- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800448
感想・レビュー・書評
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天久鷹央シリーズの長編
Wikiで調べたら、シリーズIからVの間に発行されている長編でした。
それなら、そういう風にマーケティングしてよ!
でも、読む順番としては、それほどこだわらなくてもいいかも!
本作では、
天久鷹央と小鳥遊優の最初の出会いの物語。
鷹央がアスペルガー症候群であることが語られています。
今回の事件は宇宙人がらみ。
宇宙人の命令された人物によって、救急部の部長が殺害。その背景には宇宙人を神とする大宙神光教。
その信者による殺害なのか?
なぜ、殺害されたのか?
鷹央と小鳥遊が大宙神光教への潜入捜査!
そこで経験した奇蹟。
その真相は?
という展開です。
最後の最後に一ひねりあって、これまた楽しめます。
アクションあり、医療ミステリーありとエンターテイメント満載でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鷹央と小鳥、二人の出会いを描いた長編メディカル・ミステリーってなことです
うーん、やっぱ人物が深堀りされる長編の方がより面白いね
鷹央のもつ苦悩が詳細に描かれていて、物語自体にも深みが与えられてると思うんだよね
それでいて小気味よい軽さは失われていない
そしてこのシリーズの面白味のひとつでもある「そんな病気もあったんだね〜」ってやつね
まぁ特異すぎて実生活にはほぼ役に立ちませんがね
ただ、いろんなことを知ること
いやいろんなことに苦しめられている人を知ることで、優しい気持ちを持つことができるようになるんじゃないかな〜
なんてことを考えた天久鷹央シリーズの初長編でした-
2024/01/26
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2024/01/26
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2024/01/26
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鷹央先生と小鳥遊先生が出合った頃の物語。
宇宙人が見えるという宗教団体と院内での殺人事件が絡んでいて、推理カルテより壮大な感じがした。
長編だけど、ラストが気になって一気に読んだ。
鷹央先生の特性や、小鳥遊先生が外科医から内科医に移った経緯だっりも描かれていて、今までぼんやりとしかわからなかった背景が見えてきた。こちらがシリーズ1作目だったの?と思ったけど、違うみたい。
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☆4
統括診断部にやって来た小鳥先生が、鷹央先生と出会った頃の物語でした。
先に「推理カルテⅠ~Ⅴ」を読んでいたので、今となってはとっても良いコンビの2人ですが、そんな2人の過去を知ることが出来て良かったです❁⃘*.゚
「事件カルテ」も引き続きどんどん読み進めていきたいと思います! -
鷹央と小鳥遊が出会った時のお話。
小鳥遊が外科医から内科医になった理由であったり、鷹央の今まで明かされてない秘密がわかったり、いつもよりボリュームがあって楽しめました。
私自信今脳外科病院に入院しているため、何とも複雑な気分でしたが笑 -
オジサンとしては、文庫本の表紙のイラストがちょっと恥ずかしくもありました。
娯楽メディカルミステリーで楽しめました。
安楽死を触れてるところがありました。自分もいつかはそういう時が来るはず。自分のため、家族のため日本も早く法整備されることを望む。
知念さんのは初読みでした。
他の作品も読みたい。 -
天久鷹央の事件カルテの1作目
凄く面白くて、イッキ読みです。
内科医から外科へ転科した小鳥遊優。通称「コトリ」
内科医として診断医として一人前になる為に、天医会総合病院へ。そこで、統括診断部の上司、天久鷹央をと初めて出会う。
ところが、コミュニケーション不足の鷹央。「アスペルガー症候群」とわかった小鳥遊は、そこは上手に上司と…。
宇宙人に頭の中に異物を入れられたと訴える患者が、そして二人の前で投身自殺をしてしまう。これが事件の始まりだった。
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'22年5月26日、読了。Amazon audibleで。
実は先に「推理カルテⅤ」を聴いていたのですが…作中に知らない事件の話がチラッと出てきて…「ん?」と思って調べたら、「Ⅴ」の前に、「事件カルテ」というのが2作、先に発表されていたのを知り、「Ⅴ」を中断して、先に本作を聴き始めました。
「推理」か「事件」かは別として、「天久鷹央」シリーズとしては、初の長編でした。そのせいか、「推理カルテⅠ~Ⅲ」と比べて、少しズッシリしている印象です。でも、変わらず読みやすく(聴きやすく、かな?)、面白かったです。タカオとコトリの出会いの日からの話…最初の事件としては、ヘヴィかなಠ◡ಠ
でも、相変わらずの軽快なやり取りも、楽しかった!
次は「事件ファイル 幻影の手術室」に行こうと思ってます! -
外科医を辞め、内科医として勉強するために天医会総合病院へと来た小鳥遊優。配属されたのは統括診断部という謎の部署。上司の天久鷹央は対人関係に難はあるが、天才的な頭脳を持つ女医だった。二人の出会いを描いた医療ミステリ。
宇宙人に殺せと命令されたと言い、救急部部長・沖田を殺した男。そこに繋がるは宇宙人を神とする大宙神光教。入信した娘を取り戻すため、沖田は団体とトラブルになっていた。その真相を解き明かすべく、鷹央と小鳥遊は本部へと潜入!二人のかけ合いはすでに絶品。謎とアクションが絡み合い盛り上がる。
「もし外部から脳梗塞を起こして、それで人間の『心』を殺したとしたら、そりゃある意味『密室殺人』ってことになるな。世界最小の密室殺人じゃないかい」
脳という密室で殺された心の謎を解き明かすのもまた、脳から生まれた推理なのだ。医師の倫理へも踏み込んだ舌戦は見事。
二転三転する物語に、医学的な知識や仕掛けがミステリの中で活きていてあっという間に読めるエンタメ作品だった。短編シリーズを読み終わってから手をつけたので、これが運命の出会い&伝説の事件か…!とハードルを上げていたけど面白かった。小鳥遊の過去も切ない。医療の意義とは?医師と患者の関係とは?生と死とは?こういう部分は永遠に問い続けるために存在するものなのかもしれないね。脳というスフィアの中は、考えるには充分な広さがあるのだから。