カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

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制作 : 原 卓也 
  • 新潮社 (1978年7月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (667ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102010105

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カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 萩原朔太郎が心理学を学んだド氏

  • 何かすごいものを読んでる感覚だけが続いている。狂った人間がたくさん。本質を問われている。

  • 個性的な人物が多い。古典ということもあり読むのに時間がかかったが、登場人物の物の考え方が意外にも現代的だと思った。大審問官の苦悩が組織のトップに立つもののそれだとも思った。殊更自由を否定していたが、僕には自由が苦痛であるとは思えなかった。

  • 2016年12月26日読了。
    序盤さえ乗り越えればすいすい読める。イワンいいよイワンー!!!

  • (2017.02.12読了)(1998.08.10購入)(1991.12.20・30刷)
    第一部は、亀山郁夫訳の光文社古典新訳文庫で読みました。こちらに切り替えて、第二部を読み始めましたが、原卓也訳も亀山訳同様読みやすい訳になっています。
    第四編「病的な興奮」と第五編「プロとコントラ(肯定と否定)」を読み終わったので、上巻読了です。
    男性も女性も本心がわからず、アレクセイは大変なのに動じませんね。
    貧困家庭の差別や子供へのいじめ、支援してあげたいけど、支援される方にも誇りはあるし。
    動物虐待や、子どもの虐待も出てきて今日的でもあります。

    【目次】
    作者の言葉
    第一部 
    第一編 ある家族の歴史
    一 フョードル・パーヴロヴィチ・カラマーゾフ
    二 遠ざけられた長男
    三 二度目の結婚と二人の子供
    四 三男アリョーシャ
    五 長老
    第二編 場違いな会合
    一 修道院に到着
    二 年とった道化
    三 信者の農婦たち
    四 信仰のうすい貴婦人
    五 アーメン、アーメン
    六 こんな男がなぜ生きているんだ!
    七 出世主義者の神学生
    八 恥さらしな騒ぎ
    第三編 好色な男たち
    一 召使部屋で
    二 リザヴェータ・スメルジャーシチャヤ
    三 熱烈な心の告白―詩によせて
    四 熱烈な心の告白―異常な事件によせて
    五 熱烈な心の告白―≪まっさかさま≫
    六 スメルジャコフ
    七 論争
    八 コニャックを飲みながら
    九 好色な男たち
    十 二人の女が同時に
    十一 もう一つ、台なしになった評判
    第二部
    第四編 病的な興奮
    一 フェラポント神父
    二 父のところで
    三 中学生たちとの結びつき
    四 ホフラコワ婦人の家で
    五 客間での病的な興奮
    六 小屋での病的な興奮
    七 すがすがしい大気のなかでも
    第五編 プロとコントラ
    一 密約
    二 ギターを持つスメルジャコフ
    三 兄弟、近づきになる
    四 反逆
    五 大審問官

    ●隠遁の目的(308頁)
    自分が世間のだれより劣っているばかりか、生きとし生けるものすべてに対して、さらには人類の罪、世界の罪、個人の罪に対して、自分に責任があると認識したとき、その時はじめてわたしたちの隠遁の目的が達せられるのです。
    ●立ち聞き(420頁)
    母親が娘の話を立ち聞きするのは、当然の権利で、べつにはしたないことじゃなくってよ

    ☆ドストエフスキーの本(既読)
    「貧しき人々」ドストエフスキー著・原久一郎訳、岩波文庫、1931.02.28
    「罪と罰 上」ドストエフスキー著・米川正夫著、新潮文庫、1951.02.05
    「罪と罰 下」ドストエフスキー著・米川正夫著、新潮文庫、1951.02.25
    「地下生活者の手記」ドストエフスキー著・中村融著、角川文庫、1952.08.15
    「白夜」ドストエフスキー著・小沼文彦訳、角川文庫、1958.04.15
    「白痴(上)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30
    「白痴(下)」ドストエフスキー著・木村浩訳、新潮文庫、1970.12.30
    「悪霊 上」ドストエフスキー著・江川卓著、新潮文庫、1971.11.30
    「悪霊 下」ドストエフスキー著・江川卓著、新潮文庫、1971.12.05
    「賭博者」ドストエフスキー著・原卓也訳、新潮文庫、1979.02.20
    「罪と罰(上)」ドストエフスキー著・工藤精一郎訳、新潮文庫、1987.06.05
    「罪と罰(下)」ドストエフスキー著・工藤精一郎訳、新潮文庫、1987.06.05
    ●ドストエフスキーについての本(既読)
    「ドストエフスキイの生活」小林秀雄著、角川文庫、1955.08.20
    「ドストエフスキイ」埴谷雄高著、NHKブックス、1965.11.2... 続きを読む

