十年交差点 (新潮文庫nex)

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  • 新潮社 (2016年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800738

十年交差点 (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • カバー装画 :456

    「地球に磔にされた男」中田永一
    「白紙」白河三兎
    「ひとつ、ふたつ」岡崎琢磨
    「君が忘れたとしても」原田ひ香
    「一つ足りない」畠中恵

    畠中恵さん「一つ足りない」は「しゃばけ」の新スピンオフ。

    「君が忘れたとしても」p.216-218で泣き。それまで「白紙」は良いかなってくらいで、淡々と読んできたのでここで自分が涙を流すとは思ってなくて驚いた。

    p.71 ステップアップする人がやっかまれることはよくある。抜け駆けではないけれど、他の場所へ行きたくても行けない人たちは置き去りにされたような、踏み台にされたような、そんな気がして面白くないのだ。

  • 十年をテーマにした短編集(^^)ザラッとした気持ちになったり、悲しくなったり、切なくなったりと忙しい読み心地(^^;)でも最後の「一つ足りない」でスッキリ(^^)♪

  • 「白紙」が一番印象に残った。救いがなく、後味が悪いが、だからこそ人生の残酷な部分がリアルに見えてくる。

  • 最近はアンソロジー花盛りといった新刊文庫。
    出版社も冒険できないんだろうな。作家としては取り分が少なくなるから可哀想な状況だ。

    手を替え品を替え、策を練って出してくるのだけれど、どれも今ひとつといった感が拭えない。本書もしかり。

    この中でも出色の出来は、白河三兎の作品だ。
    ウルトラCの大どんでん返しに驚嘆させられた。
    これぞ短編ミステリの醍醐味だ。
    その他の作品も標準以上のできなのだが、あまりに素直で素朴な作品が多い印象で、私のようにひねくれた感性には、どうも刺激が足りない。

    本書は新潮NEXというラノベのレーベルからのリリースなのだが、思い切りラノベしていないので、割と大人でも読める。だが、もう少し冒険してもいいのではないのだろうか。

  • 10年をテーマにしたアンソロジー。どれも面白かった。白河三兎のはトラウマになる。原田ひ香のはすごく切ない。感動。

  • ‪2017/3/13

    ‪原田ひ香が好きだー!大好きだー!!!!‬
    ‪白河氏、岡崎氏も初読みだったけど他の本読んでみたい。泣いたり震えたり忙しかった。充実した短編集。‬
    地球に磔にされた男/中田永一
    白紙/白河三兎
    ひとつ、ふたつ/岡崎琢磨
    君が忘れたとしても/原田ひ香
    一つ足りない/畠中恵(読めなかった

  • 短編5つのアンソロジー。原田さんの「君が忘れたとしても」、単純に泣く。

  • 2012年1月、父の友人・実相寺時夫が亡くなり、蔵の研究機材や私物を譲ると遺書にあったため弁護士と蔵を訪れた柳廉太郎。無職の彼は遺品を金に変えようと物色中にみつけた金色の懐中時計を作動させると蔵の外の様子が変わっていたー【地球に磔にされた男】他4偏◆

    わ-…ここまで面倒なタイムリープ初めて。でも数ある並行世界いじって自分の都合いい未来に作り替えるなんて映画や小説多いけど、こういう方が正解なんだよね。嫌なこと、辛いことも全て含めて今の私が出来あがってる、他と変わる気は無いけど、違う道の自分もみてみたい…。

    【ネタバレ】

    「十年後の自分」というテーマの作文を白紙で提出した立川小登乃を心配し、元彼や立川の弟の担任と連絡をとり家庭訪問してみたがー【白紙】くー…切ない…しかし頭のいい子(作者)

    ◆恋人にプロポーズされた北川巴瑠は自身の秘密により返事を保留にしてしまう。【ひとつ、ふたつ】これも切ないなぁ…「同じ痛みを知る者同士、それでも孤独を分かち合えなかったら。正真正銘、孤独になってしまう」という恐怖。

    姉が死別し、義兄・壮亮と甥・壮真の世話した結実子。10年前、義兄は再婚することとなり、再婚相手から甥には会わないよう通告されたー【君が忘れたとしても】うわ-…どっちの気持ちもわかるけど…ちょっとムカつくなぁ。にしても。聞き分けのいい子だ♪

