凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1816
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800806

作品紹介・あらすじ

君が求めたものは、夢か、幸福か。新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイト達だったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。紐解かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた七年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • ついに第四弾!物語はかなり核心に近付いてきて、難しいけどやっぱりとても面白い!
    この人の文章と発想力好きすぎて速攻読み終えた
    天気を「空の青をそのまま絵の具にして「八月」と名前を付けたくなるような、隅々まで晴れ渡った日だった。」って表現するなんて天才じゃない?好きすぎる

  • 登場人物が少ないので人間関係が複雑。知っているけど言えない。魔女の謎が少しずつ明らかになっていく。
    あやふやなまま放っておいても上手くいくこともあるのに、もやもやしつつも自分の想いをはっきり言っているのは読んでいて気持ちいい。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/567358

  • 「もしすべてを見通す神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」

    何を言うかではなく何を言わないのか。

    余計な一言を1番言いたくなるときに言わないのが大切なんだろうなきっと。

  • ちょっとばちばちする内容だったので読み進めにくかった。
    堀のことがあまり好きじゃないのかもしれない。
    ただ魔法の謎が解けてきたのは良かった。

  • 結局何が書きたい。そもそもテーマが難しいのだから登場人物の分身をあたかもいない?かのように進んでいくのはわかりにくい。同人誌じゃないんだから、こんな話好きでしょ感。ああぁまだ巻数あるよー。

  • 七割くらい読んだ。もう無理、楽しくない。

  • うーん、相変わらずの「Aだ。一方でAではない。」みたいな言い回しに疲れるけれど、だいぶ物語が進んだ、階段島シリーズ第4弾。

    以下、ネタバレです。


    前作で混乱を引き起こした安達が階段島へきた。階段島の七草は安達のことを知らない。魔女は実は2人いて、安達は堀の不幸を証明して魔法を奪おうと画策していて、実は大地も七草さえも安達の目的のためにうまく動かされているだけでは、という気もしてくる。

    そして、3人目の七草が出てきて・・・こっちの七草は堀を信仰していて・・・ここに私、混乱しまして。というのが、3人目の七草は現実の自分に、「堀のそばにいたい」という思いを捨てられ、階段島にきたというわけなのだけど、その「堀のそばにいたい」が突然すぎてついていけなかった。真辺については、そこらへんの記述がたくさんあるわけで、まだ理解できるんだけども。

    そして、堀と空を飛ぶ七草。急にファンタジー。

    ちょっとちょっと、私、もう無理かも、この話、と思いつつも、やはり最後が気になるし、なんか気になるこのシリーズ。階段島シリーズって結局はすっごく内省的な物語なの?という私自身の疑問のためにも読み続けます。

  • 現実世界での登場人物達を知る安達が階段島へやってきた。誰も彼もが秘密を抱えている状態で、安達と堀、そして安達と真辺の邂逅は階段島の現状にどんな影響を与えるのか…。魔女と階段島の来歴が明らかになる回でした。七草と真辺の関係はこのままでいられるのか。次巻が気になります。

  • 大嫌いで大好きで、守りたくて壊したい。
    これは七草から真辺への思いであり、
    七草から堀への思いでもある。
    勝手に七草のピストルスターは真辺だけでいてほしいと思ってたので、少し寂しい気持ちもあるけど、だからこんなに堀への優先順位も高かったんだという納得感もある。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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