  • ふう。読み切るのに6ヶ月かかった。何度断念しようかと思ったものか…。激しい会話についていくのに精一杯。最後の「大審問官」は最重要箇所とも言われるだけあり、その衝撃は想像以上。が、語れるほどまでには理解できていない。フョードルが死んでからはあっという間と聞くがどうだろう。

  • 再読してほんとに思ったけど特に大文豪の傑作なんて再読しないと全然理解したことにならないなって痛感した、話の流れを覚えてるからどこをじっくり読めば良いのかが分かるし一読目より冷静に見れるからどこが感動的か思想的かも分かる。でもなんでこんなに狂人ばかりなのかはわからん

    「祈る」にしても「赦す」にしても「愛する」にしてもキリスト教的なシーンにおいてのドストエフスキーの表現は特に私のようなキリスト教圏内でない人にとっては熱狂的過ぎるように感じるというか、穏やかでない恐ろしい感じがする…。でも偉大な美しい感情だし強い人間愛も感じる。

  • こんな分量が三巻もあって読み通せるのかと不安を抱きつつ、トライ。
    大審問官の章にただただ圧倒されました。これだけで一編の小説出せるじゃんよ。。。

  •  2011年4月14日登録日/世界の文学〈第17-18〉 カラマゾフの兄弟 1・2(1966年)中央公論社 / 1966発売/池田健太郎訳/カテゴリ「長門有希の100冊」
    こちら、2巻目最後百ページ残し、完読ならず

     今回、文字も大きく読みやすいい文庫本にて再挑戦する。原卓也訳、レビューは次巻にて 

  • 文章、テーマ、人間模様、ストーリー全てが素晴らしい。信仰とは何かを考えさせられる

  • イメージを残してさらり読み。
    イワンとの神を信じる信じない問答まで。

  • 夏川草介先生のオススメ。ベスト3

  • 難しい。。
    自分の読解力もあるけど、何回読んでも理解できないところとかあって大変。罪と罰もそうだけど。

    なんとなくのストーリーはわかるけど家族の中で起こる三兄弟と父との衝突、心理戦……。
    でも中、下巻めげずに読破予定。

  • めっちゃおもしろい。ドストエフスキーはやはり素晴らしい。カラマーゾフの兄弟はドストエフスキーの集大成的な作品と聞いていたので、楽しみにしてとっておいたのだけれど、裏切られないで非常に楽しめた。
    相変わらず名前覚えづらいし、ニックネームでも呼び出すし、登場人物多いしでわけわからなくなりそうだったけど、ネットに落ちてた人物相関図に非常に助けられた。まだ読んでいない人は、ネットにある人物相関図を参考にしたほうがいいよと勧めたい。
    それにしても父親と長男はキチガイすぎだし、次男のイワンは頭よすぎだし、三男のアリョーシャは修道僧なだけあっていいやつ過ぎるし、この家族ヤバい(笑)
    アリョーシャがどれだけすぐれた人格の持ち主でも、カラマーゾフの血が流れているんだと恐れているのは、おれ自身が父親の血が流れているからやはり父親みたくなるのかなと思うときとかぶった。アリョーシャがヒョードルみたくなったらヤバいけども。
    カラマーゾフの兄弟は、この一家以外の人物もぶっ飛んでるやつが多くて、登場人物のキャラの濃さとキリスト教についてのトークが結構インパクトにあっておもしろい。イタリア、フランス、ドイツ、イギリスとかではなく、すごいロシア的だなと思う。何かもう上巻だけでも超長かったのに、あと中巻下巻とあるから先をどんどん読み進めていきたいと思う。