    ◆中国から渡ってきた九千坊河童と手下たちは九州でうまくなじんでいたがー【一つ足りない】意味不明なおとぎ話

  • 「10年」 それだけをテーマにした短編集。
    中田永一目当てで買ったが、時間跳躍機構を手に入れた男の話はイマイチでした。
    原田ひ香の「君が忘れたとしても」は 育てた甥に10年ぶりに会う、ただそれだけで突拍子もないようなことは1つもないのに、愛に涙が出てきそうでした。

  • 十年というテーマの料理の仕方は、それぞれに面白かった。中田永一はさすがに重みがある。社会学者としては、そんなにランダムに人生変わるわけはないとも思うが、そういう世界観がそれなりにリアリティを持っているのも事実だろう。

  • 10年がキーワード。期待してた中田さんの作品が仕組みがややこしくていまひとつだったのが残念。

  •  アンソロージーなので、好きなテイスト、ちょっと合わない物ありますね。

     中田永一さんの作品が一番好きです。ひねりますよね。 

  • 10年、をテーマにしたアンソロジーだ。
    時空を飛び越える軽快なSFから、人間の心の機微と歳月を描いた短編、河童が主人公の時代ファンタジーまで集められた短編の色合いはさまざまで、興味深い。

  • 中田永一「地球に磔にされた男」
    白河三兎「白紙」
    岡崎琢磨「ひとつ、ふたつ」
    原田ひ香「君が忘れたとしても」
    畠中恵「一つ足りない」

    すごい作者陣だと思うけれど、一話あたりの内容が短いからか、ベタな感じがする。
    泣けて、震えて、心が躍る……裏表紙は、本当に読みましたか?って言ってしまいそう。
    十年、という時間が長いか短いかは生きてきた年数によって、きっと違うのだろう。
    登場人物にとっての十年も、同じ。
    だから、同じ十年という括りで書かれているようには思えないんだな……。

    何気に畠中恵の河童奇譚が突飛さで、印象に残ったかもしれない。

  • 【収録作品】「地球に磔にされた男」中田永一/「白紙」白河三兎/「ひとつ、ふたつ」岡崎琢磨/「君が忘れたとしても」原田ひ香/「一つ足りない」畠中恵
     SF、ミステリ、恋愛、家族、ファンタジー、と読み心地の違うさまざまな短篇が並んだ。「白紙」は痛く、重い。「君が……」は若い義母につい敵意を感じる。「一つ……」は河童の禰々子が一暴れ。

  • +++
    その一瞬の選択が、あなたの10年後を変える。「10年」。それだけをテーマに五人の人気作家が自由に物語をつむいだら、泣けて、震えて、心が躍る、こんなに贅沢な短編集ができました! 時間を跳び超える機械を手に入れた男の、数奇な運命を描く物語。戦慄の結末に背筋が凍るミステリー。そして、河童と猿の大合戦に超興奮の時代ファンタジー、などなど全五作。それぞれの個性がカラフルにきらめく、読みごたえ満点のアンソロジー。
    +++
    「地球に磔にされた男」中田永一  「白紙」白河三兎 「ひとつ、ふたつ」岡崎琢磨  「君が忘れたとしても」原田ひ香  「一つ足りない」畠中恵
    +++

    「十年」というたったひとつのキーワードで、こんなにヴァラエティに富んだ物語が生まれるのかと、著者の方々の着眼点と想像力に感心させられる。タイムトリップという要素が盛り込まれるだろうことは想像に難くないが、それも複雑に入り組んでいて、一筋縄ではいかないのである。心臓をぎゅっと掴まれるようなもの、じんわり熱くなるもの、目を瞠るようなもの。長いようで短く、でもやはり長い十年という時間の流れに、さまざまな感情を呼び起こされて、どれも味わい深い。愉しめる一冊だった。

  • 10年をテーマにした5人の作家による短編集。正直、畠中恵のしゃばけシリーズの番外編があるので、手に取ったのだけど、印象に残ったのは「白紙」と「君が忘れたとしても」だった。10年が上手く噛み合って使われていた。
    「白紙」はものすごくリアルで、この先生はともかく、現況の日本では起こり得る出来事。親のエゴでもあるけど、生きてナンボだけど子供を残しても地獄…うーん。彼女の行動はちょっと?先生や彼氏にここまで伝えるかとか。先生の思考はちょっとうるさいけど、こんなものなのかな〜。
    「君が…」は出だしがいい、はい?何ですか?コレ?みたいなところから始まるところが。これは幸せだな。

