青の数学 (新潮文庫nex)

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著者 : 王城夕紀
  • 新潮社 (2016年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800721

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青の数学 (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • タイトルに惹かれて読んだ本。
    数学オリンピックに挑戦するような人には物足りないと思うが、数学ができる人をすごいと思える人なら読んでみて損はないと思う。
    数式などがあまり出てこないように配慮されているので、全くわからない人も(多分)大丈夫でしょう。わからない部分は飛ばし読みでも楽しめますよ。
    それよりも、数学って何ですかと問う主人公の生き方を感じてほしい。
    気になったのは、主人公の数学のレベル。好きにやって良いと言われて高校生になったという設定だったが、過去の有名問題を知らなさすぎかも。まあ、人の事は言えないけど。
    今はオンライン数列辞典なるものもあるので、読者は簡単に回答は得られるが、この本の登場人物はそんなものに頼りたくないのでしょうね。京の出した数列は出ていないようだった。次作に期待。
    高校生の時に数学オリンピックあれば出たかった。やはり予選落ちかもしれないが...

  • こんなにどっぷり数学に浸れるなんて!(゜▽゜*)何てステキな生活!(*´-`)羨ましい!(*≧∀≦*)しかし数学の才能がなく、他にもやらなくちゃいけない事がある私は小説で我慢します(-.-)久しぶりに数学やったら、驚くほど出来なくなっているし(--;)

  • 自分には決して見る事のできない世界を見ている人たちのお話。
    面白い。

  • 色んな場面で、普遍的ななぜなぜを問われるor自身で問うことが多くて、疲れ果てていた時にふと手に取った本作。
    心の奥底にじんわりくるような青春小説でした。
    作りとしては、地の文にセリフをいれることが多く、個人的にはちょっとばかし合わなくて気になった。一方で、それが読みやすさに繋がっていたり、段落の調整で物語の疾走感をコントロールしていたりして、数学の知見や哲学と合わせて、作者の印象を近く感じる作品でした。

  • 天盆を読んで、このひとはもっともっと面白くなるのでは?!と思っていた、その期待値ほどの面白さは残念ながらなかったかな。作家性のある著者の良いところであり悪いところだなあと思うのは、めちゃくちゃぐっときてハマるところもあればそうでもないところもあるっていう……続編でさらにハマらせてくれることを期待!

  • 【収録作品】雪の数列/春の確率/夏の集合 
     数学は苦手で、出てくる問題はまったく考える気も起きないが、それでも、出会ってしまった人たちが美しい光景を見ているのだろうなということは伝わってくる。数学に限らず、夢中になれるものに出会えた幸せと厳しさと。人生模索中の若者にオススメ。

  • この本のテーマは、真っ正面から向き合うこと、考え続けることだと思う。

  • 何もしないで不平を言ったって、なんにも変わらない。私もこれといえるものを見つけれるよう、いきたい

  • 高校生栢山(かやま)が出会ったのは、数学オリンピックを制した女子高生京香凛(かなどめ かりん)。
    彼女は栢山に「数学って、何?」と問う。
    なんのために、どうして数学に憑かれ、決闘を続けるのか。

    栢山は、ネット上の数学問題の決闘空間「E2」に所属して、全国の数学者とネット上で出会う。

    数学部分はお手上げ、まったくわからず・・・(T_T)
    ここがわかるともっと面白いんだろうなぁ。ため息。

    P36
    「とにかくやり続けていくんだ。やり続けていれば、いつか着く」
    「どこに?」
    「どこかに。たとえそこが、お前の想像さえしていなかった場所だったとしても、な」

    P39思いつけないことも、思いつこうとする。

    P47
    「お前がどんな人生を歩むか分からないのに、どう役に立つかなんて分かるわけないじゃん」
    「今からさ、何が役に立って、何が役に立たないか分かってる方が気持ち悪いでしょ。仮にそれが分かったとしてもさ、じゃあ役に立つことだけやればいいってのも、おっさんはどうかと思うわけ」

    P55「数学は数学だけでできているわけじゃない」
    「じゃあ、何でできているんですか?」
    「論理」

    P58「やり続けていれば、いつか分かる」

    P70「論理的って何?」
    「誰が考えてもそうなるって、誰でも納得ができるってこと」

    P136「でも、誰も挑まなければ、解けないままになる」


    フィールズ賞
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E8%B3%9E

    P159「山を登らない人は登る人に訊くんだ。なぜ山に登るんですかって」
    「そこに山があるからだ」
    「山があるのは知ってます。でも私は登りません。だから、どうしてあなたは登るんですか?って訊いているんですってなるだろ」

