天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)

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著者 : 知念実希人
制作 : いとう のいぢ 
  • 新潮社 (2014年9月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800103

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天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • 正直なところ、読み始めからかなり読み進むまでは、主人公である天久鷹央や研修医の鴻ノ池が好きになれませんでした。
    反面、鷹央の部下であり彼女に振り回されっぱなしの小鳥遊優には必要以上に感情移入して読んでいましたね。
    ただ、ストーリーの面白さとそのリーダビリティは最初から最後まで変わらずにありました。
    本書はプロローグとエピローグに挟まれた4つの事件からなる短編集なのですが、最初の2編である「泡」と「人魂の原料」は日常の謎風の物語の中に、医学ミステリーらしく病気のことがしっかりと盛り込まれていて唸らされます。
    後半の「不可視の胎児」と「オーダーメイドの毒薬」は、それぞれとある患者の病気は何かを探り出すことがテーマのややシリアスな展開となっており、特に「オーダーメイドの毒薬」は、タイムリミットまで設けられていて、サスペンスとしての要素も楽しめます。
    この後半にいたって、ようやく鷹央や鴻ノ池というキャラクターも受け入れられるようになりました。
    あと、お医者さんっていうのは、実は常に患者さんの症状から病気を推理する探偵なんやなっていうようなことを、読み終えてふと思いました。

  • いい意味で裏切られました。
    可愛い表紙とライトノベルということであまり期待していたなかったのですが、おもしろかったです。
    統括診断部(各科で診断出来なかった患者を診る総合診療科)の部長で頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央と小鳥と呼ばれる小鳥遊優が、持ち込まれる医療ミステリーを解き明かす話です。
    難しいかと思いきや、そこはライトノベルなのでほどよく力が抜けた、でも医療知識を生かした謎でした。
    キャラ設定自体はコミュニケーション能力に問題がある探偵とそれをフォローする助手、とありがちですが、ストーリーはよく作られています。
    あと二冊出ているみたいなので、また買って読もうと思います。

  • 天医会総合病院の総括診断部の部長、天久鷹央(あめくたかお)。
    外科医だったが、内科医を志し大学病院からこの病院へ派遣された小鳥遊優(たかなしゆう)。
    このふたりが様々な“謎”に挑んでいく。

    Karte.01 泡
    小学生が目撃したのは本当に“河童”なのかを探る。
    バラバラに見えていた事象が最後に繋がっていく。
    その流れの見事さに思わず声が漏れました。

    Karte.02 人魂の原料
    新人看護師が夜勤の見回り中に“人魂”を見る。
    勘違いと思い込みから起きた騒動。
    ちょっと難しかった。

    Karte.03 不可視の胎児
    中絶したはずの女子高生のお腹の中に赤ちゃんが…。
    たぶんアレだなと予想してましたが、そう簡単ではなかった。
    そんなことあるのかと驚愕のラストでした。

    Karte.04 オーダーメイドの毒薬
    鷹央が診た子供の親に訴えられる。
    総括診断部、存続の危機…。
    診断に間違いはなかったが、鷹央たちは他の疾患の可能性を探る。

    ホームズとワトソンの関係性に似ていた。
    社会的なものが欠落していることを自覚し、劣等感を抱いてる天久鷹央。
    超人的な頭脳を持つ鷹央をサポートする小鳥遊優。
    ふたりの今後が気になるな~と思ってたら、シリーズ化してました。

  • 読了。ミステリを謳ってはいるがかなりライトノベルよりの内容。推理もハウダニットものだが、専門知識を知ってるか知らないかという問題なので解けやしない。
    というかミステリとして読むことが間違っている。

    ライトノベルと思って読むのが吉。
    キャラクター同士の掛け合いなんかはよくあるやつと遜色ないぐらい面白い。

    とは言え、同レーベルで売上トップというバイアスがあったせいか、妙に期待してしまって中途半端な作風という印象を拭いきれなかった。

  • 医療の現場では、すべてに綺麗な病名がつくわけではない。どれだけ検査をしても原因がわからないものもある。わずかな兆候から手がかりを得て診断をつけていく、医師の仕事とは探偵がする推理のようなものなのかもしれない。
    専門的な内容も含まれるが読みやすく、鷹央と小鳥の関係性も良い。実際こんな医師がいたらいいなと思うような、思わないような…

