凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

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著者 : 河野裕
  • 新潮社 (2016年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800806

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凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)の感想・レビュー・書評

  • 階段島の謎が次々に明かされ、一気読みしてしまいました。一巻も「いなくなれ、群青」の頃からの伏線が回収されましたね。ピストルスターの少年の謎、クリスマスの事件の真相、時任さんの正体、堀の願いと苦しみ、安達の目的・・・こんなに複雑で細かい作品を作れる作者さんはやっぱりすごいです。

    個人的には真辺よりも堀を応援してあげたくなります。
    謎はひとまず落ち着いたと思うので、これからは七草と真辺、堀と安達がどのように決着をつけるのかが楽しみです。

  • 彼女には初めから敵も味方もいない。
    正反対だからって敵じゃない。
    全てを否定することもしない、全てを肯定することもしない。
    だから何度でも話す、話し合う。例え交わらなくても、理解されなくても、諦めない。
    それが彼女だ。

    ただ、彼女は怖がってる。
    否定されないことを怖がってる。
    自分が間違った時に、間違っているよと言ってくれる人がいないと困るのだ。
    自分は止まれない、自分が間違ってると思っているものには諦めず向かって行ってしまう。でも、それ自体が間違ってるときに、彼女は自分じゃ簡単には気づけない。
    だから彼が必要なのだ。正反対の彼が。
    常に彼女を正面から見てくれる彼が。

  • 階段島シリーズ四作目。
    うーん、ここで終わりかと思っていたら、まだ続くのか。そして、ファンタジーだとわかってはいたけど、ガチでファンタジーなのね。魔女とかあれこれ、私が中学生の頃に妄想していた話のようです。
    さて、郵便局員の謎とか、魔女の謎とか、階段島が作られる経緯など、あれこれこの巻で明かされますが、七草の謎はさすがに意外でした。
    どんどんいらないと思われる部分でも捨てられていったら、元の人物はスッカスカになってしまわないんだろうかと思ってしまいました。
    息子を持つ身としては、小学三年生であそこまで考える子どもは少数です、と言いたい。大半の男の子はあそこまで難しいことを考えたりしません。いや、何か考えているのでしょうが、きっと支離滅裂です。
    どんどん話としては微妙になってきましたが、最後はどこに行きつくのか知りたいので読み続けると思います。

  • 8月26日読了。図書館。

  • 階段島の色々な秘密が明らかになる巻。安達が〇〇の堀の対抗馬であること、郵便屋の女性が前の〇〇であることなど、文章は読みづらいけど一気に話が進むような秘密が色々と出てくる。もう一人の七草が登場し、〇〇の堀と関係があるという展開は読めなかった。七草と真辺がようやく互いの気持ちを確かめ合った部分はニヤリとさせられたが、今後の階段島をどうするかでまた一問題ありそう。物語の終着点が見えてきそうで来ないこのシリーズ、どう物語をまとめるのか?。こうなったら最後まで読み続けていきたいと思う。

  • 【あらすじ】
    君が求めたものは、夢か、幸福か。新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイト達だったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。紐解かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた七年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

    【感想】

  • 文章が淡々としてるせいか自分の読解力のなさなのか、内容があまり入ってこないんですが。
    いや、そういう世界観てのは分かるのよ?
    ともあれ真辺さんと堀さんには幸せになって頂きたいと思います。

  • ○凶器とは、黒とは?階段島の出来上がりの謎が明かされる
    主人公の七草が、同級生の真辺を筆頭に、クラスメイトの堀や佐々岡、安達と一緒に階段島に起こる謎を解いていくシリーズの第四弾。

    相原大地という少年が階段島に来てからしばらく経つが、現実世界の七草たちも階段島の七草たちも何とか戻せないか試行錯誤する。そんな中第三弾で突然階段島にやってきた安達が、大地のために新聞部を作ろうと言い出す。何か目論見があるのだろうと思った七草は否定しないが目論見を探ろうと先手を打とうとする。堀と安達、真辺のバランスを取ろうとする中で、堀に会えるはずだった夜に会えず、代わりに会うことができたのは・・・

    この本ではいよいよ、階段島を魔女が作った動機や意味合いが明かされる。
    そして七草自身や真辺自身は、どんな自分を捨てたのか。

    「捨てられた人の島」であることからある意味自明の問いではある。
    しかし、よく考えれば現実の七草に実際に記憶のない期間が多すぎる謎はあった。作者が今までごく小さな違和感に抑えてきた部分だと思う。捨てる過程で多くの葛藤が存在することも、第三弾の相原大地の謎を解く回で表されたとおりだ。
    また、堀の動向も気になる。ライバルだという安達が階段島に加入したことにより、堀は少し雲隠れするようになる。堀はどんな思いを込めたのか。そして協力者とは。

