- Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102005057
感想・レビュー・書評
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パリ社交界に憧れる貧しい学生と、社交界に嫁いだ娘たちのため自分の身を削るお爺さんの交流。人間の傲慢さ、狡さ、醜さがパリ社交界の煌びやかさと対照的に描かれている。
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文学
古典 -
大学生の身でありながら学問はさぼりがちで
人妻訪問にばかり精をだす
ウージェーヌ・ラスティニャックがそうするのは
社交界で人脈を作ることこそ、出世の早道と信ずるからであるが
なにしろそのためには金がかかるのだった
そんな彼の前に、二人の男が現れては破滅し、去っていく
ジャック・コランとゴリオ爺さんだ
一人は、資産家の娘を篭絡してしゃぶりつくすことをそそのかす悪党
もう一人は、娘たちへの愛情だけを杖に生きてる惨めな老人
ウージェーヌは、そのどちらにも一定の共感を抱くが
しかし、どちらの示す道をも選ぶつもりはなかった
いわば父性との決別
それがナポレオン・ボナパルト斃れし後の
フランス共和主義の気分というものだったのかもしれない -
ピケティに読めと言われた気がして。
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ピケティに読めと言われた気がして。
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ドラマは俗っぽいけど、確かな描写が感情をゆさぶるのはさすが。ヴォートランの逮捕の下りの描写がとても良かった。
そしてラストもかっこよい。 -
読後も頭の何処かに残り続ける作品と思います。
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【生き方】毒蛇は急がない/島地勝彦/20160107(1/427)<254/29626>