  • “十年”をテーマにしたアンソロジー。新潮社yomyomに入った短編を5つ集めている。
    アンソロジーの魅力といえるか、キーワードは統一されていてもテイストがバラエティに富んでいてよい。特に、読後感というか後味がそれぞれで全く違ったのがよかった。作家もよいが、編者がよいと思う。
    また、無難でいい話を集めがちなアンソロジーにしてはエッジの効いた結末もあり、当初の期待をいい方に裏切ってくれた。
    気に入ったのは原田ひ香。多少インパクトに欠けるものの、上手くまとまっている。はじめて読んだが、他の作品にも手を出そうと思う。
    4-

  • 「10年」がテーマの豪華なアンソロジー♪

    ・中田永一「地球に磔にされた男」★★★★
    時間を跳び超え、あらゆるパラレルワールドを行き来する・・・ラストは中田永一っぽいかもw

    ・白河三兎「白紙」★★★★
    生徒のために、よかれと思って、背中を押した・・・言葉は、彼女に、勇気を与え・・・
    またもや奈落の底に真っ逆さまに突き落とされたし。

    ・岡崎琢磨「ひとつ、ふたつ」★★★★
    ターナー症候群の女性の、心の奥底の孤独と希望への一歩。

    ・原田ひ香「君が忘れたとしても」★★★★
    姉が亡くなっても、その子供を義兄を助けながら、すっと面倒みたりはしないよなぁ・・・と思いつつ読む。
    20歳になった甥っ子との再会のシーンはよかったけどw

    ・畠中恵「一つ足りない」★★★
    中国の河童たちが海を渡って九州、そして関東へw

  • 子どもの頃、十年後の世界というのは
    輝かしい未来で、想像すらできないくらい遠い遠い世界だった。
    それが今では、ついこの間・・・と思っていたことが
    十年近く前のことだったりして呆然とすることもしばしば。
    同じ十年でも、永遠だったり一瞬だったりするのが時の流れなのだろう。
    この短編集に出て来る十年も、辛かったり切なかったり
    一瞬だったり、やっと過ぎて行った十年だったり。。。
    それぞれ骨太で愛おしい時間の流れがそこにあります。
    主人公たちと過ごす色々な十年を是非経験してみて下さい。

  • バラエティーに富んだアンソロジー。
    白河三兎「白紙」が、特に印象に残る。
    優等生が、突然反抗し始めたのはなぜか。
    短い話だが、ぐいぐい引き込まれる。
    オチも強烈。
    「しゃばけ」スピンオフの畠中恵「一つ足りない」も、スケールの大きなドタバタで、痛快。

  • 『地球に~』の主人公がろくでなしなので、乙一寄りかな?と恐々読んでいたら、やはり中田永一テイストのラストで安心。世の中こういう事件はあるとはいえ『白紙』のオチは好きじゃない。担任の単純な想像力にもイライラ。『ひとつ、ふたつ』『君が忘れたとしても』は心に沁みてきた。

  •  5人の作家によるアンソロジー。どの作家も読んだことがないし畠中恵以外は初耳だったので、読書の幅を広げる意味と、「その一瞬の選択が、あなたの10年後を変える」というキャッチコピーに興味を惹かれ買ってみた。実際に読んでみると、そうしたメッセージ性があるか否かは各短篇により大きく異なるので、あまりバイアスをかけて読むと当てが外れるかもしれない。

     10年という月日は、別段重みを持っていないように感じる。18の頃、10年というのは途方もないくらい長い時間に思えたが、今になって振り返ってみれば短い一生のなかの更に短い一部分、に過ぎないように感じる。もちろん、濃密な10年を過ごした人にとっては10年対し思うことは多いのだろうし、それが良いことでもあるのだろう。

     翻って未来に目を向けたときに、10年という年月をどう捉えるか。そう自分に問いかけた際に、前半3つの短篇(「地球に磔にされた男」「白紙」「ひとつ、ふたつ」)は示唆的といえるだろう。

     味が濃く、ちょっとくどすぎるように感じる短篇もちらほらあるが、安心して読める一冊。

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