宝島 (新潮文庫)

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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102003046

作品紹介・あらすじ

死んだ老海賊の遺留品から「宝島」の地図を手に入れた少年ジム・ホーキンズは、医者のリヴジー先生や一本足の海賊シルヴァーらと、財宝を探しに孤島に向けて出帆した。ところが海賊どもの反乱が勃発。敵は十九名、ジムの味方は六名。息を呑む銃撃戦、恐怖の単独行の果て、ついにジムは宝のありかにたどり着くが……。読み継がれてきた不朽の冒険物語が鮮やかな新訳で待望の刊行。

感想・レビュー・書評

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  • ☆☆☆ 2024年2月感想 ☆☆☆


    これまで一度も読んだことがなかった名作だが
    長男に子供向け簡易版を読み聞かせして、「これは面白い」と思ったので手に取ってみた。大人にとっても面白い本だが、10歳ぐらいで読んだらきっともっとワクワクしただろうと思う。

    港にたたずむベンボウ提督亭で働く少年・ジムが主人公。そこを訪れる謎の船長。そこから始まるストーリー。リブジー先生がいつもクールでかっこいいし、郷士のトリローニさんは口が軽いが憎めない存在。
    恐ろしい海賊たちや、片足のシルバー。それぞれが魅力的な存在だ。「十と五人が死人の箱に。ヨウホのホウでラム酒一本!」という歌がところどころで歌われ、それも物語の世界へ読者を引き込むのに一役買っている。

    本を読む喜びとは何なのか。
    その原点を思い出させてくれる一冊だ。

  • 中島京子さんが「生涯で『宝島』を読んでいないのは大きな損失」と紹介した本。でも‥ひょっとして私、ちゃんとしたバージョンは読んでないかも!!って事で『ワンダーランドに卒業はない』読了後、急いで買っておいた新潮文庫版『宝島』。
    なるほど、確かに全編わくわくドキドキ。読んでる間ずっと頭の中でピーターパンやパイレーツ・オブ・カリビアンの名シーンや名曲の数々が鳴り響く。いや〜おもしろかった〜!!

  • またまたスティーブンソン。誰もが知っているタイトルだと思いますが、私は初めて読みました。古典あるあるでしょうが、慣れるまで最初はとても読みにくかった!!ほかの訳は読みやすいのかしら??郷士(Esquire)さんをずっと郷土さんだと思っていました笑。あと頭がどうしても「海賊=パイレーツオブカリビアン」のイメージで凝り固まっているので、切り離しながら読むのに苦労しました。ざっくり言えば平凡な少年ジムが知恵と勇気で仲間とともに宝探しの冒険に出かける物語なのですが、悪役たちも何だか憎めない(は言いすぎか)魅力的な人物として描かれています。いまはテレビに映画にインターネットと刺激的な娯楽が沢山ありますが、この時代にこのストーリーは本当にワクワク胸躍るものだったろうなあ…とちょっとうらやましく思いました。

  • たしかに大人が読んでも十分面白い。大団円となることがあらかじめ想定されるだけあって、安心して読める。主人公ジム・ホーキンズの視点から見た物語と同時点でのリヴジー先生の視点から見た物語がそれぞれ語られるという構成によって、鳥瞰図的な視線の動きが与えられ、ドラマティックさが増している。登場人物のキャラクターはそれぞれ個性派ばかりであるが、特にシルヴァーのそれが際立つ。最後の最後で、負けを認めたのかと思ったら、そういうわけでもなく、シルヴァーの狡猾さと計算高さに海賊として生き残ってきた証を感じ取ることができた。

  • 読みにくかった。
    途切れ途切れ…

    もう最後は適当。
    結末はどうなったんだろう笑

  • ひぐ的GWの課題本は息子から借りた『宝島』
    子どもの頃読んだかもしれないが、48歳にしてワクワクさせられた。読後の感想は、冒険心と行動が身を助ける。

  • 子供の頃から大好きな本。何度読んでもワクワクさせてくれる

  • 子どもの頃に読んだときには、想像が追いついていなかったのがわかった。いま読み返すと、細かい人間関係や駆け引きもわかるし、夜の船の中でのランプの灯に照らされた海賊たちもリアルにみえてくる!とにかくおもしろい!100年を超えてもなお愛される作品にはワケがある!

  • 大人になって初めて読みました。子供の時に読んでたら、楽しめたんじゃないかな。船や海や航海の言葉が盛りだくさんで、風景を想像するのはおっさんには
    難しかったな 笑

  •  港町ほど未知に遭遇できる場所はないだろう。
     未知に相対した時の恐怖と興奮、子どもたちには須く存在するのだろう。恐れることは当然のことだ、しかしそこには夢がある。いくらでも今に色をつけることができる。
     完成していると思い込み、透明なインクを塗りたくって蛇足を防ぐ方がよっぽど怖い。誰だって恐怖に打ち勝つことはできる。記憶すらおぼつかない頃、私たちは小さな大冒険を繰り返してきたのだから。

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