汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)

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著者 : 河野裕
  • 新潮社 (2015年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800561

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汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • 「私、本当の自分みたいな言い回しって、嫌いなの。
    じゃあ一体、どこに偽物の自分がいるっていうんだろ。
    (p41「一話、引き算の魔女の噂」)
      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

    ある方法で願いを叶えてくれるという「引き算の魔女」

    真辺由宇と二年ぶりの再会を果たした七草は、
    彼女が魔女を探していると知り、自らもその噂を追い始める。
    いつも毅然とした彼女が、
    魔女を求めることに、若干の違和感を覚えながらも…

    やがて現れた「魔女を名乗る少女」安達は、
    明確に何らかの目的のために動いているらしい。

    階段島でのできごとと時を同じくして起こった、
    もうひとつの「現実」でのエピソード。

      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

    階段島シリーズの最新作!
    …と、わくわくしながら読んだら、
    なるほどそうきたかーという感じです。

    ついでに大きな展開を予想させる幕の引きかたですし…
    そろそろ何を言ってもネタバレになりますね!

    …というわけで代わりに、
    読んでいて連想された作品をご紹介。

    『変態王子と笑わない猫。』
    タイトルでゲテモノと即決するのはもったいない!
    ギミックの面ではもちろん、
    テーマ的にも「階段島シリーズ」に近いものがあるように思います。
     それではっ

  • きつかった。まず偶然この本を手に取った人にはチンプンカンプンだと思う。自分は1、2作目を読んでいたのだがそれでもついていくのがやっと。登場人物の目的や性格もつかめず苦労しました。ラストスパートは多少あったので次も読んでみる。

  • 階段島シリーズ三作目。
    表紙だけでもお金を払う価値がある、と思える美しさ。
    物語は非常に静かな展開。ミステリーではないよなぁ。
    確かに、前のニ作よりも真辺由宇を魅力的に感じない。七草くんの気持ちも少しわかるかも。

  • シリーズ最新作。
    今作は『階段島』ではなく、現実の世界を舞台にしている。ミステリ的な仕掛けはあるが、かなり真っ当な青春ラブストーリーで、流石にこの歳になると読んでいてこっぱずかしい気分にもなったw

  • 捨てた側の人たちの物語。
    捨てたからって無くなるわけじゃないのよね。二度と手に入らないものもあるかもしれないけど、捨ててもまた新たに生み出されるものもある。
    新しく生まれてくるものは、前と違うものかもしれないし、同じものかもしれない。

  • 階段島ではなく今度は現実世界からの話。
    いらない部分を魔女に抜いてもらった七草が、魔女を捜す安達と出会い、転校してきた真辺と再会して、大地の手助けをしようと奮闘する。
    階段島の時よりも何かが足りない登場人物たち。自分の中から引き抜いてもらったものがあるからか。
    階段島では誰が魔女なのかすでに知っている七草ですが、現実世界では知らないし、安達の動きが怪しすぎると思えば衝撃の告白が。
    とりあえず次巻も読むことにします。

  • 記録

    七草が真辺に胸を貸すところなんか良かった。
    でもそもそも魔女ってなにか分からず
    文章自体も私にはなかなか難しくって
    最後まで理解できなかった。
    安達は結局何がしたかったのかな。
    みんなそれぞれ魔女に会って
    願っていたことは叶ったのかさえ
    読み解けなかったなぁ。

  • 【あらすじ】
    これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。
    七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。

    【感想】

  • 今回は外の世界サイド。
    階段島の外の元の世界で暮らしている七草、由宇、堀、大地、おそらく100万回生きた猫である秋山が主軸。
    あと、キーパーソンである安達という魔女。
    堀以外にも魔女いたんだな。
    元の世界で出てきた堀が階段島の堀と同一に思えたけど、どうなんだろうか。
    もし同一だとして、元の世界では堀は“引き算の魔女”として認知されている。
    それは安達によってではあるけれど。
    そのあたりがちょっと分からないとこだから気になるな。
    あと、安達は堀に対して七草より肯定的と言ったけど、最後思いっきり堀に対して敵意があるように思えた。
    安達はどうするつもりなんだろう?
    そして、安達は階段島に本当に行ってしまったけど、階段島で何をするつもり?
    階段島に着いてからの安達は不穏すぎる。
    安達は元の世界で今は魔法は使えないって言ったけど、きっと使える魔法は堀と同じで階段島の魔女としての魔法なんだろうな。
    そうなると安達は以前階段島の魔女としての魔法を使えていたってことになるけど、階段島に以前は安達は居たってことか?
    そして、何らかの事情で元の世界に戻って再び階段島に今回戻った?
    安達について疑問がたくさんある。
    大地のこともいつぐらいから計画練っていたんだろう?
    あと、大地を見つけたのは本当にたまたま?
    次回明かされるのかな?

