朗読者 (新潮文庫)

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制作 : Bernhard Schlink  松永 美穂 
  • 新潮社 (2003年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102007112

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朗読者 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • G紙が選ぶ必読小説1000冊、1冊目。

    ミヒャエルは昔愛した女性ハンナと法廷で再会し愕然とする。彼女はナチス時代ある罪を犯していたのだ。
    彼女を愛したいのか、憎みたいのか、罰したいのか、守りたいのか心が激しく揺れる。許す事はできないけど彼女をなんとか理解しようとするミヒャエル。
    判決が出た後彼は「朗読者」として彼女を見守り続ける。彼らの場合恋人であるより愛と絆を感じる。映画で見た朗読を聴くハンナの嬉しそうな顔が目に浮かぶ。

    ナチスドイツにはいつも考えさせられる。「あなただったら何をしましたか?」裁判長をも狼狽えさせたハンナのこの言葉が頭から離れない。

  •  ホロコーストに関連した小説ですが、ホロコーストに加担した者を一方的に断罪するような単純な作品ではありません。また、戦時の行為を特殊な状況下であったことを理由に安易に正当化しようとするものでもありません。いろんな理解の仕方があると思いますが、大きな不幸に不可抗力的に巻き込まれた人の悲劇、加害者の側に立ってしまった人が背負う罪の意識、人が人を裁くことなどできるのか、そもそも何のために人は人を裁かねばならないのかといったことをテーマとした作品といえば当たらずとも遠からずだと思います。

     第一部がかなりショッキングな内容なので嫌悪感を持つ人がいるかもしれません。しかし、主人公のミハエル・ベルクがハンナ・シュミッツの人生(あるいは心の問題)に深く関わっていく必然性を導き出すには、このような物語の設定が必要だったのでしょう。

     作者のベルンハルト・シュリンクは法学者だそうで、いかにもドイツ人の学者らしい明晰な言葉で、主人公の複雑な心の内面を細かく描いていきます。結末は悲劇的であり、決して心地よいお話でもありませんが、読み終えてから暫くするともう一度読み返して意味を確かめたくなるような本だと思います。

  • これを恋愛小説というのだろうか。もちろん、恋愛小説であるという側面もある。けれど、猛烈にもやもやする。
    それは、二人の「愛」の始まりがあまりに唐突だったからか、(日本的な価値観で言ったら)男女逆なら犯罪じゃないか…などとつい無粋なことを思ってしまったからか、「ぼく」が真っ直ぐなだけではなく弱いからか、家族や戦争や自由と尊厳など愛以外の視点が多すぎるからか、はたまたハンナの最後の「決断」をどう捉えたらいいのかわからなかったからか。
    この猛烈なもやもやの決定的な理由は、そのどれでもあって、どれでもないような気もする。

    この物語ははたして純愛なのだろうか。「ぼく」は、思春期の少年特有の真っ直ぐさで確かにハンナを愛していたけれど、ハンナのどこに惹かれたのかは、性的なこと以外は具体的に書かれてはいないし、ハンナもこの「坊や」のどこに惹かれたのか、全くわからない。
    それでもあえて考えるなら、二人が惹かれあったのは「タイミング」ゆえなのではないかと思う。子どもから大人の男へと成長する過程にあったミヒャエルと、孤独なハンナ。二人の出逢い自体が運命だったのだろうか。

    二人の関係は、確かにずっと続いていくものではなかったと思う。
    それでもやはり「ぼく」にもハンナにも、他の選択があったのではないかと思ってしまう。最後の一文が、余計にやり切れなさを感じさせる。

    この作品は、見る視点によって感じることが変わるだろうと思う。
    例えば、恋愛以外の要素では、中盤の自由と尊厳に関する「ぼく」と父との問答が、とても印象に残っている。
    幸福と、自由と尊厳は別である―。
    もう少したったら、違う視点でまた読み返してみたい。

    レビュー全文
    http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-499.html

  • 圧巻のドイツ文学。素晴らしいの一言。
    やるせない気持ちになる。

    何の予備知識もなく読みはじめ、前半の倒錯的な恋愛模様に困惑しつつも読み進めていくと……中盤以降、やられた。
    今まで第二次世界大戦のドイツやドイツ国民の心情について、知識としてはそれとなく知っていてまあナチス関連はけっこう敏感になっているらしいなあ程度に思っていた。でもナチス時代はともかく「その後」のドイツに焦点を当てられることってほとんどないので、全然、わかってなかった。彼ら特有の苦しみや罪責感や憤りを。