  • アリョーシャの奇人性、それが読んでいる僕の中のテーマの一つだった。おそらく、彼と関わるたいして近しいと言えない人々は、彼の奇人性には全く気付かず、純粋なる好青年だと思ったに違いない。軽蔑せず、誠実で、人に好かれる才能を持つ彼が、人間として違和感のある存在であることがよほど親しくなければ理解できないはずだ。
    アリョーシャのような人間はいるとは言えたものではないが、彼と同じ奇人性を持つ人間は必ず現実に存在する。単なる奇人は人々の中では個性的に映るが、それはありふれた奇人でしかない。
    もっと希少な奇人は、人々の中で個性的に映ることはない。自分の個性で苦労しないので、自分が変だということにも気づかないし、気付く必要もない。ただ、人間が持つべきある心の特性が決定的に欠けている。そんな、あらゆる種類の人間を丁寧にえがき、その深層心理も解き明かす、そんな物語が僕らをわくわくさせないわけがない、と、思う。

  • たいへん面白かったです。
    神とはなにか、自由とはなにか、人間とはなにか、というような人間の存在の根本についての問いかけが、何回も何回も出てきます。
    私はこれを読んで、遠藤周作の『沈黙』を思い出しました。

  • 面白かったです。正直、文章量が多すぎて言い回しがくどいところもたくさんあります。けれど、人々の身勝手さ、人間の二面性、誰も彼もが自分の意見を主張する口論、場面場面の喧騒等は圧倒的文章量の連なりで表現されていて夢中で読んでしまった……。この関係性、どうしようもない状況と人々の中で主人公がどう変わっていくか楽しみです。さすが文豪。

  • クセのある人物像、リズムと迫力のある会話は、ダントツ。一度読んだら最後まで止まらない。シェークスピアのような遊び、悪ふざけもなく、みんな ずっと バトルしている

    面白い小説は みんな 脇役も際立つ

  • 光文社のほうが若干読みやすいかな。大審問官のあたりから読むのに時間がかかった。光文社を読んだら、また読み直せるかも。

  • プログラミング演習:神谷先生推薦図書
    【資料ID】156315
    【分類】983/D88/1
    文学のコーナーに並んでいます。

  • よくわからないんだけど、なぜか吸い寄せられるように読んでいる。
    よくわからないんだけど、次にどうなるのか何が言いたいのか気になって食いついて読んでいる。

    中巻に続く

  • 2015.12.02
    物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いたさんにんの兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。(裏表紙より)

