バリ3探偵 圏内ちゃん (新潮文庫nex)

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著者 : 七尾与史
制作 : けーしん 
  • 新潮社 (2014年9月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800080

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バリ3探偵 圏内ちゃん (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  •  『生身の人間と会話するのが苦手。でもネットがなくて誰とも繋がれなくなる孤独はもっと苦しい。電波がバリ3表示の場所でだけ生きてゆける、』ハンドルネーム圏内ちゃんは、ネットの忌女板でのカリスマ忌女。
     上記の『』部分は、文庫の裏表紙に書かれているままなんだけれど、大げさな比喩かと思いきや、まんまの圏内ちゃんがお話の中にはいた。

     圏内ちゃんのこのキャラと、彼女の行動、そして旦那さんとの馴れ初め話があまりにも非現実的なので、ファンタジーみたいに読んでしまうけれど、プロローグでの忌女さんたちの行動を見てると、一気にリアルさが増してくる。
     私、こういう個人情報が特定されてくの、何となくしか知らないけど、実際もこんな感じで、みんながんばってんのかな。

     このお話、すっごい数の人間が殺されてんだけど、その殺人そのものよりも、忌女さんたちの心理のほうが怖い。
     私もだいぶ引き籠ってるけど、出来れば現実の世界だけでなく、ネットの世界でもあんまり人と関わりたくない系の引き籠りだから、心境はよく理解できないですが。

     圏内ちゃんのキャラが突拍子もなさ過ぎて、あんまり好きにはなれなかったけれど、展開はまぁおもしろかったかな。
     ラスト(エピローグでなく、犯人と対峙するところ)が、何かどっちも狂気じみてて怖かったけど。
     この話、犯人もだけど、圏内ちゃん自身が何か怖いよね。

     あと、圏内ちゃんの旦那さんが実際に事件の調査みたいなことをするんだけれど、何人も襲われてるのと同じコースを辿って、聞き込みみたいのもして……自分も狙われるかも…みたいな考えは浮かばなかったんだろうか、て思う。
     何か迂闊だよね。

     それと、圏内ちゃん、自分の書き込みに端を発して殺された人がいることについては反省してるけど、個人情報を晒してつるし上げたことは、少しも反省してないのね。
     そこは一切触れないんだ…。


     それにしても、圏内ちゃんが意外と横柄な性格しててビックリした。

  • ネットへの書き込みには警戒心が必要、と。

  • 読みやすさはあったがキャラ設定がちょっとしんどかったかな?
    相変わらずテンポは良かったけど期待してたほどじゃなかったような気が…

  • ネットの交流や炎上を盛り込んだアームチェア・ディテクティブものミステリー。事件そのものよりも(正直、私的には若干無理を感じる部分はあった)、キャラの魅力、面白さで読ませる作品。ITの闇的部分も描かれてて慣れてない人の参考にもなるか。

  • 忌女板が便利過ぎる節はあるけど、エンターテイメントとしては申し分ない。圏内ちゃんかわいかった

  • 極度の対人恐怖症から半ばひきこもり気味、ネット依存症で電波圏外では生きられないという特性を持った「圏内ちゃん」。うーむ、これは極端だけど、近い状態の人ならいそうな気も……? 現代社会ならではのニューヒロイン、かな。
    近頃ありがちなネット炎上事件から始まったとある事件。過去の殺人から現在の殺人事件へと繋がり、見え隠れする犯人像はどう考えたってミスリードなのだけど。かといって真犯人は……? と悩まされました。キャラの魅力もあって一気読み。続編期待したいなー。

  • 人と会話するのが苦手、でも鋭い洞察力と推理力を持ち合わせる圏内ちゃんこと、緑子が旦那の手を借りて連続殺人を解決に導く。
    ストーリーは意外性に富んでいて、七尾さんらしくグイグイ読ませます。
    なので、ミステリーとしてはいいのですが、どうにも好きになれないのが主人公。
    自分の呼びかけがきっかけで事件に巻き込まれた三人に対しては申し訳なさを感じているらしいけど、忌女板(既婚者の女性が集まる掲示板)で個人情報を晒あげた人達に対する申し訳ない、という気持ちはゼロ。さらされるほうもいわゆるバカッターなんだけど、忌女板の人達は「自分達は正義」って思ってネット私刑しているだけ。そして、主人公もその加担者。つまり、五十歩百歩。
    刑事達も、それを問題視せず、それどころか崇拝しているし。。。。フィクションだから、と言ってしまえばそれまでだけど、この点に関して問題提起していないのは、違和感が残る。

  • 圏内ちゃんの観察眼おそるべし。情報収集能力もすごい。ポップなイラストに対し、事件は気持ち悪くてゾッとするものでした。井の頭公園の犯人が誰なのかはっきりさせた方が良かった。

  • 極端な体質のするどい洞察力をもった彼女の推理が見事です。
    反面、こんな風にばれてしまうんだって怖くもありました。

  • ○安楽椅子探偵にネット捜査を加えた最強コンビの圏内ちゃんが探す犯人は一体誰!?
    主人公は町村緑子こと、ハンドルネーム「圏内ちゃん」。治療のできない歯医者である見内朔太郎と結婚している。
    圏内ちゃんの特徴と言えば、なんといってもネット上の「忌女板」で特定班として大きな役割を果たしていることだ。画像解析をし数少ない手がかりから犯人への手がかりを見つけ出す。
    そしてもう一つの重要な特徴が、携帯の電波が3本あるところでないと動き回れないことだ。朔太郎がいることの意味はここにある。

