恋よりブタカン!: 池谷美咲の演劇部日誌 (新潮文庫nex)

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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800530

感想・レビュー・書評

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  • 前作に続く青春小説。
    ブタカンらしい爽快感。
    購入後、そのまま読破。

    いったん終幕、の続きが気になる。

  • ○「ブタカン」シリーズ2作目!演劇台本を巡る4つのミッション

    前作では、同じ演劇部の錦野から告白され、ただ高校演劇の地区大会に参加することが決まり、その大会に出るために奮闘する過程での4つの物語が描かれる。

    1)忍者を一人、削除せよ!
    早乙女の作った『白柚子姫と六人の忍者』という演目で出演することになった美咲たちだったが、実は当日の尺が短いので、約二十分削ることになり、『白柚子姫と五人の忍者』とするためにオーディションをすることになり、早乙女・主役の西野と一緒に審査員をすることになった美咲だったが・・・

    2)USB見立て盗難事件を解決せよ!
    早乙女が(親の目を盗んで)書き上げた台本データが入ったUSBが盗まれた!・・・と思いきやちゃんと戻っている??しかしそこには役になぞらえた見立てらしきものが置いてある。何としても犯人を捜したい美咲は、ナナコを頼るが・・・

    3)被告人は美咲!地区大会ケチャップ裁判
    無事に何とか会場でのリハーサルがはじめられると思いきや、美咲が疲れて寝ていた横の大道具が、ケチャップで汚されるという事件が発生!
    しかし利き手の関係などから、美咲が犯人ではないと推理したが、いったい誰がそんなことをしたのか・・・

    4)美咲蒼白!「白柚子姫」はパクリだった!?
    いよいよより大きい大会への推薦校が決まる本番の上映。しかし、実はこの脚本、別な劇団がすでに公演をしていたのだ。早乙女のオリジナルではなかったのか?そして「白柚子姫」は推薦校に選ばれるのか??

    今回もテンポ良い物語運びであっという間に読み切ってしまった感じ。確かにタイトル通り「恋より」ブタカンであるが、もう少し恋愛要素があってもよいのか、それともこのままでいいのか。恋愛感情が邪魔して演劇ができないよりかはいいか。
    (1作目は→→http://booklog.jp/item/1/4101800146

  • 「浜村渚の計算ノートシリーズ」でおなじみの青柳碧人による新シリーズの2冊目。なぜ2冊目を紹介するのかというと、ただ単に1冊目が地元の書店で手に入らなかっただけ。「GOSICK」(桜庭一樹)の大ヒット以降、ミステリー×ラノベの分野にまたがる作品が多数見られるようになったが、本作もその流れを汲む一つである。本作の舞台は高校の演劇部、この設定は大ベストセラー「幕が上がる」を意識したものだろうか?作中においてふんだんに演劇用語をちりばめているが、その割に心の中に響いてこないのはどういうわけか?肝心のミステリーの推理も、どこか唐突感が否めないんだよな。それなりに伏線をはってはいるけれどね。

  • 設定がむちゃくちゃでも、演劇部だからこそこの設定が使えるし、話に無理が出てこない。そこがかえって驚きである。

  • この巻で一区切りのようですが、ナナコが少し元気になったところで終わっているので、ナナコ退院後の話も読んでみたいですね。まぁ、続きそうな感じではありますが。

著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳碧人の作品

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