オークブリッジ邸の笑わない貴婦人: 新人メイドと秘密の写真 (新潮文庫nex)
- 新潮社 (2015年8月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800417
作品紹介・あらすじ
愛川鈴佳、21歳。明日から、十九世紀に行ってきます。「完璧なヴィクトリアンメイド募集」――派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ……。【監修・村上リコ】
感想・レビュー・書評
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たまたま地元や出身地の名前が出てたのと、主人公の名前が友人と似てたので親近感を持って購入。そして初のサイン本。
んー。主人公の性格がやはり特殊というか、「普通」ではないためか感情移入が難しい。
仕事とはいえまず無謀というか有り得ない話にホイホイと乗るところもそれで良いのか?という感じだし、会社の方もいくら借金を返すためとはいえそんなことを安請け合いしたり勝手に話を進めてたりっていうのはちょっと…ってドン引きしてしまう箇所も多かった。
3章も最後が尻切れで、え!これで終わり?という感じ。
元が連載だったためか、ページを避けなかったのかなんとなくもやもや。
でも、掃除の仕方や料理のシーンは想像ができて、蜜蝋の蝋燭使ってみたいなぁとかスッポンのスープ飲みたい!と思えた。
ただ時々出る伏線のようなものがなかなか回収されてなくて、これは次回作も出るというふうに考えて良いのかなぁという疑問が残る。
鈴佳はどうやって借金返済したのか、とか、オークブリッジ邸を出るときはどんな感じだったのかとか。
そもそもが回想っぽかったからもう、オークブリッジ邸は離れているのだろうことはわかるけど。
だとするならばその最後はどんなものだったのか気になる。
ちゃんと正門から出たのかとか。
それともアイリーン含めオークブリッジ邸は永遠に物語として続くということになるのか。
エドワードやフラワーデザイナーの方も脇役として出てきたけど、最後は特に出てこないのでやはり尻切れ感はある。
そして何よりエミリー。
これが普通にオークブリッジ邸でまかり通るなら、アイリーンの存在はなんだったんだろうか。
エミリーを出すことによって今までのアイリーンの仕事ぶりがいかに誠実で真摯なものだったかという対比なのかも知れないし、彼女に戻ってきてもらうにはこういうキャが必要だったのかも知れないが、それにしてもひどい。
今までの数ヶ月が意味のないものになる。
焦っていたとはいえユーリとしてのキャクター性格なら選ばなさそうな人物なのに。
全体的に少し中途半端な印象は否めなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
情景が目に浮かぶ。東川町をはじめ北海道が舞台。アイリーンの思いや頑張り、優しさが伝わってくる。体験してみたくなるかも。
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良い
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図書室本。現代人が19世紀のイギリス貴族の屋敷のメイド?転生物かと思ったら、マジ今の日本だった。
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現代において19世紀英国貴族暮らしをする老婦人のところメイドとして働くことになり……なのだが、全然徹底されていなくて設定の意味がない。
冒頭ではコストの都合を挙げながら使用人が増えていくとかの矛盾も呑み込めなかった。 -
展開が若干強引。書きたいシーンに向かって無理に話を合わせようとしているように見える。
ヴィクトリアンメイドについてはそれなりに調べているようだが、やっぱりなんか無理がある。仕事量とか。
グダグダ悩む主人公と素敵な執事の関係は良くも悪くも少女漫画。 -
最初、世界観に馴染めなかったけれど、途中から面白くなってきた。作中、料理が結構出てきて、とても美味しそう。
2019/6/30