    P170もっとも美しい長方形は・・・
    その長方形から正方形を切り出すとお元の長方形と縦横の比が同じ長方形が残る。が永遠に続く」

    P198「数学で何で決闘って」
    「決闘すると自分が分かる」
    「人と違うってことが分かって、自分が分かる。数学はひとりでするものじゃないって、そういう意味じゃないかと」


    P205「どうすればそこまで、数学だけをしていられるんですか?」
    「休む時間なら墓の中でいくらでもあるだろう?」


    P213数学は、人と人との勝負じゃない
    自分と、数学そのものとの対話だ

    P215本当の数学は、誰もまだ知らない場所を歩くことだ。その真っ白な美しい風景を世界で初めて、たった一人、自分が見ることだ。

    P217新しい考え方を自分で発券すること。既に見つかっていることを自分で見つけること。


    P227山を登っているときに、なぜ山に登るのか、なんて考えないんだ」

    P232その僅かな差tpは、いったい何なのか

    P260「君の答えの中にいるのに」
    「目の前の答えほど、人は気づかない。目に入っていても、観ていない。その中にいても、気づかない」
    「なぜE2を作ったんですか」
    「数学にたった一人で挑んでいるのが、自分一人ではないと知るためだ」
    「戦っている、これが主観だ。同じ問題を同じ瞬間に解いている、これが現象だ」

    参考文献
    数学オリンピックチャンピオンの美しい解き方
    数学難問BEST100
    入試数学伝説の良問100
    美しい幾何学 
    素数はなぜ人を惹きつけるのか
    ゲーデルは何を証明したか
    数学序説
    岡潔 数学を志す人に
    πとeの話 数の不思議
    数学パズル事典 改訂版
    偏愛的数学Ⅰ 驚異の数
    数学を変えた14の偉大な問題
    数学... 続きを読む

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凛の問いに、栢山は困惑する。「数学って、何?」―。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凛に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春小説。

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・数学・高校生・青春


    ++++2

  • 数学に魅入られ、数学に青春の全てを賭ける少年少女たちの熱い物語。
    スポーツや音楽に打ち込むと爽やかな青春!みたいになるけれど、こと勉強に関しては「勉強ばかり」とかいってなかなか否定的に見られがち。
    駅伝ランナーが「何故走るのか?」、と自問自答しながら走り続けその命題に答えていくように、数学に見入られた彼らも、ひたすら数字、数式に向き合い、「数学とは何か」「何故数学をやり続けているのか」という問いに向き合っている。それは、他ならぬ自分と向き合うことだろう。

    「どうでもいいことを悩んで悩んで悩みもがくのが青春だね。同じところぐるぐるまわって、堂々めぐりして」
    ただ羨ましい。青く熱くもがき苦しんで何かを掴んでいく彼らが。
    「青春っていうけどさ、俺にとってはどう考えても春より夏なんだよな」全くだ!

  • ダメだ。面白さがわからなかった。
    数学ネタだからかとも思ったけど、『浜村渚の計算ノート』は好きだから、そういうことでもないのかな。
    ただこのお話との相性の問題か⁇

  • 1/3くらいで断念。機会があれば読むかも。

  • 4月2日読了。図書館。

  • 甘く見ていた。寝る前の読書として布団で読み始め、気付けば朝刊が届いていた。数学好きの青春物語。面白かった。

  • 数学に没頭する少年。
    なぜ、数学をするのか、自問自答しながら、
    数学で様々な勝負を挑む。

    高校生の勝負の世界が、スポーツから数学に変わった点が斬新。
    しかし、個人的に登場人物の人間像が見えてこなくて、
    ストーリーとして理解しきれなかった。

  • 本当に数学数学してる小説だけど、好きなことにどう向き合うかっていう人生観に語りかけてくる部分があって、読み始めると引き込まれる。
    すごく面白いし興味深い。

  •  スポーツをテーマにした青春小説は、数多い。吹奏楽や合唱、演劇など、文化部をテーマにした青春小説も、それなりにある。しかし、数学をテーマにした青春小説となると、本作以外に例を知らない。

     自分自身、理系だったので数学は今でも好きだが、数学オリンピックを狙うような実力ではなかったし、数学を極めようなどとは思わなかった。作中に出てくるネット上の仮想空間「E^2」では、相手にされないだろう。それでも、本作が持つ「熱」を感じることはできた。