  • やっと一巻を読むことにしました。
    入口が続巻だったため、大体の内容は把握していたのですが、統括診断部が自由すぎる。

  • 題名にもなっている天久先生が謎を解き明かしていく医療ミステリーだが、先生のキャラクターが好きになれるかどうかで大分印象が変わってきそうだ。自分はあまり好きになれない方だった。
    とはいえ、よくある安楽椅子探偵的なものかと思いきや、先生意外と行動的で動きがあるタイプのミステリーだったし、最後の謎解きは完全にしてやられた。ストーリーとしてはなかなか秀逸だと思う。

  • 新潮文庫nex総選挙2016にて「男性に支持された本」第1位だったことより、一度は読んでみようということで購入。医療ミステリー+キャラクター小説。ヒロインの天久鷹央のキャラがどうにも不快感があってダメだった。天才かもしれないが、見習いの小鳥遊優をこき使い傲岸で人の気持ちを考えた物言いができない。童顔な27歳の女性だからキャラクターとして成り立ってるかもしれないが、これがおっさんだったらどうですか?鷹央の叔父貴である院長の方が血に足をつけていてまだ良い。医療ミステリーという点は悪くはないが、どうにもヒロインが合わなかった。

  • 医療ネタのミステリー。専門用語も多数出てくるが、平易に読めるので雑学も身に付く感があり楽しい。ライトな筆致ゆえ表現の深掘りが欲しい箇所もなくはないが、物語への没入はしやすいと思う。ワトソン役の語り手の、さらなる活躍を見たい感。

  • ソードアート・オンライン?みたいなラノベしか読まない中学生の息子に、なんとかもっと読書の喜びを知って欲しくて探してきた本。ホームズ役に、見てくれは女子高生みたいだけど、超絶頭が切れるツンデレ系女医、ワトソン役にその部下でガタイはいいがお人好しで、いじられキャラの若手男性医師。

    表紙や扉絵もラノベタッチ、分かりやすく軽妙な文章と展開、キャラ萌えありのエログロなしで、まさにターゲットはラノベ層なんだけど、なかなかどうしてミステリーの要素はしっかりしている。謎自体は物凄く手が込んでるわけじゃないけど、伏線の張り方と回収が素晴らしい。あと、ときどき「おっ」と思えるような深い台詞や表現があるのも、作者が実際に医療の現場に立つ医師だからか。ライトだけど、なかなかクオリティ高いエンターテイメントでした。

    サクッと2時間ちょっとで読めました。息子がはまってくれるといいけど。続きもあるようなので、読んでみたいと思います。

  • 天才的頭脳の持ち主・天久鷹央と、その下僕・小鳥遊くんのコンビが、院内の謎に挑む連作短編集。
    テンポ良く進む、明るくてサッパリしたミステリだから、スルスル読めた。ジャケットのイメージそのままな感じ。
    ミステリとしてどうかと言われれば微妙だけど、全体的には好み。続編も読んでみたい。

  • めちゃくちゃ面白かった!
    天久先生かっこよすぎ〜(^O^)

  • 不可視の胎児やオーダーメイドの…は映画やドラマでよくある結末で予想通りだったのでちょっとガッカリだったけど、読みやすい文章でテンポよく読み終わり読後感もよくスッキリしました。

  • 前々から気になっていたので購入してみました。
    さらさらっと読み進めて最後にハラハラ。
    この展開自分は好きです。
    天久先生のキャラが可愛いです。

  • 医学的な観点から事件を解決するというのが今まで見たことがなくて、とても新鮮だった!
    人間は色々な原因で体調を崩すんだなぁと変なところで感心してみたり(笑)犯人を当てるだけがミステリーじゃない!

  • 水準の高い医療ミステリーといった感じです。
    主役サイドは探偵役・助手役はテンプレ通りの体を様していますが、話の運びや伏線の張り方がうまく読んでいて止まらなくなります
    出てくる疾患自体はよく聞く程度のものが多いですが、逆に難解な病気が来ても?マークになってしまうので落としどころは非常にいいと思います

  • 天医会総合病院に設立された統括診断部。
    この特別部門には各科で「診断困難」と
    判断された患者が集められる。
    頭脳明晰ちょっと変人天才女医・天久鷹央と
    それに振り回される部下小鳥遊が謎を解く
    メディカル・ミステリー。

    2巻が出たら1巻が比較的動いたので、
    おや?面白いのか?と読んでみました。
    河童に会ったと言う少年。
    病院内で人魂を見たと怯える看護師。
    堕胎したはずの赤ちゃんがお腹に戻ってきた、と
    言い、事実、妊兆候の出ている女子高生。
    原因不明の病状で苦しむ高校生とその母親。
    母親は鷹央を医療過誤で訴えるという。

