坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫nex)

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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800066

感想・レビュー・書評

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  • 15/1/25読了。
    才色兼備で、すこぅしだけプライドの高い女子高生・坂東蛍子。
    タクシーに乗れば誘拐事件に、
    友人の家を訪ねたはずなのに別の世界へ行きかけ
    学校では水を掛けられ、と次々にトラブルに巻き込まれる彼女と
    彼女に振り回される周囲の友人知人らを描く群像劇。

    成田良悟の「世界の中心、針山さん」を思い出しました。
    あれは脇役オンリーだったんで、ちょっと違うけど。

    蛍子自身は全く自覚なしに好き勝手に生きているだけなんだけど
    何故か彼女を中心に事件が起きちゃうっつーか、
    周囲がその始末に追われるっていう。
    その周囲ってのは、幼馴染や高校の同級生だけでなく、
    ぬいぐるみや猫、某国の研究者にその成果、
    更には宇宙人、地獄の閻魔様や神様にまで及ぶ。

    大量の登場人物たちが意外なところで繋がっていくところとか
    妙な裏設定つーかが唐突に語られるところとか
    かなり癖のある文章表現も相まって、人を選ぶ文章だとは思います。
    ただ、それを乗り越え、
    「あれ? この人、前にもちょこっと出てきた?」で
    前のページに戻る煩わしさを感じなければ、パズル的面白さを味わえるかなと。

    どうでもいいですが、個人的には川内くんの今後の人生と
    銘菓・ひよこに隠されたオドロキの裏話が地味に好きです。

  • 個人的には、文章にユーモアを感じられて面白いと思いました。勢いのある展開も好みです。

    他の方も仰られていますが、主に主人公を取り囲む登場人物たちのドタバタ劇かな……と。

    幽霊や自我を持った猫やぬいぐるみ、はたまた宇宙人まで現れたりと、SF/ファンタジー的要素も兼ね備えています。

  • 人形が喋るのが面白かった!
    蛍子に振り回されてみたいな、と少し思った。

  • この作品はなに系なんだろう、ファンタジーものかな、SFものなのかな、ホラーなのかな
    …(鬼が出るか蛇が出るか…)という気持ちで読み進んだけど結局答えは出ません。なんでもMIXなのです。
    マイペースな主人公と彼女に翻弄されるいろいろな業界?のキャラクターが登場。
    主人公の正体はいったい?彼女にしてみればただの友情と恋の物語だったのかもしれませんけどね。

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