幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800769

感想・レビュー・書評

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  • 天久鷹央の事件カルテ第二弾
    長編です。
    今回は、鴻ノ池舞が容疑者となってしまう物語。

    手術後のオペ室で麻酔科医が喉をメスで切られて死亡。
    記録用ビデオには透明人間と格闘したかのような映像。しかし、オペ室は密室。
    そこにいたのは、死んだ麻酔科医と術後全身麻酔で身動きできない状態でいた鴻ノ池舞。
    麻酔科医と舞は過去に関係が..

    舞が麻酔科医をメスで殺したのか?
    一方で、麻酔科医も息絶える寸前に舞に筋弛緩剤を投与しようとしていた..
    その目的は?

    犯人は誰?
    真相は?
    という展開ですが、明らかになった真相は唸るものでした。
    全ての謎が明らかになってスッキリ!

    医療エンターテイメントとしてこれまた楽しめました。

  • 天久鷹央と小鳥こと小鳥遊コンビの医療系ミステリー。手術後のオペ室で、カメラに映らない相手と格闘した麻酔科医が、メスで咽喉を切られて亡くなった。密室現場で、首への締め痕付き。
    お二人の軽妙さは、いつも通り。医療系トリックも、なるほどって理解できました。そして、事件が起こった手術室が、ちょっと出るのよってイワク付き物件。そのイワクが事件を解く鍵にもなるんですね。
    まあまあ生きてくると、元ナースの友人とか知人がちらほら。ママ友だったそのうちの一人が、今まで仕事をした事が無いって言っていて、珍しいなあと思っていたのだけど。理由が、看護師になって新卒で勤めて、夜勤の見回りの時早々に、事故で亡くなった結婚間近の女性と目が合って、先輩に訴えたら、「早く慣れてね。」で、どーしても慣れなくて、一か月で退職。その理由で復職できずそのまま結婚したらしい。どうなんだろうねえ、そう思うとそう見えるのかしらねえ。

    • 土瓶さん
      そ、それは……でたってことかな?
      :;(∩´﹏`∩);:
      そ、それは……でたってことかな?
      :;(∩´﹏`∩);:
      2023/01/27
    • おびのりさん
      ベッドの隙間に、婚約指輪がありましたとさ。
      ベッドの隙間に、婚約指輪がありましたとさ。
      2023/01/27
    • 土瓶さん
      慣れるかーい!!
      (⁠ノ⁠ ̄⁠皿⁠ ̄⁠)⁠ノ⁠ ⁠⌒⁠=⁠=⁠ ⁠┫
      慣れるかーい!!
      (⁠ノ⁠ ̄⁠皿⁠ ̄⁠)⁠ノ⁠ ⁠⌒⁠=⁠=⁠ ⁠┫
      2023/01/27
  • 医療系のミステリーではありますが、密室での出来事の謎を解明するという展開で、解き明かした謎の説明も素人にもわかるように解説されていますし、医学の知識がなくても十分楽しめる内容であろうと思います。
    個人的には天久鷹央シリーズとしては2作目の読了でして、鷹央の思考パターン、とくにある出来事や見つけた事柄に対して”脊髄反射”するのではなく、そこから考えられる原因や事後の展開について論理的に考えうるパターンをひとつづつ洗い出し精査してゆく手順が印象に残ります。やっぱアタマのいい人ってこういう思考回路なのかなと、自分は小鳥と同じでついつい脊髄反射的に考えて(本当の意味で考えてはいないということになります、あくまでも反射なので)しまうタチなので。

  • 密室で透明人間と格闘?これ医療で説明できるの?何の関係があるの?「?」がいっぱいだけど鷹央先生がちゃんと診断してくれる。

  • 小鳥たちの病院の看護師
    鴻ノ池舞が別の病院で手術をした。
    ところが術後すぐに麻酔医の湯浅が
    まるで誰かに襲われたような映像を残し
    首を切られて死亡。
    しかし、手術室には彼と舞しかいないはずだった。

    この病院では、少し前に
    湯浅と看護師長の辻野が幽霊を見る
    という騒ぎが起きていた。
    手術が間に合わず死亡した急患の呪いだと
    湯浅と共にその手術を担当した医師はおびえるのだが
    警察は現実的に見て
    舞を犯人と決めつけているようだった。

    小鳥は鷹央のさしがねで転院し
    医師として舞の近くで勤務しながら
    病院内部の情報収集を開始。真実に迫る。

    今回はひとつの長編で。
    本当に安心して読んでられるわ。
    幽霊話入れてきてるけど
    きっと科学的な説明がつくはずと
    思っていたらキッチリ解明。
    いやぁ、面白かった。
    もちろん、準レギュラーの舞は無実。
    今後は小鳥と鷹央ちゃんに加えて
    彼女の活躍?も楽しめそうです。

  • 天久鷹央の冴える推理,密室の手術室?今回は偶然にも意図した結果と違ったために犯人も大変,謎を解く方も大変だった.医学的な知識も増え,会話も楽しく,面白いミステリーだった.

  • 相変わらず読みやすくさくっと読了。まあ,だいたい予想はつくけどトリックは?という意味でHow do it?な点で面白いです。鴻ノ池の今後は果たして。次巻も楽しみです。

  • シリーズ2本目となる長編。他の病院が舞台ということもあってか、鷹央先生の暴走はいつもよりも大人しめ、という印象でした。それでも、事件にずけずけと首を突っ込む態度は、読んでいて気持ちがいいです。

  • 前回の長編より話が自分好みだった。
    今回容疑者に浮上したのはなんと鴻ノ池さん。
    「透明人間」「密室殺人」
    病院内のパワハラ、セクハラ。
    成瀬刑事のジレンマ(素人に事件に介入されたくない。けれども…。)
    桜井刑事は真実の為ならあのメンバーに情報を流したりするけれどね。
    鴻ノ池さんの医師を目指した背景。
    亡くなった湯浅が残した「本当のダイイングメッセージ」は誰に?何の為に?
    実は私は鴻ノ池さんが苦手ですが、違う一面が見れて良かった。(だけど苦手は払拭出来ないけれどね。)

  • 齧歯類のアレルギーなんて初めて聞いた。分からんかったー。

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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