    以前、光文社文庫で読み、約半年ぶりに再読。こちらの訳の方が段違いにわかりやすくてびっくり。あらためてこの小説は実に多彩な顔を持っているなと思う。度々、カラマーゾフ的なと形容される何かを、カラマーゾフ家の皆様は持っていると語られるが、それはまさに、人間の情欲というか、欲望というか、人生への渇望というものだろう。フョードルは物欲や性欲もそうだが、何より自分のそのような本性にあまりに正直かつ不器用なため、それらを隠すというか、そのような獣的本性を抑えられないが一方で人間社会で生きるために、仮面を被り、道化になる道を選んだのではないか。一方でようやって装わなければ自らを受け入れてくれない世界に対する反感も持っているように思われる。ドミートリイはこの強い欲望の現れ方という点では父に最も似ているように感じる。直情的で、自分の情欲をコントロールできず、しかし教養はなくとも理性や良心、名誉心はあることが、まさに彼の存在の悲劇である。カテリーナとグルーシェニカを巡るドミートリイの苦悶はまさに、自らの欲情と、良心の呵責による引き裂かれである。イワンは第5編プロとコントラにあるように、世の中をよく見れる目とそれらから真実を紡ぎ出そうといる頭を持つが故の、思想家のもつ苦悩を持つ。神は信じれても、神の作ったこの世界を認めることはできない。彼のは非常に、人間的というか、人生かくあるべし、世界かくあるべしという理想と、現実は人間時に残虐極まり、罪なき子供は大人に引き千切られるという、この理想と現実のギャップに苦しんでいるのではないか。苦しむあたり、彼は理想を捨てられないんだろうな。現実を現実と受け止め、諦めることができないのだろう。アリョーシャは、より理想に近づいて生きているという印象を受ける。しかし彼はこの、苦しみの人々の真ん中に立つ主人公である。いろんな人々が彼のことを好きなのは、彼の中に人間存在の理想型を見出しているからではないだろうか。情欲に振り回されることもなく、神という理想に仕える。彼からはあまり、動物的な欲情は感じられない。しかし、強く人間の理想を希求してやまない、世界の幸福を願ってやまない、その強さに、カラマーゾフ的なものは宿っていると言えるのかもしれない。カラマーゾフ的なものとは、現れ方は異なるが、それは自らの生に対する、人並み外れた欲望ではないだろうか。ドミートリイは感情的に、イワンは知性的に、そしてアリョーシャは信仰的に、それらが現れている。またこれら兄弟以外の登場人物も魅力的で、カテリーナやスネギリョフの病的な興奮など、はっとさせられるものがある。人はプライドによってこんなにも自分を騙せるものだろうか。単純な理想と現実と対立による不幸というふうには、そんな公理には還元しがたい、人間の複雑さを垣間見るようである。様々な人間、様々な欲望と理想、そしてそれに対する様々な抵抗やもがきがある。対立が対立を呼びその呼ばれた対立によって生まれた対立が最初の対立を対立させるかよような複雑なわけのわからん欲望vs能力の物語である。なんでこんなにも複雑で、どこに解決があるのかも見えず、また解決があるにも関わらず内的な力(悪魔?)によってそれを選ぶことができない、そんな人間たちの生きる姿に、なぜこんなにも魅力を感じるのだろうか。抱えるものが複雑であればあるほど、救い難ければ難いほど... 続きを読む

  • よく話題にされる大審問官の章は難解であった。自分は聖書を読んだこともなく、当時のロシアの歴史的背景は高校の世界史程度の知識である。しかし登場人物の心理描写が細かく、性格や顔付き、体格と自分なりに想像しながら読むことができた。
    個人的には下巻の法廷記録の章が圧巻であった。もう2、3回読み返しても楽しめて、新たな発見があると思うが、もう少し時間をおいてから…

  • 長編作品を読みはじめるとき、正直言って読み終えるのは、いつぐらいになるのかなぁーと、気になってしまうことがある。
    しかし、このカラマーゾフは話の先が楽しみで楽しみで期待感が膨らみ、まだ、中巻下巻と至福の時間がつくれるのだと思うと嬉しくなる。

    本書、上巻の見せ場は独断だが、第5編ー5「大審問官」なのではないだろうか。
    無神論者である次男イワンが、三男の修道僧アリョーシャに自作の物語「大審問官」を語って聞かせる。
    イワンが頭の中で創作した物語で、イエス様は始終、沈黙のまま登場する。
    やはり修道僧の弟は、あれこれと悲痛に叫んで意見するのだが…。

    この作品の主要な登場人物はカラマーゾフ家の人々だけれど、実質な主人公はアリョーシャなのかな??

    ところどころに、「俺はカラマーゾフだからさ!」と誇らしげのようでもあり、「カラマーゾフの力さ…カラマーゾフ的な低俗の力だよ」と、放蕩に身を沈めて、堕落の中で魂を圧殺して生きることの運命を認めている節もある。

    カラマーゾフ流に浸る晩秋はいいものだ。

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カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

物欲の権化のような父フョードル・カラマーゾフの血を、それぞれ相異なりながらも色濃く引いた三人の兄弟。放蕩無頼な情熱漢ドミートリイ、冷徹な知性人イワン、敬虔な修道者で物語の主人公であるアリョーシャ。そして、フョードルの私生児と噂されるスメルジャコフ。これらの人物の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵の中に、神と人間という根本問題を据え置いた世界文学屈指の名作。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)のKindle版

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