    全話通して割とどこかで読んだり観たりした感じの
    内容とトリック(というかネタ)でしたが
    後半は勢いがあって楽しめました。
    新潮からでたライトノベルなので
    メディカル・ミステリというよりは
    医療ネタを絡めたキャラもの、といった感じです。

  • 病院や医療を題材としているコージーミステリー。はじめはカタカナの専門用語が出てきたりして読みにくいかなと思ったけど、普通の人が理解できる程度で書かれているので心配なかった。テンポも良いので、とても読みやすい。後半にかけて盛り上がりを見せるので、ぜひ最後の章まできちんと読むことをおすすめします。印象としては、ドラマ相棒の亀山君~神戸君編の病院版みたいな感じ。個人的に、主人公の言葉使いと自分の想像するキャラの間にかなりギャップがあったので、違和感を感じてしまったのが残念。でも面白かったので、続編も読みたい。

  • 4つのミステリーに関わって、主役の天久鷹央が
    バッサリバッサリと片づけていく、という展開だった。
    (最後の事件は、さすがに一難ありで簡単に
    バッサリとはいかなかったけど。)
    主役の記憶力の良さ、頭の回転の速さはすごいなぁ、
    と思ったりもするし、たまにはこういった小説を読んで
    気分転換、というのもいいかもしれない。

  • ”天久鷹央の推理カルテ””天久鷹央の推理カルテII―ファントムの病棟―”知念実希人著 新潮文庫nex
    (2014/09・2015/02発売)
    (イラスト・いとうのいぢ)

    ・・・各科で手におえない患者・病気を扱う統括診療科。天才的な診断能力を持つがコミュニケーションが苦手な天久鷹央と助手の小鳥遊外科医のもとに今日も不思議な症例が舞い込む。

    ・・・一冊目は河童に会ったと語る少年。人魂を見たと怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠ったと叫ぶ女子高生と天久鷹央が医療過誤で訴えられる話。

    ・・・二冊目は 炭酸飲料に毒が混入されたと訴えるトラック運転手、夜な夜な吸血鬼が現れると泣きつく看護師。病室に天使がいると語る少年。

    ・・・名探偵と振り回される助手、タイプの作品で非常に読みやすい話でした。
    見慣れない医療用語にも過剰にならない程度の解説がついてますし。

  • 傍若無人で合法ロリな天才女医、天久鷹央が不可解な病状と奇妙な事件に興味を抱いて病院内を診て回る日常の謎系医療ミステリ。真正面から医療分野を取り上げつつも軽く読め、されど決して軽くない。お堅い印象のある医療ものをこうも噛み砕き、親しみやすく仕上げたところに感心します。福ミス作家だけあって推理の骨子もしっかりしており、本格読者にも是非とも手に取って貰いたいところです。内容、キャラ良し、挿絵良し(いとうのいぢ!)次巻を読むのも待ち遠し。

  • 新潮nexの医療系小説。さくさくと読めるが、医学系の専門用語などが出てきて、勉強になることも多々あり、為になる。著者は現役の医者であるが、医学的説明も堅苦しくなく、するっと入ってしまう。代理ミュンヒハウゼン症候群は、TVで話題になったのもあり、興味深く読めてしまった。医学的知識をフルに活かし、診断をする鷹央は変人さを醸し出しているがどこか憎めない感じである。超人的診断ができるのも患者を救いたい信念がぶれないのだと思う。取り巻く医者達からも暖かい眼差しが伝わってくる。続編が刊行されるのでそちらも楽しみ。

  • 軽めの医療ミステリー。キャラが立っていて、テンポ良くサクサク読める。
    「不可視の胎児」が一捻りあって、一番印象に残った。
    これからも波乱がありそう。近々出る続編も楽しみ。

  • 医療ミステリですが、謎にオカルト的風味があって興味を引く。一話目は軽すぎで強引かなぁと思ったけども、話が進むごとにどんどん面白くなっていき、キャラにも愛着がわいてきました。読後感は爽快。
    ライトな読み口の中で、謎解きが専門的になりすぎず説明も難し過ぎない適度さ加減は絶妙。連作短編としての各話の繋がりも上手く、徐々にシリアスな話題が差し込まれ、最後は時間制限あるサスペンス展開。練られた構成に感心しました。
    もっと読みたいと思わされました。ぜひシリーズ化してほしいですね。

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天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)の作品紹介

お前の病気(ナゾ)、私が診断してやろう。統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護士。突然赤ちゃんを身篭った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた……? 頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。

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