    読了時にはパンチされるような重さも兼ね備える。エピローグは語り口さえ柔らかいものの、内容は衝撃的だ。今後の展開に大きな影響を与えるに違いない。
    複数の人間の思惑が重なり出来上がる階段島は、真の理想か。それともただの掃きだめか。答えはこの本だけが知っている。

  • 階段島について全部明かされたのかなこれで。
    やはり時任さんが前任の魔女だったのか。
    時任さん以前の魔女は出てこないのかな?
    そもそもの始まりが気になる。
    最初の魔女は出てこないのかな。

    時任さんが堀に魔女の力を渡したまでは良いけど、七草が2人には少し驚いた(笑)
    途中から予想してたけど、いや、まさか。と思いながら読みすすめてたから。
    まぁでも分かりやすい伏線あったもんな。
    ピストルスター事件の時に7年前に見たことがあるって話や小3の頃に逆上がりを教えてあげた女の子の話のとこで予想はしてたんだよね。
    でも、以前に来たことがあるんだろうなくらいにしか思ってなかったからまさか2人いるとは。
    階段島には1人までだと思っちゃってたから。
    しかし、7年前の七草はもうこわれてしまっていたから、今の七草が由宇を選んだから、拾われて消えてしまった。
    どこまでも優しい堀に手助けせずにはいられないよね。
    元の世界の七草も、階段島の七草も由宇との関係がこれで同じくらい進んだな。
    7年前の七草を拾うため、“勇気”を出して由宇に大好きだと明確に言葉で伝えた時はよし!とガッツポーズきめたわ(笑)
    でも、まさかの関係性はまだ恋愛未満に留めたところは脱力した。
    そうだよね、そんなトントン拍子にこの二人が進む訳ない。
    でも、今回は大きな一歩前進!
    由宇も七草への想いをちゃんと自覚して考えたところが大きい。

    魔女の資格か。
    幸福であること、ありつづける。
    他の人に自分よりその魔女の方が幸福であると証明されたらそこで能力が奪われるのかぁ。
    安達は堀のために能力を奪おうとしてたんだよね。
    孤独で優しくてボロボロな堀のために。
    真の狙いが堀ではなく7年前の七草の方とは予想外だった。
    堀を攻めるなら7年前の七草を突くのは妥当だよな。
    それにしても、7年前の七草と堀は凄いな。
    階段島のシステムを一から2人で考えるなんて。
    どっちもまだ小3、堀は違うかもだけど小学生の時だよな?
    それでこのシステム考えるなんてどんな子供だ(笑)
    けど、七草が親が恋しくて泣いたところでホッとした。
    どれだけ賢くともやはり子供の一面がちゃんとあるんだなと。
    この二人も賢いけど、同じくこの頃の安達も賢い。
    魔女であるための最も良い方法に行き着くなんて。
    そうだよな、島に一人きりの方がいいよな。
    一人であれば比較対象がいないから幸福であることを維持するのは堀のやり方よりはかなり易しくなる。
    みんな小さい頃から賢すぎ。

    これはどう終わるんだろ?
    まだ続くのは分かってるけど、ここまでくると落とし所がちょっと難しいよな。
    由宇が魔女になると言い出すし。
    早く続き読みたいな。

  • 魔女と島の成り立ちについての詳細がようやく語られた。
    安達のやり方は相変わらず好きになれないけど、堀と七草がどうしてあんな密接な関係になったのかもよく理解できないから、三人の女の子たちの中で好感度が高いのはやっぱり真辺のままだなぁ。
    真辺の「危うい強さ」とか「孤独な美しさ」みたいなものは一貫して書かれているせいもあってよく分かる。でも、今回それが乱れそうになった瞬間も同じくらい綺麗だった。結局ありきたりな告白という形は取らなかったけど、大切にしたいから選ばないって選択も真辺らしくてよかった。

    どんな形でもいいから真辺と七草にハッピーエンドが訪れてほしい……。

    あと、相変わらずピストルスターだったり星や空の描写がとても綺麗。
    締めの文章も最高だった。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    君が求めたものは、夢か、幸福か。新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイト達だったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。紐解かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた七年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

    【キーワード】
    文庫・シリーズ・青春・ミステリー


    ++++4

  • このタイトルがすでにすごい。
    そしてこんなにも話が繋がっていたとはと舌を巻く。

    いやー素晴らしいシリーズだ。

  • さらにちょっと飽きてきた。
    心を穿つ青春ミステリ、と銘打たれているけれど、自分の年齢が合わないのか、心は穿たれない。でも、若いときに読みたかったな、とは思う。
    何にせよ、どんな解決がもたらされるのか、気にはなる。

