迷宮庭園: 華術師 宮籠彩人の謎解き (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800097

作品紹介・あらすじ

百合の花言葉は、純潔。そして、受胎告知──。宮籠彩人は、迷路のような庭をもつ鎌倉の旧家に執事と二人で暮らす。訪れる人に似合う花を選び、宴に添える花々の見立てを生業とし、花からのメッセージを読み解く華術師の貌も持つ。ある日、宮籠家の近所で交通事故が発生。被害者は、前日に彩人の家を訪れた女性の夫だった。彩人が彼女にマドンナ・リリーを選んだのは、何故? そしてメッセージは彼女の運命を何処へ導くのか。

感想・レビュー・書評

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  • 迷宮庭園、華術師とタイトルにあるほど花がメインの話でもないが、彩人と執事のような八千代、そして編集者の立花真の何でもない会話が楽しくて読み終わったという印象。もちろん刑事さんも謎解きもありました。

  • 女児が跡を継ぎ、男児は家から出ていく家系において
    諸事情で留まざるえなくなった主人公。

    華の迷路、というほどの庭らしいのですが
    これはこれで見てみたいです。
    そして主人公の所にやってくる、出版社の男の子。
    男性、なのでしょうが、やっている事と発言が
    どう考えても『男の子』です。
    しかもずうずうしい…。
    あっけらかんとしたキャラなので、どうにか、ですが
    普通にいたら、殴っているか、距離をおいているか。

    刑事さんにおいても、彼についてはそんな感じかも?
    とはいえ、最後の方で語っていますが
    男の子と刑事さんの『もしや』には納得です。

    副題に『謎解き』とありますが、それほどでもなく
    解いているというより、とかれたな、かと。
    プライドの高い男って、ある意味すごいですね。
    リセットボタン、押す根性が。

  • 2017.4.22読了 40冊目

  • 初読み作家さん。物語も設定も面白いところとそうでないところが交互に…

  • いまひとつ?

  • うーん、なんとも言えない読後感。
    なかなか読み進めれず、内容もイマイチ頭に入って来なかった。設定は面白いのだけれど。

    サユリさんは一体どんな姿をしているんだろう。立花くんにしか見えないみたいだが、それは何でだろう。
    もうすぐ2巻が出るみたいだからそちらで明かされるのかな…。サユリさんの容姿についても特に言及されていなかったので気になるとこ。

    気になるといえば、彩人の両親と妹の死についても色々とありそうな気がする。
    八千代さんは知っているのかな。

    朽木刑事となかなかイイ感じにも思えたが、彩人の言うように立花くんとの方が確かに相性はいいような気も。

    花言葉が好きだから、設定は良かった。今回は百合だったけど、結構メジャーなだけに自分も知っていたからその分楽しめたかな。
    しかし、やっぱり内容がイマイチ頭に入って来なかったのは何でだ…。

    2巻は機会があれば読もうかな。

  • ”迷宮庭園―華術師 宮籠彩人の謎解き―”篠原美季著 新潮文庫nex(2014/09発売)

    ・・・宮籠彩人は、迷路のような庭をもつ鎌倉の旧家に執事と二人で暮らす。訪れる人に似合う花を選び、宴に添える花々の見立てを生業とし、花からのメッセージを読み解く華術師の貌(かお)も持つ。ある日、宮籠家の近所で交通事故が発生。被害者は、前日に彩人の家を訪れた女性の夫だった。彩人が彼女にマドンナ・リリーを選んだのは、何故? そのメッセージは、彼女の運命を何処へ導くのか。(公式サイトより)

    ・・・2015/02発売までの新潮文庫nex枠で最低の話。

    ・・・いきなり話の構図がわかったり、イマドキそれはないだろうというトリックが出てきたり、
    子供の認知問題がなんとかなるだろう的に扱われていたり。
    華術師という設定もうまく活用されているようには思えませんでした。

    ・・・次巻(”雪月花の葬送―華術師 宮籠彩人の謎解き―”)が2015/03末予定。
    予想外に面白い作品であることを祈ります(笑)

  • 主人公彩人の職業‘華術師’というのが、少し陰陽師に似ていて興味をひかれた。

    題名と表紙ほどは神秘的でも怪奇的でもない物語だが、迷宮庭園の耽美的な雰囲気は充分味わえる。
    本来この庭園には受け入れられるべくもない男性である彩人が、今後どのように華術師として成長していくのかが楽しみ。

  • 幻想怪奇に行きそうで…人の理の内で決着は付くのかなぁ。
    植物好きなので、そちら方面の蘊蓄も楽しみになりそうな一作目。

    新潮文庫のラノベレーベルなのかな?
    意外と他にも気になる作品は多いです。

  • 篠原さんの他の作品は読んだことがあります。
    テーマは花で今回は百合でした。
    百合にまつわる、事件を主人公である華術師が解き明かしていきます。

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著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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