     主人公の男子高校生・栢山は、数学オリンピックを制した天才少女の問いに、困惑する。曰く、数学って何? 自分はたまたま好きだったから、意味だの何の役に立つのかだの、いちいち考えなかったが、彼ら、彼女らのようなレベルになると、見ているものが違うのだろう。

     スポーツは、基本的に勝敗を競う。勝つために練習する。では、数学で決闘することの意味とは何か。問題を速く解ければ偉いのか。もちろん、勝てば嬉しいし、負ければ悔しいだろうが、「E^2」に集う面々は、純粋な楽しさと、勝負との狭間でせめぎ合っている印象を受ける。

     選ばれた者のみが参加する、夏合宿。勝ち抜き戦の熱気は、スポーツの熱気と何ら変わらない。チーム戦は、スポーツの団体競技そのものだ。「スポーツ=健全」という短絡的図式がまかり通り、体育会系が重用される世の中。だが、数学に打ち込む青春があってもいいはずだ。

     具体的数式は、実はそれほど出てこない。内容はむしろ哲学的と言える。彼らの目線は、志望校合格の遥か先にある。フェルマーの最終定理を証明したワイルズ、ポアンカレ予想を証明したペレルマン、多くの先人たち。実学ではない純粋数学の世界に、少なくとも自分はロマンを感じる。

  • 数学に対する気持ちが少し上向きになる小説。
    ところどころ分からない人物や公式が出てきたのでググって調べた。調べていると、だんだん面白くなって、数学への興味も湧いてくる。
    「なぜ数学をするのか」「なぜ闘うのか」いろいろな疑問を持ちながらも問題を解いていく高校生たちの姿には力を感じた。
    何かを頑張りたくなるお話。

  • 2017.02.16 読了
    数学が大好きな男子高校生が主人公の話。
    途中の数式はわからなくて読み飛ばしちゃったけど、それでも十分楽しめたし彼らの数学に対する熱い想いはすごく伝わってきた。
    数学へ正面からぶつかっていく高校生たちの青春小説で読了後はなんだかスッキリした気持ちになれた☺︎☺︎
    中学、高校の時にこの本に出会っていれば今よりもう少し数学に興味が持ていたんじゃないかな〜と思えるような本だった。

  • 数学マニアの男の子が主人公。ずっとなぜ数学をするのかを考えている。数学への熱は感じる。
    2017/2/7

  • 高校1年生の数学少年がE2と呼ばれる数学勝負をするサイトで決闘を続けていく。その過程で多くの優秀な数学少年・少女に出会い、みんなそれぞれ異なる数学観、答えへのアプローチの仕方、数学感覚を持っていることを知るといった内容の小説です。登場人物がみんな自分のポリシーを持ち、毅然と真摯に数学に向かう姿勢がうまく描写されていて良かったです。数学好きにオススメしたい小説です。

  • まさに青春。こうやって、ただ数学の問題を解くことに没頭することを繰り返すことで、新しい定理という、真っさらな雪道を歩く準備が出来るのだろう。

  • 数学が究極に苦手なわたし。
    その分憧れもすごい。
    スポーツばかりが青春じゃないね。
    数学…ホント熱い!

    グッとくる熱い言葉が散りばめられる。
    読んでて気持ちがいい。

    なぜ決闘をするのか。
    なぜ柴崎は陸上やめて薙刀を始めたか。

    ここら辺がこの話のキーなのかな。

  • 高校生の青春小説。昨年、朝日の書評にでていて買っておいたもの。高校入学から夏休みが終わるまでのよくあるパターンだが、ちょっと違うのはスポーツではなくて数学がテーマだということ。もともとの数学好きとしては、わからないでもない世界で、ちょっとなつかしい。素数がこの本では何箇所も取り上げられているのだが、うがった見方をすれば、自分自身でしか割り切れないというのが青春なのか。

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青の数学 (新潮文庫nex)の作品紹介

その数式(まほう)が、君の青春を変える。雪の日に出会った女子高生は、数学オリンピックを制した天才だった。その少女、京香凜(かなどめかりん)の問いに、栢山(かやま)は困惑する。「数学って、何?」――。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。全国トップ偕成高校の数学研究会「オイラー倶楽部」。ライバルと出会い、競う中で、栢山は香凜に対する答えを探す。ひたむきな想いを、身体に燻る熱を、数学へとぶつける少年少女たちを描く青春長編。

青の数学 (新潮文庫nex)のKindle版

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