凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800806

作品紹介・あらすじ

君が求めたものは、夢か、幸福か。新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイト達だったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。紐解かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた七年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、相変わらずの「Aだ。一方でAではない。」みたいな言い回しに疲れるけれど、だいぶ物語が進んだ、階段島シリーズ第4弾。

    以下、ネタバレです。


    前作で混乱を引き起こした安達が階段島へきた。階段島の七草は安達のことを知らない。魔女は実は2人いて、安達は堀の不幸を証明して魔法を奪おうと画策していて、実は大地も七草さえも安達の目的のためにうまく動かされているだけでは、という気もしてくる。

    そして、3人目の七草が出てきて・・・こっちの七草は堀を信仰していて・・・ここに私、混乱しまして。というのが、3人目の七草は現実の自分に、「堀のそばにいたい」という思いを捨てられ、階段島にきたというわけなのだけど、その「堀のそばにいたい」が突然すぎてついていけなかった。真辺については、そこらへんの記述がたくさんあるわけで、まだ理解できるんだけども。

    そして、堀と空を飛ぶ七草。急にファンタジー。

    ちょっとちょっと、私、もう無理かも、この話、と思いつつも、やはり最後が気になるし、なんか気になるこのシリーズ。階段島シリーズって結局はすっごく内省的な物語なの?という私自身の疑問のためにも読み続けます。

  • 登場人物が少ないので人間関係が複雑。知っているけど言えない。魔女の謎が少しずつ明らかになっていく。
    あやふやなまま放っておいても上手くいくこともあるのに、もやもやしつつも自分の想いをはっきり言っているのは読んでいて気持ちいい。

  • 「もしすべてを見通す神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」

    何を言うかではなく何を言わないのか。

    余計な一言を1番言いたくなるときに言わないのが大切なんだろうなきっと。

  • 大嫌いで大好きで、守りたくて壊したい。
    これは七草から真辺への思いであり、
    七草から堀への思いでもある。
    勝手に七草のピストルスターは真辺だけでいてほしいと思ってたので、少し寂しい気持ちもあるけど、だからこんなに堀への優先順位も高かったんだという納得感もある。

  • もったいぶった言い回しも、ここまで来るとさすがにしんどい。言いたいことに興味はあるけど、理解しようと頑張る気力がわかない。このまま読んでもモヤモヤが残るだけかなー。シリーズの終着点を見届けたい気持ちもあるが、、

  • 階段島シリーズ第4弾。今まで隠されていた事実がだんだんと明らかになっていく。理屈っぽい言い回しがいつもより多く、途中で飽きてしまうこともあった。

  • 次々と明かされる事実には驚いたが、よく理解出来ない部分も多かった。(私の理解力がないだけかも知れないが。)
    哲学的なセリフなどが長ーく続くので、早く話が進まないかなあ、と思ってしまう。
    これらを除けば、面白かった。

  • 七割くらい読んだ。もう無理、楽しくない。

  • 真辺の真っ直ぐさが好き

  • まぁ、敢えて書く必要も無いと思うので、これで。やっと4冊目終わり。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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