    ユダヤ人迫害、ホロコーストについても日本でもがっつり勉強させられるし、テレビでもけっこう特集組まれるし、映像や写真で何度も見たことあるし、私は『ライフイズビューティフル』とかを観て泣いたり憤ったりしたし……でも、特に戦争世代じゃない日本人にとっては「教科書に載っている歴史」という感覚で、実感をもってそういった歴史的事実に触れることは全然できない。それどころか小説中でも、主人公は親が戦争世代のドイツ人で私たちよりずっと距離が近いところにいるはずなのに、「書割的な空想」しかできない場面が描写されている。今は資料が充実してきたとはいえ、あの時代が遠ざかっていくほどに現実感のない空想しかできなくなっていくと思う。

    ドイツの戦争世代、その子ども世代は相当に特殊だと思う。歴史上彼らのように集団として一人の例外もなく罪を負わされることとなった国民はいただろうか? 直接酷い行いに手を染めていなくたって、「ナチスを支持したじゃないか」「止められなかったじゃないか」と。
    (日本も敗戦国で戦争責任云々についてはいろいろ議論が交わされているけれど、ドイツとは雰囲気が違うように感じられる)
    でも私はただ戦争世代を責めたり過去の残虐な行為を糾弾するだけじゃ思考停止だと思う。
    小説中のハンナの言葉、
    「あなただったらどうしましたか?」
    これを考えなくてはならない。正直、あの当時あの状況において「正しい」行動をとれる人は全人類の1%もいないんじゃないかと思う。
    そして難しいのは、だからといって罪が罪じゃなくなるわけではないということ。

    主人公がハンナを「理解したい」という気持ちだけではなく彼女を「裁きたい」という気持ちを持っていたこと、これは今まで読んだどのような物語にもなく新鮮だった。このあたりがドイツの戦争子ども世代(しかもインテリ)が抱く精神の特殊性なのだと思った。
    激しく葛藤し、何かをしようとして何もしないことを選んで、その末に辿り着いた彼女との心地良い距離が「朗読者」であったこと……涙を禁じ得ない。

  • 結末が衝撃的で動揺してしまった。でも、その後の主人公のセリフがとても印象的だった。
    「なんて悲しい物語なんだろう、とぼくはながいあいだ考えていた。いまでは、それを幸福な物語とみなしているわけではない、しかし、いまのぼくは、これが真実の物語なんだと思い、悲しいか幸福かなんてことにはまったく意味がないと考えている」
    本当に辛い経験をした者にとっては、こういう解釈はふさわしい。読んだ直後はどうも消化できなくてモヤモヤしたけれど、時間をおいてみたら、彼の気持ちがよくわかるというか、しっくりきた。

  • すべてを、目を逸らさずに、直視してしまうひとっている。そういうひとは、自分をごまかすことも、いろんなことを都合よく考えることもできないから、自分が間違っていると納得してしまったら、消えてしまうしかない。ハンナはそういうひとなんだと思った。主人公とは対照的に、ハンナの思考はとてもシンプルで、刺すような痛みを伴う切実さがある。全体を通して、どれだけ理屈をこね回しても、帰ってくる場所は同じなんだという大きなメッセージがあるように、個人的には感じた。ハンナはその最初の起点にいるんだと思う。

  • 辻村深月の「凍りのくじら」の別所あきらをはじめとして、最近読んだ本の中で登場人物たちがこれ見よがしに(笑)読んでいたのでどんなものかと思い読んでみました。
    翻訳物は苦手なのですが、多少つっかえながらも驚きの読みやすさ。時代も国も言語も違う話なのに、それを感じさせませんでした。訳が上手いんだろうなぁ。

    「朗読者」というタイトル。
    年の離れた恋人のために枕元で本を読んであげる男の子。
    ロマンチックな設定だなと思ったのですが、年上の彼女ハンナは何故彼に朗読を頼んだのか。その理由が明らかになった途端、ロマンチックなムードなど消し飛びました。
    最初のころ、主人公のミヒャエルは、自分の方が彼女にぞっこんで、捨てられたくないからしがみついていて、喧嘩しても譲るし、どちらかというと自分の方が弱い立場なのかもしれないみたいなことを考えていたように思います。

    P91
    「ぼくたちは共通の世界に生きているのではなくて、彼女が自分の世界の中で与えたいと思う場所をぼくに分けてくれているだけだった。ぼくはそれで満足しなければいけなかった。」

