パルムの僧院〈下〉 (新潮文庫)

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制作 : 大岡 昇平 
  • 新潮社 (1951年3月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102008027

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パルムの僧院〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • いやあ、むちゃくちゃ面白かった。終盤の盛り上がり方は能の序破急を見る思いでした。スタンダールを楽しめて幸せです。でもまだ自分をThe happy fewと規定する自信はありません。

  • バチバチと火花散る心理戦。これ主役はサンセヴェリーナ公爵夫人といってもいいのでは。そのくらい彼女が活躍しているし、性格もハッキリしていて潔い。男にとっては怖い存在なんだろうけど、そんな彼女が唯一思い通りに動かせない存在がファブリスというのがミソ。思い通りになってしまったらそれはそれでスキャンダラスだけど…。
    ファブリスにはちっとも同情できなかったし、ラストもそんな終わり方?というガッカリ感。政治や権力争いの描写を興味深く読めないと、半分も楽しめない作品だと思う。僧院はあまり出てこないし、ファブリスには信仰心なんてない。ヒロインには信仰心はあるけれど、影が薄い。そして最後には…。うーん、色々納得いかない。
    やはり、大公や公爵夫人、モスカ伯爵、そのライバルたちが繰り広げる宮廷の陰謀や駆け引きが主な見どころかな。個人的な結論:「赤と黒」に軍配。

  • ストーリーの展開は若干遅くて、人間関係も複雑に感じたけど、ファブリスとクレリアの情熱的な恋は最高に盛り上がる!ふたりの恋に落ちていく過程は特殊な状況ではあるけど、普遍的なものに訴えかけるのはスタンダールのセンスだと思う。

  • 下巻から面白くなった。不幸を知らずバカだった主人公は、望みが叶わずに苦しむことで成長…は多分していない。相変わらず自分のことだけ。
    おばさんの公爵夫人と恋人の伯爵が良い脇役だけど、主人公カップルは幼稚な印象。

  • 上巻とはかなり雰囲気が変わり、緊迫した展開が続くが、基本はメロドラマ。
    何かであらすじを読んだことはあったが、ここまでしっかりメロドラマをやっているとは思わなかった……。

  • 主人公が収監されてからようやく面白くなってくる。
    よくあるよね、脇役が活躍する回の方が面白いTVドラマとか。そんな感じ。
    小説の主人公がダメ人間でも共感できなくても別にいいんだけど、それならそれなりのテンポ感で読ませてほしい。
    新潮文庫版の訳は格調が高いと言うか、斜め上過ぎて、その点楽しくない。
    いずれにしてもこれが海外の長篇第28位。

  • 下巻に入ってやっと運命の女性クレリアと巡り会う主人公ファブリス。その恋は成就することなく囚われの身となるが。フランス人であるスタンダールがルネサンス期のイタリアを舞台にして、なぜこの作品を書いたのか。よく分からないまま物語は終焉を迎える。なんだろう。その時代、宮廷政治という奇怪な状況、その中での純愛というものが理解しにくいのは確かである。この作品が名作と呼ばれる理由はなんだろう?

  • 読書に没頭させられてしまった。物語の面白さと緊迫感、読んでいるこちらまで気分が高揚してしまう心理描写が素晴らしい。上巻から引き続き読み進めてきて、特にファブリスの入牢とクレリアとの再会あたりからの物語の盛り上がりが白眉であると思う。ただし面白さだけではなく、人生や幸福について考えさせられる物語でもあると思った。
    一人の不完全な人間の冒険と恋に寄り添い、心の襞を一枚一枚めくっていく感じで、読後の感動はなんともいえない。

  • 愛が狂気に変わっていく様がありありと見えて恐ろしい。この作品の中の真の主人公は公爵夫人だと思う。意志を持った女性は強いなと思わされる。

    一言でまとめるなら、世代違いの叶わない恋に身をやつした女性の物語。でも、それがかわいそうだとも思えない所にこの物語の魅力がある。むしろ女性の末恐ろしさを感じさせる。。

    てゆーかクレリア…「純粋すぎるけど可愛いっ絶対最後幸せになってね(*´∀`*)」て思ってたのに、、ラストでショック受けた。

    私の胸の高鳴り返して( ´Д`)
    最後の10ページは私にとっては不要です・゜・(つД`)・゜・

    ファブリスのどうしようもなさが最後に垣間見えたのは個人的には良かった。そんなもんだわさ。

  • ・何で牢獄に戻っちゃうかなぁ、ファブリス。
    ・手は血塗れ、片方の肩を脱臼して、そして多くの人に助けてもらって脱獄したのに。
    ・服役中にかわしたクレリアとの僅かなやり取りは、それは確かに恋する者の情熱を駆り立てるだろうけれど。
    ・「顔を見ない」という誓いを守りつつも逢瀬を重ねているクレリアは、自分の気持ちに素直になったのだろうか。

  • 途中の盛り上がりが尋常じゃない。風呂でコツコツ読もうと思ってたのに、『絶賛脱獄(させ)計画進行中本人全然乗り気じゃない』辺りにさしかかったら、もう風呂から上がった後も読み続けずにはおられなくなって…結局徹夜で一気読み。徹夜に反省。
    なのに、なんでラスト付近であーなっちゃうの?情熱の方向が、いきなりねじ曲がっちゃってるわ(温笑)
    あとスタンダールが、フランスよりもイタリアのが好きなの!っていうのはビシビシ伝わってくるんだけど…登場人物の描き方とか、なんかそんな気がする。
    「赤と黒」と比較すると、ファブリスはやっぱりジュリアンと違っておぼっちゃんなんだなーってのが、なんかよく伝わってくる。どこか鷹揚で、野望への執着が薄いあたり…。
    更に、ブルジョワとしてのおぼっちゃんであるリュシアン・ルーヴェンとも比較すると面白いかも。

  • 愛する叔母サンセヴェリーナ公爵夫人、その愛人である宰相モスカ伯爵。彼らの必死の努力全てを水泡と化し、クレリアと会うためだけに牢獄へと戻ったファブリス。暗闇で育まれる愛の行為。妄想とも呼べるほど激しい恋の数々に、どこか滑稽ささえ感じさせられる作品です。

  • 上・下巻あわせて800ページに及ぶ大作。 舞台は18世紀イタリア。 学生の頃愛読した本です。
    確か赤い表紙の世界文学全集の一冊でした。

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