    魔女は悪い者である、か。
    階段島の魔女である条件か何かかな?
    堀はどうやって人格を捨てたい人を察知しているんだろう?
    アパートもなんで場所が分かったんだろう?
    そこは魔女の超越した能力ってことで処理すべき?

    元の世界の大地は階段島にいる大地よりも一層聡明な少年であるように思えた。
    お母さんを嫌えるようにならないといけないことが分かっていて、その母と距離を置くためには物理的距離が必要で家出の計画を練るとか小学二年生じゃないだろ(苦笑)

    由宇の捨てたものが明らかになった。
    由宇は捨てたのは七草、自分が正しくあるための手助けとなる存在。
    厳密に言うならば、自分を助けてくれて正しくしてくれる七草を頼る自分だろうな。

    最後、元の世界の七草と由宇の距離がぐっと近づいてよかった。
    2人とも捨てた人格の穴を埋めるためには、“恋”が必要だと思う。
    少なくとも七草はそれに気づいてるよな。
    近づきたくて悲観主義な自分を捨てたんだから。

    次は波乱の巻になりそうだな。

  • ○惑う七草、直進する真辺の横顔の切なさ
    「心を穿つ青春ミステリ」と評されたこの階段島(かいだんとう)シリーズも三作目。はじめて、恋という言葉が出てきましたが、それが全編通してのキーワードになるわけではありません。

    真辺との再会で「引き算の魔女」の噂を知る七草。
    しかし第二弾までとはなんだか少し様子が異なることに気づく。階段島で起こる出来事ではなく、現実世界で起こる出来事として語られる。これは第三弾までの間ではじめてである。
    よく読むと、真辺と七草の関係性もこれまでと微妙に異なる。階段島に送り込まれた人格の反対側にある現実世界。七草は真辺がその状態になっていることに愕然とする。第1弾「いなくなれ、群青」で階段島の七草が思ったように。

    あわせて、安達という謎の少女が現れ、彼女も引き算の魔女を探しているのだという。
    そして、真辺が「引き算の魔女」の噂を追っていることに気がかりな七草は、真辺がどうしてそう考えているのかを知りたい。少しずつ、いくつもの謎を七草らしく整理しながら回収していく。そして、相原大地という少年の秘密も今回明かされ、前作・前々作の伏線を少しずつ回収。

    七草が捨てたものと、真辺が捨てたもの。
    いったい何を捨てたのか?今まで捨てた結果から読んできた私たちにとっては、納得がいくような部分もありつつ、改めて突きつけられたその「決断の意味」を知ることになるだろう。
    真辺が畳みかけるように、捨てたものと捨てた意味、その両方を七草と会話する。真辺の決意にショックを受けるとともに、そこまでしてお互いに思える関係にぐっとくる!

    最後にタイトル「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」の意味が、七草の口から解説される。七草の感情の昂ぶりに、きっと読者は震える。

  • 3月28日読了。図書館。

  • まさか"こちら"側の話が出てくると思わなくて驚いた。
    しかも、謎めいた新キャラに先が気になって仕方ない。

    完結まで追い続けたいシリーズだ。

  • 1巻、2巻と読んだがこれまでの中で印相が薄い感じがした。せっかくの世界感の中で起こる謎が解決に進むわけでもなくさらに壮大になるわけでもなくただ広くなるだけで少し興味が失せていっているように感じた。

  • 階段島ではなく、人格を捨てた現実側の物語。1巻と同じ時期で、1巻の「僕」との接触もある。ただ1巻の内容を覚えてなくて僕と僕の会話がよくわからなかった。登場人物たちの理屈っぽい、嘘っぽい会話はいまだに慣れない。(七草が捨てたもの:真辺への信仰。真辺の変化を恐れる自分。真辺が捨てたもの:七草に頼る自分。大地が捨てたもの:母を嫌いになれない自分。安達が捨てたもの:魔女。 僕は過去に小学校の校庭で引き算の魔女に会っていた)

  • 傷つき、泣いて、僕たちは恋をする。

    七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。

  • 舞台を捨てた方の世界に移して,魔女に関する噂と真実を背景に,大地を守ることを願う七草と真辺由宇のあれこれ.そして最後にまた階段島へ.どこへ行き着くのか,まだまだ先が読めない.