    ここなんかにその思いが書かれているような気がします。
    でも実際、文盲であるハンナはミヒャエルに頼ることでしか物語を楽しむことはできなかったし、自転車旅行に行って宿に泊まることもできなかったし、レストランでメニューを見ることもできなかった。
    ハンナにとって、ミヒャエルは自分の世界を広げてくれる、無くてはならない人だったに違いありません。
    ミヒャエルはハンナの存在を友達に隠していた。
    そのことを知ったハンナはミヒャエルの前から姿を消しますが、それは「昇級試験を受けることで文盲が暴露されるのが嫌だったから」という理由だけではもちろんないはず。
    文盲の年上の女と付き合うことで、ミヒャエルの評判に傷がつくとか、思ったのかなぁ……。
    そして、文盲とばれることで、憐みの目で見られるのが嫌だったのかも。ハンナにとって、ミヒャエルははじめて出会った、対等に付き合える相手だった。
    文盲とばれたくらいでミヒャエルが離れることはない。でも自分を見る目は変わるだろう。なにしろミヒャエルは学者の家に育ち、何不自由なく勉強している身だから。
    対等に愛し合っていた相手に憐れまれること、それが嫌だったのかもしれない。
    そう考えると、出所してからミヒャエルと一緒に過ごせることが解っていながらハンナが命を絶ったのも「憐れまれたくない」という同じ理由だったのかもしれないと見当がつくような……。

    著者のベルンハルト・シュリンクは、ミヒャエルと同じように法律を学んでいるそうで、作中にあった「法律とは~」みたいな部分にはいちいち頷きました。

    P107
    「法律とは何だろう? 法律書に載っていることが法なのか、それとも社会で実際に行われ、遵守されていることが法なのか? それとも、本に載っていようといまいと、すべて正しいことが行われる場合に実施され遵守されていることが法なのか?」

    私は大学の4年間、法学部で法律を学びましたが、高校生の時抱いたこの引用箇所と同じような疑問には、明確な答えが出ないままです。
    正しいことが何なのか解らないから、こうやっていくつもの物語が生まれるんでしょうね。

  • 二時間弱で読了。それくらい面白い。二十年以上も心の何処かを動かし続ける「思い」そんなものが持てたらよかったのに…それが突然、自分を否定した形で終わろうとも。それをまたナチズムと絡めて、迎合せざるを得ない弱者の目線を通して書かれているのがまた美しい。

  • いい本だった。
    読むと分かるけど、この本には確実に伝えたい事がある。でもそれをオブラートに包むどころか、殆ど匂わないように封じ込めて、年の差カップルの恋愛としてお話が始まる。

    第一部は、恋愛の行く末。私は女性だけど、主人公と一緒にハンナに恋をする。

    第二部は、法学部教授である作者の本領発揮どころ。法学を学ぶ人が読むと、感じることが違うのではないだろうかとい思わせる内容。黒と白の狭間で揺れる主人公。

    第三部は、ハンナとの穏やかな関係と意外な終焉。

    ドイツというと、、、という話を想像したが、逆の立場からの話で私にはその方が共感できる。人は弱い生き物で、よく考えもせずマスコミに煽られ、現在の行動はどうなのかという人に対しても不用な同情心をもったり味方をしたりする。それに、勇気を持って(世間のあおりとは反対側に立っているように見える可能性もあるから)、穏やかに誰を責めるでもなく、こういう味方もあるよと提案してくれる良著だと思った。

  • 「あなただったら何をしましたか?」
    「あなただったらどうしましたか?」
    ハンナのこの問いかけに正々堂々と答えられる人間はいるのでしょうか。わたしには無理です。わからない。わからないのです。けれど、そんなわたしには考える時間というものが残されています。時間を有するものの使命としてわたしは過去からのこの問いかけの答えを、意味を考えていかなければならないのです。
    15歳の少年と母親ほど年の離れたハンナとの恋愛から始まった物語。最初わたしにはハンナが一生逃れることの出来ない陰に捕まってしまうまでのほんのひとときの幸せのために、少年との恋愛にのめり込んでいったような気がしてたまりませんでした。それはまるで人生の終焉が近づいているのを分かっていて生き急いでいるかのように見えたのです。彼女にとって纏わりつく恐ろしいものを忘れられたのは、少年と愛し合っているときだけだったのかもしれません。そして『朗読』という形で彼女は彼に愛以上の何かを求めていたように思えました。
    少年はハンナとの愛を心の奥底から信じていたのだろうけど、彼女は決して秘密を明かすことはありませんでした。その秘密が明かされないことによって、ハンナの運命は悲劇的な方向へ転がっていってしまうのだけれども。
    他人からすれば、そんなことくらいと思うようなことでも本人にとっては許し難いモノ、守り通したいモノ、譲れないモノというものがありますよね。いいじゃないか、その秘密を明かせば未来は少しは良い方向へ向かうのだからと説得されたとしても決して首を縦に振らなかっただろうハンナのプライドと、とある施設の中でその秘密からやっと解放されたであろうハンナの行動。他人から見れば彼女はちっぽけなプライドの為に人生を棒に振ったのではないかなんて思ってしまうのだけれど、どちらが幸せだったのかは他人が決めるものではないのでしょう。
    結局のところ、わたしは彼女が歩んだ人生の傍観者でしかないということを思い知らされました。けれどもハンナとミヒャエルとの時の流れを追いながら戦争とは、教育とは、道徳とは、愛とは、いろんなことを考えることがわたしには出来るのです。そのことををわたしは忘れてはいけないのですよね。