    今回の物語は、大学生赤堀が電車内で子持ちの母親に怒号を飛ばしたところから始まる。赤堀がツイッターアカウントでそれを報告すると直ちに炎上し、特定班が大学名やアパートの部屋番号、さらには匿名でしていたブログまで特定されてしまい、大学からはおそらく停学処分、内定先からは内定取り消しの憂き目にあうことになる。
    ここで圏内ちゃんは、赤堀が大学で何か拾いものをしたという書き込みに目を留め、大学関係者へ協力を求める。すると、その大学生の穴井が死亡するのを皮切りに、計3名の協力者が死亡してしまう。焦った圏内ちゃんは犯人捜しを試みるが・・・
    一方、警視庁管内葵町東公園では左手が切断され殺害された遺体が見つかる。ピンときた汐見坂と瀧口は、昨年12月末の井の頭公園での遺体も視野にいれ、さらに十一年前の浜松で起こった事件も洗いなおすことになり一路浜松へ。なかなか手がかりが見つけられない中、新たな殺人が・・・

    敬明大学での一件と浜松での一件が徐々にクロスしていくところで、警察は赤堀にたどり着き、やがて圏内ちゃんに操作を協力してもらうことになる。
    この事件の真相は、圏内ちゃんは謎を解けるのか!?

    安楽椅子探偵にネット捜査というものを付け足した新感覚小説。
    頼りない(ように見える)周りの面々との対比もあって、とても頼りがいのある圏内ちゃんがいまの世の中にいたら心強いだろうなぁ!

  • 表紙絵やタイトルとはかなり印象の異なる作品でした。忌女怖い。

  • ラノベに近い。かるーい気持ちで読む本。
    ネットの世界という仮想空間と現実世界のつながりはおもしろい。

  • ミステリ要素が微妙だった。
    2chネタとか炎上ネタは面白かった。

  • 電波がないと気分が悪くなる女の人が探偵役。シリーズもの。
    2016/4/18

  • 展開は普通なんだけど、ぐいぐい読ませてくれた。キャラが立ってていいなあ。

  • ★★★★ 4 緑子の設定がユニークで話の展開も本格的なミステリーで読んでいて面白いと思った。同じ作者の「ドS刑事」の話のつながりもあり、今後共闘するのかなという楽しみもある。その点では次回作も続けて読みたくなった。ただ、個人的には忌女板に書き込む人達の心情がどうしても理解できない。むしろ怖いなと感じた。感想はこんなところです。

  • 生身の人間と会話するのが苦手な圏内ちゃんこと緑子。電波がバリ3表示の場所でだけ生きてゆける、ひきこもり系女子である。あー、ぶっ飛んでるなと思いながら読了。幼児に暴力を振るったとtwitterでツイートからの炎上から始まるのだが、リアルにありそうだから怖い。リアルに存在する某大型掲示板の某 鬼女もフィクションだが、忌女も敵にまわすと怖い存在である。

  • バリ3とは携帯電話のアンテナ3本全て立っている状態とのこと。
    生身の人間と会話するのが苦手でひきこもり、電波がバリ3表示の場所だと安心できる緑子だが、ネットの世界では「圏内ちゃん」として、驚くべき情報収集力と推理力でカリスマ的存在。
    Twitterの何気ない書き込みから炎上、某巨大掲示板で叩かれ、投稿写真等から個人情報を特定される。怖い世の中になったものだと思う。
    コメディめいた設定だが、しっかりとした構成のミステリ。
    (図書館)

  • この作者さんはよく他のシリーズの登場人物を出してくるのでついニヤっとします。全体的に良くも悪くも想像と違いました。率先して人にオススメしようとも思えないけれどつまらない訳でもない…読了感も普通。圏外で動けなくなる程の引き籠り設定は珍しいかな?あと旦那さんはもう現場復帰できないのだろうか…。

  • ネット上ではありそうな話。いろいろ気を付けないと。

  • 気楽にバカバカしく読んだ。
    なんか出てきた付近から犯人丸見え。
    大して絡まないのにフルネームとか、怪しいだろ…
    しかし何よりもいらないのはへったくそなイラスト。
    作者の知り合いにでも書かせたんですか⁇
    デッサンとか知ってます⁇
    最近の装丁とかほんとテキトー…
    そっちにイライラした

  • 作者のこれまでの作品に出てくるキャラクターや地名を見つけ出そうとすると何回でも楽しめるのではないかと思った

  • ”バリ3探偵 圏内ちゃん”七尾与史著 新潮文庫nex(2014/09発売)

    ・・・電波がバリ3表示の場所でだけ生きてゆける、ひきこもりの緑子。しかしひとたびオンライン掲示板を聞けば、ハンドルネーム「圏内ちゃん」はカリスマ的存在だ。驚くべき情報収集力と推理力で、とある“炎上"した匿名アカウントの本人を特定する。が、本人特定に奔走したネット仲間が次々と殺されていく・・・。

    ・・・本人特定や殺人事件捜査などで作中、圏内ちゃんすげー!となるのですが、
    連続殺人の発端は匿名アカウントの本人特定。
    そこには反省がないんよなぁ・・・。
    (ネット仲間が殺された反省はあるが、晒しあげたことについては反省なし)

    引っかかりを大きく感じた作品でした。

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バリ3探偵 圏内ちゃん (新潮文庫nex)の作品紹介

ひきこもり探偵、圏内ちゃん、降臨! 生身の人間と会話するのが苦手。でもネットがなくて誰とも繋がれなくなる孤独はもっと苦しい。電波がバリ3表示の場所でだけ生きてゆける、ひきこもりの緑子。しかしひとたびオンライン掲示板を開けば、ハンドルネーム「圏内ちゃん」はカリスマ的存在だ。驚くべき情報収集力と推理力で、”炎上”した匿名アカウントの本人を特定する。そのおかげで、連続女性殺人事件に巻き込まれて……。

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