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    七草は引き算の魔女を知っていますか―。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女?ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・青春・ファンタジー・高校生・恋愛・友情


    +++2+3

  • 今までとは少し違う視点で描かれる3巻目。
    だからと言って過去編ではなく、きちんと独立した続編となっていて面白い。
    作中の季節と相まって、冬の儚い雪のような雰囲気の物語である。
    なにやら大きく物語が動きそうな雰囲気で、次も気になる終わり方なので楽しみ。

  • 安達は何がしたいんだ?

  •  シリーズ三作目、書き手には相当な筆力が必要な内容。

     というのも、階段島のシリーズは捨てられた感情が人格を持って暮らす島であり、島の外では捨てた側の人間がいる。
     今作では、悲観的な性格を捨てた側の七草の視点で、島の外側(現実)が語られている。

     群青、白と同じ人物であるはずの七草だが、その特徴である悲観を無くした七草を描くのは、同一人物であるが感情が違う人物の書き分けというのは、非っ常に難しいと思うのだ。


     現実の七草は希望をもって行動するが、島での七草は悲観的に行動する。

     一作目で、島の七草が階段の下で現実の七草と会い、大地をどうにかしろ、と伝えたシーンが現実の七草側の視点で描かれる。

     魔女から悲観を抜き取られた後に見たその夢で、現実側の七草も行動を始める。

     それと同時に、真辺も魔女と会おうとしている。そして、真辺が捨てた感情はなんだったのか。


     相原大地を救おうと、現実と島と両方の真辺と七草が行動する。

  • 「これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。」


    わ―もう凄いなー、最初「いなくなれ、群青」を読んだ時、謎の殆どが1作目で解き明かされちゃってシリーズとして成り立つの?とか思っていたけど、こういう構成…凄いな…。

    今作は、「捨てた側」の、階段島の外にいる「彼ら」の物語。こっちサイドのお話もかー?!それアリなのかー!とほんとびっくりした。
    いや普通に考えたら全然アリなんだけど、何て言うかこのお話は「階段島」というあの島で、捨てられた側の彼らだからこそ成り立つ、という勝手な思い込みがあって。
    あやふやな感情や、あやふやな「彼ら」を、あやふやなままどこまでも丁寧に美しく描いていくお話だと思っていたら、三作目でこれだよ…。

    「欠点を手放した側」が、どのような変化を得ていったのか。また、なぜ彼らは欠点を「捨てた」のか。前二作の裏側の補完をする物語が今作にあたるのだけれど、それを丸々一冊使ってシリーズものとしてやるのが凄い。

    自分の欠点を捨てたって、それでその人の本質がまるきり変わってしまうわけじゃないんだって事。たとえそれが成長という「自然な形」で手放すことになっていたとしても、どうしたって、元の部分は色濃く残る。
    捨ててしまっても、結局は、七草は七草だし真辺は真辺だ。喪失したことで得たものがあるのなら、それくらいで変わらないものだって、確かにある。

    あーはよ完結して…。心臓に悪い終わり方したからはよ完結して…。そんでみんなハッピーになってください…。

  • 自分の読解力のなさなのか、なかなか物語が入ってこなくて苦労した。
    階段島の話ではなく、現実世界の話だと気づいたのもラスト数ページという始末……。
    この巻を含めて前の2作を読み返してみたいと思う。

  • 09/07/2016 読了。

    図書館から。

    階段島でなくて、現在の七草達の現実に。
    前の巻、読んでから間が空いてしまっていて、
    うろ覚えなんだが…。

    真辺と七草の関係性や感情がよくわかる話だったなぁ…と。

    恋にならないけど、信頼性のある関係本当に好き。
    恋なのかもしれないけど…。

    物語は安達さんの登場で、次の段階になったような気がする。

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汚れた赤を恋と呼ぶんだ (新潮文庫nex)の作品紹介

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女? ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。

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