- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102001028
感想・レビュー・書評
-
「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという」
物語後半までこの意味がきちんと理解できていなかった…
世界が生まれ出るために崩壊しようとしている
古い世界の終わりは新しい世界のはじまり
途中、内容が難しくてよく分からないまま読み進めてしまったところもあるが、シンクレールの不良少年との不幸な経緯から戦場での最後を通して自己追求とはなにか深く考えさせられました。
繰り返し何度も読まないとだめですね…
ヘッセの作品に日本人が登場したときはぎょえええーと思った。すこし嬉しい。
『車輪の下』とともに『デミアン』は腐女子のバイブル…なるほどと思ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めて読んだのは10代最後の頃。何故生きるのか?など、苦しく混沌とした心境でヘッセに救いを求めていた時代でした。
高橋健二訳のデミアンを、一字一句全てが自分自身の体験のように感じられるまで時間をかけて読み、読み終えた時には暗唱できそうなくらい心と身体に浸透していました。星に恋した若者の個所が忘れられません。
他の翻訳でも読んでみましたが、かなり違和感があり、翻訳でこうも格調が違ってしまうのだと痛感させられました。
やはり原語で読むのが1番なのでしょうね。私には無料ですけれど。 -
◆岩波書店/デミアン
https://www.iwanami.co.jp/book/b247769.html -
【2024年72冊目】
恐れから不良少年であるクローマーに対して嘘をついてしまった10歳のシンクレールは、彼からの脅しを受け、精神的に病むほど追い詰めてしまう。そんなシンクレールを救ったのは年上の級友、デミアンだった。その後のシンクレールの人生はデミアンと共に過ぎて行く。
難しかった…外国の小説って翻訳されてる言葉がしっくり入ってくるか入ってこないかで結構明暗がわかれると思うんですけど、この話は残念ながら入ってこなくて、途中から小説じゃなくて宗教、もしくは哲学書を読んでいるという風に自分を納得させるなどしました。
教養小説というジャンルにわけられるようなのですが、こっちの教養がなくてついていくのに必死でした。青年の葛藤を小難しく描いているような感じ…?デミアン好きの方にはこんな表現の仕方して本当に申し訳ないんですけど、なにせ宗教的な知識も乏しいのでダメでした。
この小説読む前に、この知識は入れといてね!みたいな指示書が欲しい(?)高尚だったな〜。
物語を楽しむ小説ではないことが確かです。多分、私が小説に求めている「物語への没入感」とか「登場人物の緻密な心理描写」とか「話の面白さ」と合致してないのが要因だったんだろうなぁ。 -
二回読んでも読みきれていない気がしているので、しばらくおいてまた読もう。
-
二面的な価値観の葛藤にゆれつつ自己の運命を求め行く姿のなんと究極的なことか。デミアンとの出会いから生徒時代の終わりまでが特に興味深い。
-
初ドイツ文学
-
心を病んでいた時に読んだので心苦しくなる場面も多々ありましたが、デミアンの言葉やシンクレールの移り変わる心情が所々で私の救いになりました。
また読みたいな。