  • 謎が一気に解放されました。しかし、前巻の内容をよく覚えていないので、いまいち盛り上がれなかったのは残念でした。いずれ読み返したいと思います。読んでいる最中はすごく面白いのに、いざ読み終わってしまうと内容がぼんやりとしか思い出せない不思議なシリーズです。
    主人公の7年前の描写に違和感。小学3年生ってあんな感じなのかな。

  • 島の秘密はほとんど明らかになってしまいました。あとはそれぞれが何を望んで、何を選択するかでしょうか。

  • 島の外でどうだったのか覚えてないなぁ。何となく人間関係を察しながら読んだ。階段島って本当に魔法使いの島だったのね。いつもながらタイトルが文中に出てくるとグッと来る。

  • 君が求めたものは、夢か、幸福か。

    新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

  • 堀ではない誰か別の「魔女」から電話がかかってきて、階段島が崩壊の危機にあると七草に告げる。魔女でいるためには幸福であることが条件で、その条件が失われつつあるのだと。
    堀から魔法を奪おうとしているのは、記憶を保ったまま階段島に現れた安達。彼女はかつて、前代の魔女である時任の後継者を巡って堀と競ったことがあった。
    堀の幸福とは階段島の「何も捨てないこと」という理想を守ること。そして「善い魔女」であり続けること。だから彼女は島民の自由を保障し、島の中では万能な存在であるにもかかわらず自らにとって不都合なことでも黙認してきた。そのルールを破ることは彼女の理想を否定することで、不幸を証明することだ。そのため安達に対して直接手出しをすることもできない。

    階段島にはもう1人の("3人目の")七草がいた。彼は7年前に七草に捨てられた人格で、堀と一緒に階段島を作り上げた存在だ。
    真辺由宇が七草にとって特別なように、彼にとっては堀がピストルスターだった。だから彼は堀の理想を愛し、たとえ堀が傷ついても、彼女に理想を貫かせ続けた。しかし昨年のクリスマス、彼は傷つく堀に耐えかねて、彼女の理想ではなく彼女自身のために、プレゼントの配送を止めるよう助言してしまう。島の外の人々への贈り物が多く含まれるクリスマスプレゼントの管理は、島民の悲しみを直視する辛い作業だからだ。
    だがそれは、彼自身の理想に反する行為だった。七草が保ち続けている理想を彼は維持することができなかった。そうして彼は七草によって拾われ、消滅してしまう。


    「猫には、愛がわからないものなの?」
    「きっと。猫と人間にはわからない。どちらも好奇心が強すぎる。…愛なんてのは、間近で詳細に調べるほどにわからなくなっていくものなんだ。…愛ってのは実体のない、空白みたいなものなんだ。それを細分化すると、別の色々な感情が見つかる。…たくさんの感情が、転々と散らばっていて、それを包んでいる空白の名前が愛なんだ。でもオレたちはなかなか、空白に目を向けられないんだよ。」

    「会話っていうのは、なにを言うのかだけが重要なわけじゃない。本当に大切なのは、なにを言わないでいるのかだ。…もしすべてを見通す神様が名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」
    「白紙ばかりだと、どこを読んでいいのかわからないよ」
    「ただ真っ白を眺めていればいい。ああ、白って綺麗だなと思っていればいい」

  • 階段島シリーズ4作目。魔女の仕組みや秘密がわかっておもしろくなってきました。1巻のピストルスターや他の要素も復活してて読み返したくなる。そしてもう1人の七草との出会いと消失。話がさらに複雑になりましたが、そろそろ山場が来そうな感じがします。安達の行動がまだ不明瞭な部分が多いので、その動機が気になるところです。消えた七草によってこれからどう変わるのか、すこし不安を覚えます…魔女がしあわせになってほしい。けど、難しそう…どんな展開になるのか楽しみです。

  • 夢と幸福の意味を問う4巻目。
    3巻目のラストから直接続く話で、七草や堀など暗躍していた人物たちの裏側が次々と明かされて行く。
    ただし明かされたからといってスッキリするわけではなく、冷たい冬の夜空のような独特の後味が残る感じ。
    ここからどう続いて行くのかが楽しみ。

  • ■君が求めたものは、夢か、幸福か。

    新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

  • 階段島の本質が明らかにされるシリーズ第4弾。 
    自己矛盾の塊だった階段島。 
    悲しくも優しくて、残酷な幸福の結晶である階段島。 
    階段島の未来は、この物語の行方は、彼らが行き着く先は……。

  • 階段島や魔女のなりたりが描かれた巻。

    2、3巻が微妙だっただけに、今回は面白い内容だった。
    ただ、表現が回りくどすぎてずいぶん遠回りした気がする。

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