最初に間取りがあり、いろいろ想像させる。

    面白い試みでまた他の作家さんの作品も読んでみたい。
    友人にもプレゼントしようと思っている。

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誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕…気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。

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