向日葵ちゃん追跡する (新潮文庫 と 30-1 nex)

著者 :
  • 新潮社
3.13
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本棚登録 : 146
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800752

作品紹介・あらすじ

禁止されたはずの恋心。でも、あの人を救いたい! 原向日葵(はらひまわり)は、「おさらぎセキュリティ」ストーカー対策員の19歳。調査では暴走しがちと言われるけれど、自分的にはパンケーキ好きの普通の女子だと思っている。ただ一点、元ストーカーという消えない過去を別にすれば──。接近禁止を言い渡された恋人に殺人現場で再会し、向日葵の運命が再び動き出す。無実の彼を救いたい、でも彼には近づけない。ほろ苦青春ミステリー、疾走開始(テイクオフ)!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけに軽い気持ちで読んだがストーカーの思考は恐ろしいかも。でも知り合い同士のストーカーは色んな意味で微妙だと思うが。しかし主人公によればアカンそうです笑!読めばわかりますが、切ないよな向日葵と言いたくなる。

  • 無駄なく伏線は全て回収し、よくできてるなーと思ったけれど…
    ただ、向日葵ちゃんの周りで起こったこと…でしかなく、前科者は前科者でしかない…という感想した残らずでした。

    同僚たちの名前は面白いですね。

  • 久しぶりの友井作品。
    しずくではなく、「父さんやボランティアバスのような重めの題材、でも文体&謎はずっとずっと軽め」という印象。今の自分にはこの読みやすさが助かります。

  • 読んでてストーカーの心理について勉強になった気がする。ストーカーの心理に詳しければ鵜飼が犯人という事実にたどり着くのかもしれないけど自分は思いつかなかったので最後びっくりした。ストーカーするほど好きな相手ができるって少し悲しいけど自分とは無縁の世界だと思った。淡々とストーリーが進んでいって、向日葵は真面目な女性だなと感じた。

  • 図書館の作者検索から見つけてリクエスト、レンタル。面白そうなのに何故この本あまり聞いたことないのかなと思ったけれど読んでちょっと納得。一応事件は解決しているけれど読後感があまり良くないー。。

    色々な作品を書く中でも迷いや挑戦、
    迷走があるのかな、と思ってしまった作品です。

  • 主人公サイドから見ていると彼女がストーカー認定なんて。。と思ってしまいますが、本人もすでに認めているように相手の立場からするとそういうことなんですね。でも彼女には幸せになってほしい。まだ20歳になったばかりだし。

  • 面白かった。

  • 元ストーカーで、現在はストーカー対策を担当する防犯アドバイザー。
    経験を活かして仕事に取り組んでいたが、その相手と再会してしまう。
    殺人現場から逃げた彼の無実を証明するため、調査を始める。

    可愛らしくポップな印象を持たせつつ元ストーカーという過去がなんとも。
    元犯罪者だからこそできる予防対策というのは理解できるけど、愛情とストーカーの境界線って難しいな。
    結末が不完全燃焼。

  • 20190210

  • ストーカーだった主人公が、ストーカーされ、ストーカーする…。
    とことんストーカーばっかり出てきて後味悪い。
    友井羊らしくない。

  • 防犯対策の会社に勤める19歳女子の主人公(元ストーカー)が、仕事の中で巻き込まれた殺人事件に関わっていく、というミステリー。

    「スープ屋しずく」が面白かったので、読んでみたのですが、内容は面白かったものの、ちょっと読みにくい感じがありました。なんでかな。

  • ストーカーをする側、される側のどちらの心情も良く描かれていた。
    可愛らしい表紙から「ストーカー」という題材もコミカルに描かれているのかと思ったが、想像以上に重かった。

  • 2017/3/11宝塚西図書館から借りた。

  • ライトなタイトルだけど結構なストーカーの話だった。元ストーカーが防犯アドバイスをし、ストーカー自身のアフターケアもする。事件に巻き込まれ、偶然元ストーキング相手に関わることになった向日葵ちゃん。追跡するにはいろんな意味が…。

  • 禁止されたはずの恋心。でも、あの人を救いたい!

    向日葵(ひまわり)は、「おさらぎセキュリティ」でストーカー対策を担当する19歳。調査では暴走しがちと言われるけれど、自分的にはパンケーキ好きの普通の女子だと思っている。ただ一点、元ストーカーという消えない過去をのぞけば——。接近禁止を言い渡された憧れの人に殺人現場で再会し、向日葵の運命が再び動き出す。彼の無実を証明したい、でも近づけない。ほろ苦青春ミステリー、疾走開始(テイクオフ)!

  • 犯人は想像通り。
    佐藤くん、それはナイよ。

  • 防犯アドバイザー(元ストーカー女子)が。
    昔ストーキングした男性の冤罪を晴らそうと四苦八苦。
    なかなか丁寧な物語なので読み応えあります。

  • 話の展開は読めてしまったけれど、
    主人公の設定が面白くて好きでした。

    「ほろ苦青春ミステリー」とありました。
    青春ものが苦手な私ですが、ミステリーがメインだったので
    そこまで嫌悪せずに読めたかなーと思いました。

  • 主人公が元ストーカーで、調査対象がその元ストーカー相手のため、ストーカー規制法が適用されて調査対象に近づけないという逆境シチュエーションがとても興味深く思いました。

    能力は優れているのに、それを発揮できない強烈な「縛り」があるというやきもきした状況で、主人公はどうするのか?と考えると、後の展開がとても気になりました。

    けれど、作者が以前上梓した「ボランティアバスで行こう」があまりに素晴らしすぎたためか、期待を上回る読後感を感じられませんでした。どうしても一筋縄で終わらないだろうと予想してしまうのですが、そうなるとその予想を超える展開が難しくなるわけで…

    それでも及第点以上の面白さはあったと思っていますので、同作者の作品をもう少し追いかけてみようと思います。

  • 面白い。探偵事務所の新人女性探偵の活躍ならば他にも色々あるだろうが、ストーカー犯罪対策を専門とする本作の主人公は、本人自身がストーカーで禁止命令を受けている状況ってのが面白い。しかもその相手が目の前で起きた殺人事件の容疑者だし。といったとても変わった設定でスタートするのだが、日本画の画壇のあれこれが加わって美術探偵的な要素もたっぷり盛りだくさんな内容となっている。構成がいまいちなのか、エピソードの箇条書きのように感じられるのが少し残念。ストーリーの大きな流れの中にたゆたう心地良さが感じられない。続編に期待します。

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著者プロフィール

2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞してデビュー。14年、『ボランティアバスで行こう!』が名門ミステリファンクラブ「SRの会」13年ベストミステリー国内第1位に選ばれる。著書に“スープ屋しずくの謎解き朝ごはん”“さえこ照ラス”“レシピで謎解きを”の各シリーズ、『映画化決定』など。

「2023年 『無実の君が裁かれる理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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