  • 映画も良かったが、原作も良かった。 流れるような文章は読みやすく、それだけに心の奥の方まで入ってくる。。ハンナの方に感情移入してしまって、切な過ぎて辛い。

  • 未だに気持の整理がつかない。
    読み終わってからしばらく脳みそがしびれたままだ。

  • 何が正しくて何が間違いなのか。

    戦時中においてその答えは「わからない」。それにも関わらず罰せられてしまう主人公。何が罪なのか、何を持って裁くべきなのかという法曹界において根本的な疑問を投げかけてくる一冊。そのため読後の爽快さはなく、しかし、読んで良かったと思わせる力がこの本にはある。

  • 「あなたは心から愛する人が罪人だったときどうしますか?」

    「あの人の罪があなたの証言で軽くなる…けれどあの人はそれを望んでいない…その時あなたはどうしますか?」

  • 意地っ張りはイクナイ。わたしがハンナだったら戦う・・・と、言うのはたやすいけどきっと違うんだろうな。あと、ドイツの人の戦争の捉え方はすごく違う。

  • 微妙に、トルストイの 復活 を思い出させる。映画 愛を読むひと の 原作。 映画は見てないが、あの女優さんの顔がチラついた。でも特にいかがわしいとは思わなかった。貧困で教育が受けられなかったからか、文盲がバレたくないが為に、車掌職から運転手への誘いを固辞し、ナチスの親衛隊に入ったり、字が書けないのに、自ら罪を認めなければならなかったハンナ。主人公は本を朗読したテープを、ハンナへ届ける。昔も今も、出所後の生き辛さが伺える。

  • 2016.08.29読了。
    今年5冊目。

    岩田書店一万円選書で選んでいただいたもの。

    主人公とハンナの恋愛からはじまった話。

    別れから何年後思わぬ形でハンナと再会する。
    強制収容所について収容されていた者ではなく、監視していた者の立場を描いている。
    戦犯としてハンナは裁かれることになるが、それは本当に正しい裁きだったのか。
    ハンナもまた犠牲者であったのではないかと思う。

    2人のその後の関係は朗読を通して穏やかで良好なように思えたけど、彼は最後までハンナのことを理解できていなかったし、何とも切ないストーリーのように思った。

    しばらくしたらもう一度読みたいと思う。

  • 誰かを愛するということ、恋をするということ・・・深く考えさせられる作品です。こんな苦しく哀しい、しかし確かな愛もあるのだと思いました。
    作品を読み進めるにつれ、自分の奥深くにあるものを強引に引き出されるような、何とも言えない哀しい感情が沸き上がってきました。

    主人公が愛した女性の最後に取った行動は、誰もが分かっていたが、止められないものだったのではないかと感じた。さまざまなことを受け止め、行き着いたものであり、そして最初に戻ったのではないかと思った。

    「あなただったら何をしますか?」という女性の問いかけが忘れられない一文です。

    恋愛小説として読んでも、戦争小説として読んでも、何度も読み返す作品になりそうだと思った。そして、読み終わるたびに女性の問いかけ、主人公の苦しみと行動に対しても、回答の出ないまま、繰り返し読み続けるのだろうと思います。

  • 母親ほど年の離れた女性との恋。
    数年後に知らされた彼女の過去
    そして償いきれない罪
    時代に翻弄された人びと
    必要以上の罪を認めてまで彼女が
    守りたかった秘密。
    繊細で力強く包み込むようにあたたかい作品。

  • 強く印象に残る数々の場面の行間に、静かに途切れることなく考え続けた、主人公の人生への誠実さに感動した

  • 昔読んでとても気に入っている本です。

  • でもわたしは大人たちに対しても、他人がよいと思うことを自分自身がよいと思うことより上位に置くべき理由は全く認めないね

  • なんと感想を書いていいのか、まったく途方にくれる本に出会った。
    母親ほどの年齢の女性と恋に落ちた少年。ある日女性は少年の前から姿を消す。数年後、法学生になった少年は法廷で戦犯の被告人となった女性と再会する。そこで彼女が姿を消した理由を知り、本の朗読を吹き込んだカセットテープを刑務所に送り続ける。十数年後、出所前日に少年は初めて彼女に会いにゆく。年老いた彼女は・・・。
    複数のテーマがあり、読む人によって解釈が違うようだ。少年の父(哲学者)の言葉が少年を導く。ラストはショッキングで切ない。

  • 海外の作品はあまり入り込めないことが多かったのですが、この作品は最後まで惹きつけられました。
    一人の女性の生き様は、何度読み返しても切ないです。

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15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」-ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。

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